おくすり110番
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成分(一般名) ブロモクリプチン メシル酸塩
製品例 パーロデル錠2.5mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗パーキンソン剤/ドパミン作動薬/高プロラクチン治療薬・抗パーキンソン病薬(麦角系)

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 プロラクチンというホルモンの分泌をおさえるお薬です。高プロラクチンによる排卵障害や乳汁漏出症などの治療に用います。また、パーキンソン病の症状を改善する作用もあります。
作用

【プロラクチン分泌抑制作用】

ホルモンの一種「プロラクチン」は産後に母乳を出したり、排卵を止める役わりをしています(授乳中に妊娠しないように)。ところが、産後でもないのに多量のプロラクチンが分泌されてしまうことがあります。「高プロラクチン血症」です。排卵が止まり不妊の原因にもなります。

このお薬には、プロラクチンの分泌をおさえる作用があります。高プロラクチンが原因の排卵障害や無月経、乳汁漏出症などに有効です。産後の乳汁分泌抑制のためにも使いますが、この場合は死産や母乳からのウイルス感染を避けたいときなどに限ります。そのほか、高プロラクチンをともなう下垂体腺腫をおさえる働きもあります。

【ドパミン受容体刺激作用】

パーキンソン病では、脳内のドパミン系の神経の働きが悪くなり、手足のふるえ、こわばり、体の動作が不自由になるといった症状がでてきます。時間とともに徐々に悪化し、進行すると日常生活にも大きな支障となります。

このお薬は、ドパミン系の神経に働きかけ、そのようなパーキンソン病の症状を改善します。効果発現はやや緩慢ですが、十分な維持量により安定した効果が期待できます。発症初期には単独で、進行期にはレボドパ製剤と併用することが多いです。

【成長ホルモン分泌抑制作用】

末端肥大症患者にみられる成長ホルモンの過剰分泌を抑制します(健常人では分泌促進)。
特徴
  • 多彩な生理活性をもつ麦角アルカロイド誘導体です。内分泌系ではプロラクチンや成長ホルモンの分泌にかかわり、また脳内ドパミン系神経に対する作用などがあり、さまざまな病気の治療に応用されています。おもに、乳汁分泌抑制や高プロラクチン血性排卵障害、パーキンソン症候群などの治療に用いられています。
  • 麦角(バッカク)とは、ライ麦などイネ科植物の花穂に寄生するキノコの仲間(真菌植物)です。菌核が、麦に生えた角(ツノ)のように見えるので、そう名付けられました。麦角にはいろいろな生理活性物質(アルカロイド)が含まれ、これをもとに多くの医薬品が開発されています。
  • パーキンソン病治療薬としては麦角系ドパミン作動薬に分類され、この系統として最初のものです。レボドパほど劇的ではありませんが、安定した効果が得られ、運動合併症状がおさえられる点がメリットです。とくに高齢でない限り、早期の比較的軽い症状には、まずこの系統が処方されるものです。また、レボドパ製剤との併用により、病状の安定化がはかれ、レボドパの減量も可能です。
  • 麦角系は、非麦角系のドパミン作動薬に比べ、眠気や傾眠の副作用は少ないほうです。けれど一方で、吐き気などの消化器症状が多くみられ、さらに長期大量服用時 まれとはいえ心臓弁膜症や線維症など 麦角系特有な病変が現れることがあります。このため、長期大量服用を要するパーキンソン病治療においては、優先的には使いません。他の非麦角系製剤で効果不十分な場合や副作用で使えないときに限り、この薬を選びます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 妊娠中の人や、授乳中の人は医師に申し出てください。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
  • ご家族をふくめ、注意事項や副作用について十分説明を受けてください。突発的睡眠や衝動制御障害についてもよく聞いておきましょう。

【注意する人】
  • 適さないケース..心臓弁膜に病変がある人、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、産褥期高血圧。
  • 注意が必要なケース..視力障害をともなうような重い下垂体腫瘍がある場合、肝臓病、消化性潰瘍、レイノー病、統合失調症、重い心臓病、腎臓病、低血圧症、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

高血圧の薬と併用すると降圧作用が強くなることがあります。逆に、交感神経刺激薬や子宮収縮薬と併用すると、血圧上昇や頭痛の副作用を強める可能性があります。また、安定剤(フェノチアジン系、ブチロフェノン系など)と併用すると、両方の薬の作用が弱まるおそれがあります。

  • 飲み合わせに注意..降圧薬、交感神経刺激薬(エピネフリン等)、子宮収縮薬(エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン)、片頭痛薬(エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン)、安定剤(フェノチアジン系、ブチロフェノン系、SDA等)、制吐薬(メトクロプラミド、ドンペリドン等)、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等)、HIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル、サキナビル等)、シクロスポリン、タクロリムスなど。

【使用にあたり】
  • 服用量や服用回数は病気により、また症状により異なりますので、医師の指示どおりにしてください。食直後になると思いますが、できるだけ毎日同じ時間帯に飲んでください。
  • ふつう、少量から開始し、医師が効果や副作用をチェックしながら段階的に増量していきます。とくにパーキンソン病では、よい効果がでるまでに数週間かかることがあります。
  • 症状が改善しない場合や、かえって悪化する場合は、早めに受診し医師とよく相談してください。
  • とくにパーキンソン病では、急な中止により症状が悪化することがあります。自分だけの判断で飲むのをやめてはいけません。

