おくすり110番
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成分(一般名) ケトプロフェン(内用)
製品例 メナミンSRカプセル150、オルヂスSR150 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 解熱鎮痛消炎剤/プロピオン酸系/抗炎症鎮痛解熱剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 腫れや痛みをやわらげるお薬です。
作用

【働き】

炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状をおさえます。熱を下げる作用もあります。ただし、対症療法薬ですので、熱や痛みの原因そのものを治すことはできません。

【薬理】

炎症や発熱を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制します。プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することによります。
特徴
  • この薬の仲間は「非ステロイド抗炎症薬(NSAID)」と呼ばれ、いろいろな痛みに広く用いられています。
  • 化学構造的には、プロピオン酸系に分類されます。解熱、鎮痛、消炎作用を均等にもち、比較的副作用の少ない系統です。
  • 作用時間が長い持続製剤(SR)です。そのため、1日1回の服用で済みます。
注意
【診察で】
  • 胃腸の悪い人、腎臓や肝臓の悪い人など持病のある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 喘息やアレルギーのある人も医師に報告しておいてください。
  • 飲み合わせの悪い薬があります。別に薬を飲んでいる場合は、必ず医師に報告しておいてください。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

【注意する人】

鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけません(アスピリン喘息の人)。胃潰瘍など消化性潰瘍のある人も基本的には避けます(特別な胃薬と併用して用いることがあります)。また、血小板減少などで出血が心配される場合も控えるようにします。そのほか、肝臓病、腎臓病、心臓病、喘息などの人も病状により使用できない場合があります。副作用のでやすい高齢の人も慎重に用います。

  • 適さないケース..アスピリン喘息、消化性潰瘍のある人、血小板減少症など重い血液の病気、重い肝臓病、重い腎臓病、重い心臓病(心不全)、妊娠末期の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • キノロン系抗菌薬のシプロフロキサシン(シプロキサン)との併用は禁止されています。併用により、けいれんを起こすおそれがあります。そのほかのキノロン系抗菌薬も慎重に用いなければなりません。
  • 抗リウマチ薬のメトトレキサート(リウマトレックス)、気分安定薬のリチウム(リーマス)、ワルファリンなど抗血栓薬、一部の抗うつ薬(SSRI)、さらには利尿薬や降圧薬など多くの医薬品と相互作用を起こす可能性があります。市販薬も含め、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。服用中の薬は忘れずに医師に報告しておきましょう。
  • 飲酒は控えめにしてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。

【使用にあたり】
  • 食後に多めの水(コップ1杯)でお飲みください。
  • 肩こりや腰痛、外傷などで使用している場合、漫然と続けず、痛みの程度により、減量や中止を考慮する必要があります。症状がよくなったら、継続の可否についても医師とよく相談してみてください。リウマチなど慢性的な炎症疾患は別として、鎮痛薬の安易な長期服用は好ましくありません。
  • 関節リウマチでは、よい効果がでるまでに2〜4週間くらいかかることがあります。指示された期間続けるようにしてください。

【妊娠授乳】

妊娠中はできるだけ控えます。どうしても必要な場合は、必要最小限の範囲で用います。妊娠末期の長期連用は避けなければなりません。

【その他】
  • 胃の副作用を予防するのに、胃腸薬が処方されることがあります。
  • 他の人、とくに子供には代用しないでください。
  • カゼなど感染症による発熱やノドの腫れは、ばい菌を殺菌駆除するための自然な防御システムです。これを薬で無理に抑えれば、かえって病気そのものの治りを遅らせてしまうことさえあります。とくにインフルエンザなどウイルス性の病気では、むやみに熱を下げればよいというものではありません。
効能 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
  • 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎
用法 通常、成人はケトプロフェンとして150mg(SR150として1カプセル)を1日1回食後経口服用する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 もっとも多い副作用は胃腸症状です。重症化することはまれですが、胃潰瘍など消化性潰瘍にも念のため注意が必要です。とくに高齢の人、あるいは服用が長期になるときは気をつけてください。

人によっては発疹ができたり、喘息発作を起こすおそれがあります。アレルギー体質の人や、もともと喘息のある人は注意してください。

そのほか、腎臓や肝臓の働きが悪くなってくることがあります。リウマチなどで長期に服用する場合は、定期的に肝機能や腎臓の検査、また胃の検診を受けるとよいでしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 喘息発作の誘発..咳き込む、ぜいぜい息をする、息をするときヒューヒュー音がする、息切れ、呼吸しにくい。
  • ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他】
  • 胃痛・腹痛、吐き気、吐く、食欲不振、口内炎。
  • 発疹、じんま疹。
  • むくみ、肝臓や腎臓の働きが落ちる。
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye