おくすり110番
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成分(一般名) ドロキシドパ
製品例 ドプスOD錠100mg~200mg、ドプス細粒20% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗パーキンソン剤/その他/ノルエピネフリン作動性神経機能改善剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 立ちくらみや、すくみ足を改善するお薬です。パーキンソン病のほか、血液透析をしている人の起立性低血圧の治療にも使います。
作用パーキンソン病では、ドパミンの減少とともにノルアドレナリンという神経伝達物質が減ってきます。ノルアドレナリンには血圧を上げる作用があるので、減少すると血圧が下がり立ちくらみが起こりやすくなります。

このお薬は、服用後、体内でノルアドレナリンに変換されます。パーキンソン病で生じる「立ちくらみ」や「すくみ足」に対する効果が期待されています。また、シャイ・ドレーガー症候群や血液透析にともなう立ちくらみの治療にも応用されます。
特徴
  • パーキンソン病における補助的な治療薬です。レボドパなど他の標準的な治療薬による効果が思わしくなく、すくみ足などで体の動作が不自由になったときに処方されます。
  • 昇圧作用があることから、血液透析にともなう起立性低血圧に対する効能が追加承認されました。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

心臓を刺激し血圧を上げる作用があるので、高血圧や動脈硬化のある人は慎重に用いるようにします。緑内障や不整脈のある人は、病状により使用できないことがあります。

  • 適さないケース..閉塞隅角緑内障、心室性頻拍、妊娠中。
  • 注意が必要なケース..高血圧、動脈硬化症、心臓病、喘息、甲状腺機能亢進症、重い肝臓病・腎臓病、慢性開放隅角緑内障の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

交感神経刺激作用をもつイソプレナリンなどカテコールアミン製剤との併用は禁止です。心臓刺激作用が強まり、危険な不整脈を起こすおそれがあるためです。そのほかにも飲み合わせに注意が必要な薬がいろいろあります。使用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。

  • 飲み合わせの悪い薬..イソプレナリン(イソメニール、プロタノール)
  • 飲み合わせに注意..三環系抗うつ薬(トフラニール、トリプタノール等)、エルゴタミン(カフェルゴット等)、抗ヒスタミン薬(ポララミン等)、α1遮断薬(ミニプレス、カルデナリン、ハルナール等)、安定剤(フェノチアジン系、ブチロフェノン系)、鉄剤(フェロミア等)など。

【使用にあたり】
  • ふつう、少量から開始し、医師が効果や副作用をチェックしながら増量していきます。症状や体質によっても、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
  • 口腔内崩壊錠(OD錠)は、舌の上にのせて唾液により崩壊しますので、水なしでも飲めます。ただし、口の粘膜からは吸収されませんので、唾液もしくは水で確実に飲み込んでください。
効能

【効能A】

パーキンソン病(Yahr重症度ステージIII)におけるすくみ足、たちくらみの改善。

【効能B】

次の疾患における起立性低血圧、失神、たちくらみの改善//シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー。

【効能C】

起立性低血圧を伴う血液透析患者における次の症状の改善//めまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感。
用法

【効能A】

通常成人に対し、ドロキシドパとして1日量100mg、1日1回の経口服用より始め、隔日に100mgずつ増量、最適服用量を定め維持量とする(標準維持量は1日600mg、1日3回分割服用)。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。

【効能B】

通常成人に対し、ドロキシドパとして1日量200〜300mgを2〜3回に分けて経口服用より始め、数日から1週間毎に1日量100mgずつ増量、最適服用量を定め維持量とする(標準維持量は1日300〜600mg、1日3回分割服用)。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。

【効能C】

通常成人に対し、ドロキシドパとして1回量200〜400mgを透析開始30分から1時間前に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜減量する。1回量は400mgを超えないこととする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 ときどき起こるのは、血圧上昇、頭痛、動悸、食欲不振、吐き気などです。まれに、幻覚や妄想など普段と違う精神症状が現れることもあります。気になるときは、早めに受診してください。

めったにありませんが、悪性症候群にも念のため注意が必要です。症状としては、発熱、発汗、意識低下、ふるえ、筋硬直などが現れます。直ちに対処する必要がありますので、ご家族など周囲の方にも注意をはらってもらうとよいでしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。

【その他】
  • 頭痛、頭重感、血圧上昇、動悸。
  • 吐き気、吐く、食欲不振。
  • イライラ感、興奮、幻覚、妄想、悪夢。
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye