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成分(一般名) セレギリン塩酸塩
製品例 エフピーOD錠2.5 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗パーキンソン剤/MAO-B選択的阻害剤/パーキンソン病治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 パーキンソン病のお薬です。レボドパの効果をよくします。
作用

【働き】

パーキンソン病は、脳内のドパミンが不足し、手足がふるえたり体の動作が鈍くなる病気です。パーキンソン病の最も重要かつ基本的な薬はドパミン補充薬の“レボドパ”です。このレボドパの問題点として、長期服用により効き目が落ちる ということがあげられます。効いている時間が短くなり、次の服薬前に症状があらわれてしまうのです。専門的にウェアリング・オフ現象(wearing-off)、日本語で減衰効果などと呼ばれています。

このお薬は、そのようなウェアリング・オフ現象を改善します。レボドパでコントロールできないときに追加すると症状が安定し、レボドパの減量にもつながります。おもに、レボドパの効果が減衰するオフ時の症状改善が期待できます。さらに抗うつ作用も持ち合わせるので、うつ症状にもよいかもしれません。単独ではなく、レボドパ含有製剤でコントロール不十分な場合に追加併用するようにします。

【薬理】

ドパミンを分解するMAO-B(モノアミン酸化酵素B型)という酵素を選択的に阻害することで、脳内ドパミン量を増やしその作用を強めます(高濃度では選択性低下)。さらに、ドパミンの再取り込みを阻害し、内因性のドパミンの効果を高める作用ももつと推察されています。
特徴
  • パーキンソン病治療薬のなかでは、ドパミン代謝酵素阻害薬または選択的モノアミン酸化酵素B型阻害薬(MAO-B阻害薬)に分類されます。ドパミンそのものの分解をおさえ、その効果を強めます。モノアミン類のなかのドパミンの分解にかかわるB型酵素を選択的に阻害しますが、高用量ではその選択性が低下するとされます。
  • 基本薬のレボドパと併用することで、長期レボドパ治療中における効き目の低下や日内変動(ウェアリング・オフ現象等)を改善します。また、レボドパ製剤で効果不十分な固縮や無動に有効なことがあります。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。
  • 飲み合わせの悪い薬があります。2週間前から今現在までに飲んでいた薬を、医師に報告してください。

【注意する人】

精神症状が悪化するおそれがあるので、統合失調症の人には用いません。高齢の人は、副作用が出やすいので慎重に用いる必要があります。

  • 適さないケース..統合失調症、三環系抗うつ薬など飲み合わせの悪い薬を飲んでいる人。
  • 注意が必要なケース..重い肝臓病、重い腎臓病、心臓病、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

とくに抗うつ薬(三環系、SSRI、SNRI、NaSSA)との飲み合わせに注意が必要です。その多くは併用禁止で、数日〜14日間ほど服用間隔を開ける必要があります。ほかにも、オピオイド鎮痛薬のトラマールなど飲み合わせの悪い薬がいろいろとあります。今現在、および最近まで飲んでいた薬を必ず医師に伝えてください。

  • 飲み合わせの悪い薬..三環系抗うつ薬(トリプタノール、アモキサンなど)、SSRI(ルボックス、デプロメール、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロ)、SNRI(トレドミン、サインバルタ)、NaSSA(リフレックス、レメロン)、アトモキセチン(ストラテラ)、トラマドール(トラマール)、ペチジン(オピスタンなど)。

【使用にあたり】
  • ふつう、少量から開始し、医師が効果や副作用をチェックしながら増量していきます。よい効果がでるまでに数週間かかるかもしれません。
  • 1日1回の場合は朝食後に、1日2回の場合は朝食後と昼食後に服用します。夕刻以降ですと、寝つきが悪くなるおそれがあります。
  • 口腔内崩壊錠(OD錠)は、水なしでも飲めます。この場合、舌の上で唾液をしみこませ、舌で軽くつぶしてから、飲み込んでください。ただし、寝たままの状態では、水なしで飲まないようにしましょう。
  • 基本薬のレボドパ製剤と併用します。レボドパ製剤には、ドパストン、ドパゾール、マドパー、イーシー・ドパール、ネオドパゾール、ネオドパストン、メネシットなどがあります。
  • 自分だけの判断で飲むのをやめてはいけません。急にやめると、その反動で具合が悪くなることがあります。

【食生活】
  • めまいを起こしたり、注意力や集中力が低下することがあります。車の運転や高所作業など危険をともなう作業は避けてください。
  • 急に立ち上がると、強い立ちくらみを起こすおそれがあります。急な動きはしないで、ゆっくり動作するようにしましょう。とくに飲み始めに注意してください。
効能 次の疾患に対するレボドパ含有製剤との併用療法//パーキンソン病(過去のレボドパ含有製剤治療において、十分な効果が得られていないもの:Yahr重症度ステージI〜IV)。
用法 本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。通常、成人にセレギリン塩酸塩として1日1回2.5mgを朝食後服用から始め、2週ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、最適投与量を定めて、維持量とする(標準維持量1日7.5mg)。1日量はセレギリン塩酸塩として5.0mg以上の場合は朝食及び昼食後に分服する。ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mg及び昼食後2.5mgを服用する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1日10mgを超えないこととする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 併用薬のレボドパによるものを含め、副作用で一番多いのはジスキネジアまたはジスキネジーと呼ばれる不随意運動です。手足や首、顔などが意志とは関係なく勝手に動いて困ります。つらいときは早めに受診し医師とよく相談してください。

次に多いのは、幻視や幻覚、妄想、せん妄などの精神症状です。とくに幻視や幻覚を起こすことがが多く、たとえば現実にはいない不快な虫が見えたりします。ほかにも、吐き気や食欲不振、めまい、ふらつき、起立性低血圧などがあらわれることがあります。とくに高齢の人では、起立性低血圧をはじめいろいろな副作用がでやすいです。ご家族や介護の方も十分に注意してください。副作用が強い場合は、まず併用薬のレボドパ製剤の減量を考慮します。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 幻覚、妄想、錯乱..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、誤った思い込み、非現実な体験、興奮・混乱、取り乱す。
  • 狭心症..胸の痛み・違和感・圧迫感
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..急激な体温上昇、筋肉のこわばり、体の硬直、飲み込みにくい、発汗、ふるえ、意識がはっきりしない。
  • 低血糖..力の抜けた感じ、ふるえ、さむけ、動悸、冷や汗、強い空腹感、頭痛、不安感、吐き気、目のちらつき、イライラ、眠気、ぼんやり。さらに重くなると、異常な言動、けいれん、昏睡(意識がなくなる)。
  • 胃潰瘍..胃痛、下血(黒いタール状の血液便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。

【その他】
  • 吐き気、吐く、食欲不振、便秘、口の乾き。
  • 不随意運動..顔、口、舌、首、手足などが勝手に動く。
  • 興奮、不安感、不眠、眠気。
  • 起立性低血圧(立ちくらみ)、めまい、動悸、不整脈、血圧変動。
  • 発疹、尿が出にくい、肝機能異常。
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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