【妊娠授乳】
  • 妊娠中は使用しないことが望ましいです。妊娠を望まない場合は、妊娠しないよう避妊するようにしましょう。
  • 妊娠を希望する場合で、服用中に妊娠の可能性がでてきたら、すぐに医師に連絡してください。妊娠を早期に発見するため、定期的な妊娠反応検査も必要です。排卵障害で用いている場合は、妊娠を確認しだいすぐに中止します。
  • 病気によっては、妊娠中でもこの薬による治療を優先するかもしれません。リスク・ベネフィットについて説明を受けておくとよいでしょう。
  • 母乳中へ移行しませんので、授乳により赤ちゃんに影響することはありません。ただし、母乳の出が悪くなりますので その点に留意する必要があります。

【食生活】
  • 血圧が下がり、めまいを起こすことがあります。まれですが、前兆のない突発的な睡眠発作も報告されています。車の運転や高所作業など危険をともなう作業は避けてください。
  • 急に立ち上がると、強い立ちくらみを起こすおそれがあります。急な動きはしないで、ゆっくり動作するようにしましょう。とくに飲み始めに注意してください。
  • 産褥性乳汁分泌抑制を目的とする薬物治療は、医学的に必要性が高い場合に限ります。氷罨法などにより乳汁分泌抑制が可能であれば、薬の使用は避けたほがいいです。
  • 衝動制御障害が報告されています。抑制がきかずギャンブルを繰り返す病的賭博、無駄な買物をしてしまう強迫性購買、暴飲暴食、性欲亢進など、自制心に欠ける行動が気になるときは医師と相談してください。
効能
【効能A】
  • 産褥性乳汁分泌抑制、乳汁漏出症
  • 高プロラクチン血性排卵障害
  • 高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)

【効能B】
  • パーキンソン症候群

【効能C】
  • 末端肥大症、下垂体性巨人症
用法

【効能A】

通常、ブロモクリプチンとして1日1回2.5mgを夕食直後に経口服用し、効果をみながら1日5.0〜7.5mgまで漸増し、2〜3回に分けて食直後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【効能B】

通常、ブロモクリプチンとして1日1回1.25又は2.5mgを朝食直後に経口服用から始め、1又は2週ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、維持量(標準1日15.0〜22.5mg)を定める。1日量はブロモクリプチンとして5.0mgの場合は朝食及び夕食直後に、7.5mg以上の場合は毎食直後に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【効能C】

通常、ブロモクリプチンとして1日2.5〜7.5mgを2〜3回に分けて食直後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 吐き気や嘔吐、食欲不振、胃の不快感、便秘などの胃腸症状が多いほうです。吐き気止めや便秘薬で対処できますので、つらいときは医師に話してください。吐き気は続けているうちに軽くなることもあります。ほかにも、めまいや立ちくらみ、浮腫などを起こすことがあります。立ちくらみは、飲み始めに起こりやすいです。急に立ち上がったりしないで、ゆっくり動作するようにしましょう。

精神症状で多いのが幻覚と妄想です。幻視では不快な害虫や小動物が見えたりするようです。精神症状は高齢の人にでやすいです。ご家族や介護の方も十分に注意してください。また、まれに前兆のない突発的睡眠を起こすことがあります。車の運転は避けましょう。さらに最近、衝動制御障害が報告されています。ギャンブルを繰り返すなど度をこした行動が気になるときは医師と相談してください。

麦角系の特異な副作用として、心臓弁膜症や間質性肺炎、各種の線維症など、心臓や肺、胸部などに病変を生じることがあります。発現頻度は低いものの、もともとそのような病歴のある人、あるいはパーキンソン病で長期大量服用時に発現しやすいです。万が一のことですが、咳や息切れ、息苦しさ、胸の痛み、発熱などの症状があらわれたら、直ちに医師に連絡してください。

めったにありませんが、重い副作用として「悪性症候群」が知られています。とくに、薬を中止したあとや急激な減量時に要注意です。自分だけの判断で急に薬を止めてしまうのも非常に危険です。万一、高熱、ひどい汗、体のこわばり、意識の乱れなどが現れたら、直ちに医師に連絡してください。なお、乳汁漏出症や高プロラクチン血性排卵障害の治療では、比較的少量を用いるので胃腸障害をのぞき副作用の心配はそれほどありません。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 幻覚、妄想、錯乱..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、誤った思い込み、非現実な体験、興奮・混乱、取り乱す。
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込みにくい、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。
  • 心臓弁膜症、心膜炎、胸膜炎、線維症..胸の痛み、背中の痛み、咳、息苦しい、息切れ、むくみ。
  • ショック..気持ち悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、耳鳴り、息苦しい、胸苦しさ、めまい、脈が速い・弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
  • 急激な血圧低下、強い起立性低血圧..強いめまい・ふらつき、吐き気、顔が蒼白い、冷や汗、気を失う。
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
  • 突発的睡眠..前兆なく突然に眠ってしまう。

【その他】
  • 吐き気、食欲不振、便秘、下痢、口の乾き
  • 不安、焦燥感、興奮、不眠、眠気
  • 衝動制御障害(病的賭博、強迫性購買、暴飲暴食、性欲亢進)
  • ふらつき、めまい、立ちくらみ、血圧低下、動悸
  • 発疹、顔のほてり、生理不順
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye