おくすり110番
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成分(一般名) レボドパ
製品例 ドパゾール錠200mg、ドパストンカプセル250mg、ドパストン散98.5% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗パーキンソン剤/レボドパ/パーキンソニズム治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 パーキンソン病のお薬です。こわばりを改善し、体の動きをよくします。
作用

【働き】

パーキンソン病では、脳内の運動にかかわる神経伝達物質‘ドパミン’が不足しています。このため、体の動きが悪くなり、手足のふるえ、こわばり、動作緩慢、さらにには歩行困難といった運動障害があらわれます。

このお薬の成分はレボドパです。レボドパは脳内でドパミンに変化し、ドパミン系の神経を活性化させます。その結果として 体の動きがよくなり、パーキンソン病の諸症状が改善されるのです。

レボドパはパーキンソン病の基本的な治療薬です。とくに発症年齢が高ければ、はじめから第1選択薬として用いられます。パーキンソン病のほか、脳血管障害など別の原因による同様な症状(パーキンソン症候群)にも使用されています。

【薬理】

レボドパはドパミンの前駆物質です。ドパミンは脳内に移行しないため、化学的に手を加え血液脳関門を通過する薬剤としてレボドパが開発されました。脳内に移行したレボドパは、酵素により代謝されドパミンとしてふるまいます。内因性ドパミンを補う補充療法になります。
特徴
  • パーキンソン病治療薬として最も効果が高いのがレボドパ製剤です。効果の発現が非常に早く劇的なほどです。また、精神症状の副作用が比較的少なく、高齢の人にも使いやすいです。
  • 長く続けていると効き目にムラがでて、不随意運動など運動合併症を起こしやすいです。このため、発症年齢が高ければ最初から使いますが、若い人の初期症状にはドパミン作動薬など他の治療薬を優先することがあります。
  • この薬はレボドパ単剤になります。近年は、効力増強と副作用軽減をはかったレボドパ・DCI配合剤(メネシット、マドパー等)が広く用いられています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
  • ご家族をふくめ、注意事項や副作用について十分説明を受けてください。突発的睡眠や衝動制御障害についてもよく聞いておきましょう。

【注意する人】

緑内障のある人は使用できないことがあります。眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがあるためです。

  • 適さないケース..閉塞隅角緑内障。
  • 注意が必要なケース..その他の緑内障、肝臓病、腎臓病、胃潰瘍、糖尿病、喘息など呼吸器系の病気、精神症状の病気など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

血圧の薬と併用すると降圧作用が強くなることがあります。また、ビタミンB6(ピリドキシン、ピドキサール)や、ハロペリドール(セレネース)などある種の安定剤は、この薬の効力を弱めてしまうおそれがあります。逆に、抗認知症薬のメマンチン(メマリー)は、この薬の作用を増強する可能性があります。別に薬を飲んでいる場合は、必ず医師に報告しておいてください。

  • 飲み合わせに注意..高血圧の薬、ビタミンB6(ピリドキシン、ピドキサール、ピロミジン)、安定剤(フェノチアジン系、ブチロフェノン系など)、メマンチン(メマリー)、鉄剤、イソニアジド、テトラベナジン(コレアジン)、レセルピン製剤(ベハイドRA)など。

【使用にあたり】
  • ふつう、少量から開始し、医師が効果や副作用をチェックしながら増量していきます。服用回数や時間は、医師の指示どおりにしてください。不規則な服用は症状の悪化をもたらしますから、できるだけ毎日同じ時間に飲んでください。飲み忘れにも注意しましょう。
  • 一般的には食後になります。食後に飲むことで、吸収もほどよく吐き気などの胃腸症状も軽減できるのです。ただし、減衰効果がみられるときなど、効力を上げるために、あえて食前や空腹時にすることがあります。
  • レボドパ製剤は、パーキンソン病の初期症状によく効きますが、病気そのものを治すことはできません。ドパミンを補う補充療法になりますので、長期間(生涯)続ける必要があります。
  • 自分の判断で飲むのをやめてはいけません。突然やめると、急激に症状が悪化したり、悪性症候群など思わぬ副作用があらわれるおそれがあります。

【食生活】
  • 手足が勝手に動くなど、不自然な動きをしたり、落ち着きなくいつも動いているといった症状があらわれたら、医師と相談してください。
  • 眠気やめまいを起こしやすいです。まれですが、前兆のない突発的な睡眠発作も報告されています。車の運転をふくめ危険を伴う機械の操作や高所作業は避けてください。
  • 急に立ち上がると、強い立ちくらみを起こすおそれがあります。急な動きはしないで、ゆっくり動作するようにしましょう。とくに飲み始めに注意してください。
  • 衝動が抑制できない衝動制御障害が報告されています。ギャンブルを繰り返す病的賭博、無駄な買物をしてしまう強迫性購買、暴飲暴食、性欲亢進など、自制心に欠ける行動が気になるときは医師と相談してください。

【備考】
  • 症状を完全に押さえ込むというより、長い目でみて7〜8割で良しとする考え方が大勢です。よく効くからとレボドパ製剤を早期から大量に使うと、将来的にかえって病気のコントロールが難しくなるおそれがあるのです。このため、症状の軽いうちは使わないか、ドパミン作動薬など他の治療薬と併用してできるだけ少量にとどめるようにします。ただし、仕事で症状を確実におさえたい場合など、初めからレボドパを用いることがあります。また、発症年齢が高ければ早期からレボドパが処方されるものです。
  • レボドパの長期服用時の問題点は効き目にムラがでることです。効きすぎて勝手に動いてしまう「不随意運動(dyskinesia、dyskinesie)」、逆に作用時間が短くなり 次の服薬前に薬効が切れ動けなくなる「ウェアリング・オフ(wearing-off)現象」、服薬時間とは無関係に 急激な軽快と増悪を繰り返すのが「オン・オフ(on-off)現象」です。このような運動合併症や日内変動に対しては、用法・用量の調節と多剤併用療法で対処します。ウェアリング・オフには、ドパミン作動薬、エンタカポン(コムタン)、セレギリン(エフピー)、ゾニサミド(トレリーフ)またはイストラデフィリン(ノウリアスト)などとの併用が有効です。
効能

【適用(ドパゾール)】

パーキンソン病、パーキンソン症候群に伴う次の諸症状の治療および予防

寡動〜無動、筋強剛、振戦、日常生活動作障害、仮面様顔貌、歩行障害、言語障害、姿勢異常、突進現象、膏様顔、書字障害、精神症状、唾液分泌過剰。

【適用(ドパストン)】

パーキンソン病、パーキンソン症候群

【応用】

医師の判断で、別の病気に応用されるかもしれません(むずむず脚症候群など)。
用法

【ドパゾール】

通常成人、初回量1日1〜3錠 (レボドパとして0.2〜0.6g) を1〜3回に分けて、食後に経口服用し、2〜3日毎に1日量1〜2錠 (レボドパとして0.2〜0.4g) を漸増し、2〜4週間後に維持量として1日10〜18錠 (レボドパとして2.0〜3.6g) を経口服用する。年齢、症状に応じ適宜増減する。

【ドパストン】

通常成人、レボドパとして1日量250〜750mgを1〜3回に分けて食後直ちに経口服用する。その後2〜3日毎に1日量として250mg宛増量し、症例毎に最適服用量を定め維持量とする (標準維持量1日1.5〜3.5g)。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用で比較的多いのは吐き気や嘔吐、食欲不振、便秘などの消化器症状です。吐き気止めまたは便秘薬で対処できますので、つらいときは医師と相談してください。吐き気は続けているうちに軽くなることもあります。ほかにも、めまい、立ちくらみ、動悸などがみられます。

効きすぎによる運動合併症状もでやすいです。ジスキネジア(ジスキネジー)といって手足や首、顔面などが意志とは関係なく勝手に動いて困ります。このような不随意運動は、薬の効き目が強まる時間帯に発現しやすいです。逆に、薬の効き目が落ちると、首が下がったままになったり、手足がつっぱったりして動きが悪くなります。運動合併症は、用法・用量の調整もしくは治療薬を見直すことで改善できますので、そのような症状があれば医師に話してください。

精神症状として、気分の変調や幻視・幻覚、妄想、不眠あるいは眠気などがみられます。幻視では、たとえば不快な虫が見えたりします。また、まれなケースですが、前兆のない突発的睡眠を起こす可能性があります。さらに最近、衝動制御障害が報告されています。ギャンブルを繰り返すなど度をこした行動が気になるときは医師と相談してください。

めったにありませんが、重い副作用として“悪性症候群”が知られています。とくに、薬剤の中止時や急激な減量時に要注意です。自分だけの判断で急に薬を止めてしまうのも非常に危険です。万一、高熱、ひどい汗、頻脈、体のこわばり、ふるえ、筋肉痛、精神変調、意識の低下などが現れたら、直ちに医師に連絡してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。
  • 幻覚、妄想、錯乱..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、誤った思い込み、非現実な体験、興奮・混乱、取り乱す。
  • 抑うつ..憂うつ、気分がひどく落ち込む、やる気がでない、悲観的、不安感、不眠。
  • 消化管潰瘍..胃痛、腹痛、下血(黒いタール状の血液便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
  • 突発的睡眠..前兆なく突然に眠ってしまう。
  • 溶血性貧血、血小板減少..息切れ、動悸、黄疸、鼻血、歯肉出血、皮下出血。
  • 緑内障..目が痛い、充血、見えにくい、かすむ、光の回りに虹の輪、頭痛、吐き気。

【その他】
  • 吐き気、食欲不振、便秘、口の乾き。
  • 不随意運動..手足や首が勝手に動く、口周辺がひきつる、口をすぼめたりモグモグさせる、舌の異常運動、同じ動作を繰り返す。
  • 不安、焦燥感、興奮、不眠、眠気、妄想
  • 衝動制御障害(病的賭博、強迫性購買、暴飲暴食、性欲亢進)
  • 立ちくらみ、血圧低下、動悸
  • 長期使用で効き目が落ちる、症状が不安定
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye