おくすり110番
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成分(一般名) ブプレノルフィン(貼)
製品例 ノルスパンテープ5mg~10mg~20mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 解熱鎮痛消炎剤/その他/経皮吸収型 持続性疼痛治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 強い痛みをおさえるお薬です。変形性関節症や腰痛症に用います。
作用

【働き】

慢性疼痛の原因疾患として、かなりを占めるのが腰痛症と変形性関節症です。その保存療法の一環として薬物療法がおこなわれるのですが、ふつうりの鎮痛薬(アセトアミノフェンやNSAIDs)では十分な効果が得られないことがあります。

このお薬は、オピオイドと呼ばれる特殊な鎮痛薬です。一般的な鎮痛薬が効きにくい慢性疼痛に対しても、よい効果が期待できます。このため、難治な慢性疼痛に対する第2段階あるいは第3段階の薬剤として使用されます。作用のしかたは、痛みを伝える神経系統の抑制です。

【薬理】

オピオイド受容体は、中枢および末梢神経系に広く分布し、体の痛みの制御にかかわっています。この薬の作用は、そのオピオイド受容体に働きかけ、中枢神経系の痛覚伝導系を抑制することです。とくに、オピオイド受容体のうちのμ受容体に親和性が高いのが特徴です。

【臨床試験】

腰痛症と診断され、一般的な鎮痛薬(NSAIDs)では効果不十分な患者さん138人による臨床試験がおこなわれています。約3カ月間、半分の人はこの薬を、もう半分の人はプラセボ(似せ薬)を使用し、効果不十分になるまでの期間を比べる試験です。その結果、この薬を飲んでいた人達のほうが、痛みのない平穏な日々が長く続くことが確かめられました。また、この期間に一定以上の痛みが発現した人の割合は、この薬を使用していた人達で22%(15人/69人)、プラセボの人達で45%(31人/69人)でした。
特徴
  • 薬剤が皮膚から吸収される経皮吸収型製剤です。有効成分のブプレノルフィンはオピオイドと呼ばれる鎮痛薬の部類で、そのなかでも非麻薬系の弱オピオイド鎮痛薬に分類されます。麻薬系強オピオイドのモルヒネに比べ作用がおだやかで、便秘や依存の心配もそれほどありません。
  • 皮膚からゆっくり吸収される持続性の貼り薬です。一度貼れば7日ほど効果が持続します。なお、同一成分の既存製剤として、坐薬(レペタン坐剤)と注射薬(レペタン注)があり、がん痛などの治療に用いられています。
  • 貼り薬としては、WHOによる3段階疼痛治療法の第2段階に位置づけられます。第1段階における鎮痛薬、たとえばアスピリンやアセトアミノフェンでは効果不十分な場合に、次のステップとしてこの薬が処方されるわけです。なお、国内未承認ですが、舌下錠の大量使用時は強オピオイドに相当し第3段階の位置づけになります。
  • 弱オピオイドのなかでは強力なほうです。そのぶんオピオイド特有の副作用として吐き気や嘔吐が目立ちます。第2段階として用いる場合でも、コデインやトラムセットを優先し、これらに次ぐ選択肢と考えたほうがよさそうです。
  • 適応疾患は変形性関節症と腰痛症に限られます。そして処方対象となるのは、一般的な薬物療法や運動療法などによる保存的治療では痛みが解消せず、日常動作にも障害となるような場合です。安易な使用を避けるため、一定のルールにもとづき専門の医師により処方されることになります。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。
  • 具体的な使用方法や注意事項、副作用について十分説明を受けてください。その内容をよく理解し、同意のうえで治療にあたりましょう。

【注意する人】

慢性肺疾患など呼吸器系に病気のある人は、呼吸抑制に注意するなど慎重に用いる必要があります。また、この貼り薬は熱の影響を受けやすく、熱により薬の吸収量が増加する性質があります。このため、40℃以上の発熱時や激しい運動のさいは、副作用の発現に注意が必要です。

  • 適さないケース..重篤な呼吸抑制状態および呼吸機能障害のある人。
  • 注意が必要なケース..慢性肺疾患や喘息などで呼吸機能が低下している人、不整脈、肝臓病、腎臓病、麻痺性イレウス、胆道疾患、脳に器質的な障害のある人、ショック状態、薬物・アルコール依存のある人、高熱、激しい運動による体温上昇時、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 安定薬や睡眠薬など脳の神経をしずめる薬と併用すると、いろいろな副作用がでやすくなります。併用のさいは、眠気やふらつき、過度の鎮静、呼吸抑制、低血圧などに留意してください。
  • この薬の作用を弱めてしまう飲み合わせもあります。結核の薬のリファンピシン(リファジン)、抗けいれん薬のカルバマゼピン(テグレトール)やフェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、フェノバルビタール(フェノバール)などがこれに当たります。使用中の薬を必ず医師に報告しておきましょう。
  • 飲酒は控えてください。めまいや眠気、呼吸抑制などの副作用がでやすくなります。

【使用にあたり】
  • 低用量の5mgから開始します。貼る場所は、背中から肩にかけ、胸、または上腕外部などです。動きの激しい膝や腰は、避けたほうがよいでしょう。傷や湿疹がある部位もやめてください。汗をよく拭きとり、清潔にしてから貼りましょう。詳細な貼り方や注意点については、説明書をよく読んでその手順に習ってください。なお、初回貼付後、血中濃度が徐々に上昇するので、鎮痛効果があらわれるまでに数日がかることがあります。
  • 7日毎に貼り替えることになります。皮膚刺激を避けるため、必ず毎回貼る場所を変えてください。3週間以上間隔をあければ、以前の部位でも大丈夫です。
  • 効き具合をみながらちょうどよい量に調整します。もし、痛みが残るようでしたら、遠慮なく医師に申し出てください。必要に応じ増量可能です。逆に、痛みは消失するものの、強い眠気に悩まされる場合は、減量の余地があるかもしれません。
  • 昼間から眠りがち、意識がぼんやり、あるいは呼吸が弱いなど呼吸抑制がみられる場合は、直ちに医師に連絡してください。
  • 1カ月以上使用しても期待する効果が得られない場合は、他の適切な治療への変更を考慮する必要があります。なお、長期使用後に中止する場合は、医師の指示のもと徐々に減量するようにします。
  • 誤って他人に付着しないように注意しましょう。万一付着に気付いたときは、直ちに剥離し、付着部位を水で洗い流し、異常が認められた場合は受診してください。
  • 子供の手の届かない、涼しいところに保管しましょう。また、使用済み製剤は粘着面を内側にして貼り合わせた後、破棄してください。

【食生活】
  • 人によっては、眠気やめまいを起こします。車の運転をふくめ危険な操作や作業は控えましょう。
  • 熱により薬の放出量が増え、体内への吸収量が増加するおそれがあります。このような現象を避けるため、貼り付けた部分が電気毛布や電気パッド、カイロなどの熱源に接しないようにしましょう。また、その部分への集中的な赤外線照射や日光浴もやめましょう。
  • 貼ったまま入浴できますが、熱い温度での入浴やサウナは避けてください。やはり、熱による吸収量増加を防ぐためです。
  • 発熱時または激しい運動にともなう体温上昇により、薬の過量吸収を起こす可能性があります。このような状況にあるときは、体の変調にとくに気をつけてください。
効能 非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患に伴う慢性疼痛における鎮痛
  • 変形性関節症
  • 腰痛症
用法 通常、成人に対し、前胸部、上背部、上腕外部又は側胸部に貼付し、7日毎に貼り替えて使用する。初回貼付用量はブプレノルフィンとして5mgとし、その後の貼付用量は患者の症状に応じて適宜増減するが、20mgを超えないこと。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 半分以上の人に起こるのが、吐き気や嘔吐、便秘などの消化器症状です。ひどいようでしたら早めに受診し医師と相談してください。吐き気止めや通じ薬で対処可能です。次に多いのが眠気とめまい、貼付部位のかゆみや発赤などです。眠気は、続けているうちに体が慣れて、軽くなることもあります。

ただし、異常に強い眠気が続いたり、うとうと意識がもうろうとしてくる場合は、薬の量が多過ぎるかもしれません。ことに高齢の人など、過量による呼吸抑制を起こしかねませんので要注意です。ご家族や周囲の方もその点に気をつけ、異変に気付いたら医師と連絡をとり指示をあおぎましょう。

長く続けていると、体が薬に頼りがちになってくることがあります。このとき急に中止すると、吐き気や嘔吐、頭痛、不安感、震えなど反発的な症状が出現します。ただ、疼痛治療においては、強い依存を生じることは少ないといわれています。あまり心配しすぎないで、痛みがおさまる適正な範囲で正しく使用することが大切です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 呼吸抑制..呼吸しにくい、息苦しい、呼吸が浅く速い、呼吸が弱く少ない(10回/分未満)、不規則な呼吸、異常ないびき、意識がうすれる。
  • 依存..長期に多めの量を飲み続けると、体が薬に慣れた状態になりやめにくくなる。このとき急に中止すると、いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状があらわれることがある(徐々に減量すれば大丈夫)。
  • ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他】
  • 吐き気、吐く、食欲不振、便秘
  • 眠気、めまい、ふらつき、ぼんやり
  • 尿が出にくい、口内乾燥、ほてり
  • 動悸、心電図異常
  • 体重減少、けん怠感
  • 貼った部位のかゆみ・発赤
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye