おくすり110番
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成分(一般名) イミプラミン塩酸塩
製品例 トフラニール錠10mg~25mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 神経系用剤(含む別用途)/イミプラミン系/抗うつ剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 憂うつな気分をやわらげ、意欲を高めるお薬です。うつ病やうつ状態の治療に用います。また、子供の夜尿症の治療にも用います。
作用
【働き】
  • 気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れない・・そんなこじれた心の症状を改善し、気持ちが前向きになるのを助けます。また、不安や緊張した気分をほぐして、気持ちを楽にします。うつ病のほか、パニック障害や過食症などいろいろな心の不具合に応用されます。
  • 子供の遺尿症(おもらし)や夜尿症(おねしょ)を改善します。症状によっては、大人の尿失禁(尿もれ)にも処方されるかもしれません。膀胱の勝手な運動をおさえたり、尿道の閉まりをよくすることで、尿もれを防ぎます。また、尿意による目覚めをよくする作用も合わせ持つようです。眠りが深く、尿がたまっても目が覚めにくい子供に用いるとよいのかもしれません。心理的な要因をやわらげるのにもよいでしょう。
  • 正式ではありませんが、痛みの神経をしずめる作用があるため、鎮痛補助薬として 片頭痛や群発頭痛、神経痛などの治療に応用されることがあります。

【薬理】
  • うつ病:脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンの量を増やし、神経の働きをよくします。ノルアドレナリンの増加は「意欲」を高め、セロトニンの増加は不安感をやわらげ「気分」を楽にするといわれます。
  • 遺尿症・夜尿症:狙いは、膀胱における抗コリン作用と、ノルアドレナリン再取り込み阻害にもとづくα刺激作用。抗コリン作用により膀胱の収縮がおさえられ、これにα刺激作用がくわわることで尿道閉鎖圧が高まり尿が漏れにくくなります。さらに尿意覚醒を促進する作用や抗利尿ホルモン分泌促進作用による尿量減少効果も期待できます。
特徴古くからある第一世代の三環系抗うつ薬です。作用が強く、よい効果が期待できますが、口の渇きや便秘など副作用がでやすのが欠点です。また、効いてくるまで少し時間がかかります。とくに、この薬イミプラミンは、ノルアドレナリンの量を増やす作用が強いのが特徴です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 飲み合わせの悪い薬があります。2週間前から今現在までに飲んでいた薬を、医師に報告しておいてください。
  • 服用後の注意事項や副作用について、ご本人、できたらご家族も含め、よく説明を受けておきましょう。

【注意する人】

緑内障のある人は禁止されています。眼圧が上昇し、病状が悪化するおそれがあるためです。前立腺肥大症や心臓病、てんかん、低血圧のある人も、病状の悪化に注意するなど慎重に用いるようにします。また、高齢の人は副作用がでやすいので、少量から開始するなど服用量に十分注意します。

若い人に用いる場合は、治療上の不利益についても考慮する必要があります。症状によっては処方を控えなければなりません。この薬を含む複数の抗うつ薬の臨床試験を分析したところ、24歳以下では かえって悪い衝動を引き起こすおそれがあるとの報告があるためです。また、躁うつ病においても逆効果になることがありますので、一般的なうつ病との見極めが重要です。

  • 適さないケース..緑内障、心筋梗塞の回復初期、尿閉、不整脈(QT延長)のある人。
  • 注意が必要なケース..尿の出にくい人(前立腺肥大症)、心臓病、てんかん、低血圧、腸に閉塞や通過障害のある人、ひどい便秘、躁うつ病、統合失調症の素因、衝動性が高い精神症状をともなう人、低カリウム血症、高齢、24歳以下、いのちを絶ちたいという思いのある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

パーキンソン病の治療に用いるセレギリン(エフピー)との併用は禁止されており、一定期間の間隔をあける必要があります。両方の作用がだぶり「セロトニン症候群」という重い副作用を起こすおそれがあるためです。ほかにも、飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。今現在、および最近まで飲んでいた薬を必ず医師に伝えてください。

  • 飲み合わせの悪い薬..セレギリン(エフピー)
  • 飲酒は控えてください。めまいや眠気などの副作用がでやすくなります。

【使用にあたり】
  • 服用量は個人差が大きいです。ふつう、少量より開始し、よい効果のでる量まで徐々に増やしていきます。よく効いてくるまでに、2〜3週間以上かかるかもしれません。
  • 飲み始めや増量時に、かえって気分が不安定になるときは、早めに医師と相談してください。できましたら、ご家族など付き添いの方も、行動の変化や不穏な行為に注意するなど、服用後の様子を注意深く見守りましょう。因果関係ははっきりしませんが、敵意や攻撃性、衝動性にもとづく事故や犯罪事例も報告されているようです。
  • 急に飲むのを中止すると反動で症状が悪化したり、体の具合が悪くなることがあります。中止する際は、医師の判断で徐々に減量しなければなりません。
  • うつ病では、症状がよくなってからも、しばらく少量を続けることが多いです。いわゆる「揺りもどし」による再発を防ぐためです。症状や環境にもよりますが、半年〜2年くらいは続けることになると思います。再発を繰り返しているときは、更に長期の服用となります。指示された期間、続けるようにしてください。

【食生活】
  • 眠気やめまいを起こすことがあります。車の運転、危険な仕事、高所での作業には十分注意してください。
  • 急に立ち上がると、強い立ちくらみを起こすかもしれません。急な動きはしないで、ゆっくり動作するようにしましょう。とくに飲み始めに注意してください。
  • 口が乾いて不快なときは、冷たい水で口をすすいだり、小さな氷を口に含むとよいでしょう。
  • まずは、がんばらないで休養することが第一です。脳の疲れがとれてくれば、自然に治ってきます。
  • 抗うつ薬は、症状の回復を早めますが、うつ病の原因そのものは治せません。落ち着いてきたら、生活や職場の環境調整、さらに認知療法などを合わせておこなうとよいでしょう。今はつらいかもしれませんが、あせらずに、ゆっくりと治療なさってください。
効能

【効能A】

精神科領域におけるうつ病・うつ状態

【効能B】

遺尿症(昼、夜)

【応用】
  • 片頭痛、群発頭痛
  • 神経痛
  • 過活動膀胱(切迫性尿失禁)、腹圧性尿失禁
用法
【効能A】
  • 錠10mg..イミプラミン塩酸塩として、通常成人1日30〜70mgを初期用量とし、1日200mgまで漸増し、分割経口服用する。まれに300mgまで増量することもある。なお、年齢、症状により適宜減量する。
  • 錠25mg..イミプラミン塩酸塩として、通常成人1日25〜75mgを初期用量とし、1日200mgまで漸増し、分割経口服用する。まれに300mgまで増量することもある。なお、年齢、症状により適宜減量する。

【効能B】
  • 錠10mg..通常学童は1日量30〜50mgを1〜2回経口服用する。ただし、症状及び年齢に応じ適宜増減する。
  • 錠25mg..通常幼児は1日量25mgを1回、学童は1日量25〜50mgを1〜2回経口服用する。ただし、症状及び年齢に応じ適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 おもな副作用は、口の渇き、眠気、めまい、立ちくらみ、便秘などです。これらは軽ければそれほど心配いりませんが、ひどいときは早めに受診してください。ほかに、手のふるえ、かすみ目、尿が出にくい、動悸などもみられます。

もし、普通でない不安感や焦燥感、イライラ落ち着かない、気持ちの高ぶり、悪い衝動にかられるなど、精神的な変調が気になるときは、医師と連絡をとり指示をあおいでください。このような気分障害は、とくに飲み始めや薬の量を増やしたときに現れやすいものです。

重い副作用は頻度的にほとんどありませんが、悪性症候群やセロトニン症候群、麻痺性イレウス、血液障害、重い不整脈などに念のため注意が必要です。下記のような初期症状をふまえ、なにか普段と違う「おかしいな」と感じたら、すぐ医師に連絡してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込みにくい、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。
  • セロトニン症候群..落ち着かない、不安、興奮・混乱、不眠、体の震え・ぴくつき、めまい、発熱、発汗、頻脈、下痢、血圧上昇。
  • 幻覚、せん妄、錯乱、けいれん..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、非現実な体験、もうろう状態、混乱・興奮、取り乱す、けいれん
  • 心不全..息苦しい、息切れ、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、急な体重増加。
  • 重い不整脈..動悸、頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、胸の痛みや違和感、胸苦しい、だるい、めまい、立ちくらみ、気が遠くなる、失神。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 麻痺性イレウス..食欲不振、吐き気、吐く、激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)..だるい、のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん、意識もうろう、気を失う。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 口の渇き、吐き気、食欲不振、便秘
  • 眠気、けん怠感、めまい、ふらつき、立ちくらみ
  • 目のまぶしさ・かすみ、尿が出にくい
  • 低血圧、動悸、頻脈、不整脈
  • 手のふるえ、動作がにぶる、口周囲の異常な動き
  • 発疹、かゆみ、、顔や舌のむくみ
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye