おくすり110番
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成分(一般名) メフェナム酸
製品例 ポンタールカプセル250mg、ポンタール散50%、ポンタール細粒98.5%、ポンタールシロップ3.25% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 解熱鎮痛消炎剤/アニリン系/鎮痛・消炎・解熱剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 腫れや痛みをやわらげ、熱を下げるお薬です。
作用

【働き】

炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状をおさえます。熱を下げる作用もあります。ただし、対症療法薬ですので、熱や痛みの原因そのものを治すことはできません。

【薬理】

炎症や発熱を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制します。プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することによります。
特徴
  • この薬の仲間は「非ステロイド抗炎症薬(NSAID)」と呼ばれ、いろいろな痛みに広く用いられています。熱やノドの痛みをともなうカゼにも使います。
  • 化学構造的には、フェナム酸系に分類されます。胃腸障害などの副作用は少ないほうです。
  • とくに、解熱効果が高いです。
注意
【診察で】
  • 胃腸の悪い人、腎臓や肝臓の悪い人など持病のある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 喘息やアレルギーのある人も医師に報告しておいてください。
  • 市販薬をふくめ使用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

【注意する人】

鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけません(アスピリン喘息の人)。子供のインフルエンザには原則的に用いません。胃潰瘍など消化性潰瘍のある人も避けます(特別な胃薬と併用して用いることがあります)。また、血小板減少などで出血が心配な場合も控えるようにします。そのほか、肝臓病、腎臓病、心臓病、喘息、大腸炎、クローン病などの人も病状により使用できない場合があります。副作用のでやすい高齢の人も慎重に用います。

  • 適さないケース..アスピリン喘息、子供のインフルエンザ(インフルエンザ脳症との関連性が示唆される)、消化性潰瘍のある人、血小板減少症など重い血液の病気、重い肝臓病、重い腎臓病、重い心臓病(心不全)、重い高血圧症の人、妊娠末期の人など。
  • 注意が必要なケース..喘息、消化性潰瘍の既往歴のある人、血小板減少など血液に異常のある人、肝臓病、腎臓病、高血圧症、心臓病などのある人またはそれらの既往歴のある人、潰瘍性大腸炎やクローン病のある人、インフルエンザやデング熱などウイルス性感染症にかかっている人、妊娠中、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • ワルファリン(ワーファリン)をはじめとする抗凝固薬といっしょに飲むと、その作用が強まり出血が起きやすくなるかもしれません。また、気分安定薬のリチウム(リーマス)の血中濃度を上昇させリチウム中毒を起こすおそれがあります。併用するのなら、それらの減量を考慮する必要があります。
  • ある種の降圧薬(ACE阻害薬、ARB)や利尿薬(チアジド系薬)の作用を減弱させる性質があります。併用のさいは、血圧のコントロールに留意するとともに、腎機能の悪化に注意が必要です。
  • 飲酒は控えめにしてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。

【使用にあたり】
  • 食後すぐに多めの水(コップ1杯)でお飲みください。頓服の場合も、できるだけ食後にあわせて飲んだほうがよいでしょう。もし、空腹時に飲む場合は、軽食をとるか牛乳で飲めば、胃の負担が軽くてすみます。
  • カゼでは頓服が原則です。頓服の指示がある場合は、症状のひどいときだけ使用してください。よくなってきたら、早めに中止したほがよいでしょう。
  • 肩こりや腰痛、外傷などで使用している場合、漫然と続けず、痛みの程度により、減量や中止を考慮する必要があります。症状がよくなったら、継続の可否についても医師とよく相談してみてください。リウマチなど慢性的な炎症疾患は別として、鎮痛薬の安易な長期服用は好ましくありません。
  • 関節リウマチでは、よい効果がでるまでに2〜4週間くらいかかることがあります。指示された期間続けるようにしてください。

【妊娠・授乳】
  • 妊娠中でも有益性が危険性を上回れば処方可能です。ただし、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に用いなければなりません。リスクが高まる妊娠末期は禁止です。
  • 授乳は中止してください。薬剤が乳汁中に移行する可能性があるためです。

【その他】
  • 胃の副作用を予防するのに、胃腸薬が処方されることがあります。
  • 他の人、とくに子供には代用しないでください。
  • カゼなど感染症による発熱やノドの腫れは、ばい菌を殺菌駆除するための自然な防御システムです。これを薬で無理に抑えれば、かえって病気そのものの治りを遅らせてしまうことさえあります。とくにインフルエンザなどウイルス性の病気では、むやみに熱を下げればよいというものではありません。この薬とインフルエンザ脳症との関連性も指摘されています。
効能
【一般】
  • 1.手術後及び外傷後の炎症及び腫脹の緩解。
  • 2.次の疾患の消炎、鎮痛、解熱//変形性関節症、腰痛症、症候性神経痛、頭痛(他剤が無効な場合)、副鼻腔炎、月経痛、分娩後疼痛、歯痛。
  • 3.次の疾患の解熱・鎮痛//急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)。

【シロップ】

次の疾患の解熱・鎮痛//急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
用法
【一般】
  • [効能1、2]メフェナム酸として、通常、成人1回500mg、その後6時間毎に1回250mgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の服用は避けさせることが望ましい。
  • [効能3]通常、成人はメフェナム酸として、1回500mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則1日2回までとし、1日最大1500mgを限度とすること。また、空腹時の服用は避けさせることが望ましい。

【シロップ】

通常小児1回0.2mL/kg(メフェナム酸として6.5mg/kg)を標準用量として頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとする。また、空腹時の服用は避けさせることが望ましい。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは胃痛や下痢などの胃腸症状です。重症化することはまれですが、胃潰瘍や大腸炎などにも念のため注意が必要です。とくに高齢の人、あるいは服用が長期になるときは気をつけてください。

人によっては発疹ができたり、喘息発作を起こすおそれがあります。アレルギー体質の人や、もともと喘息のある人は注意してください。

そのほか、腎臓や肝臓の働きが悪くなったり、血液に異常があらわれることがあります。リウマチなどで長期に服用する場合は、定期的に肝機能や腎臓の検査、また胃の検診を受けるとよいでしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 消化管潰瘍・大腸炎..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下痢、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、胸苦しい、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔のむくみ・腫れ、のどが腫れゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他】
  • 下痢、胃痛・腹痛、吐き気、吐く、食欲不振、口内炎。
  • 発疹、じんま疹。
  • むくみ、肝臓や腎臓の働きが落ちる。
  • 体温の下がり過ぎ(とくに乳児)。
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye