概説 |
脳の代謝をよくするお薬です。 |
作用 | 脳内へのブドウ糖の取込みを増加させます。また、脳内のブドウ糖代謝を促進させる作用もあります。その結果として脳の働きがよくなり、諸症状が改善されます。 |
特徴 | かつては、高齢の人の痴呆症状に多用されていましたが、現在は適応がきびしく見直されています。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- この薬の注意点や副作用について、ご本人、できたらご家族も含め、事前によく説明を受けておきましょう。

- 【注意する人】

- 高齢の人や体の弱っている人、また栄養状態の悪い人は、副作用がでやすいので使用できないことがあります。そのほか、肝臓病、腎臓病、呼吸器系の病気のある人も控えるようにします。
 【使用にあたり】
- 指示された用法用量どおりに正しくお飲みください。
- 漫然と続けず、定期的に効果の判定をおこなう必要があります。継続の可否は医師の指示に従ってください。
- 肝機能や腎機能など定期的な検査が必要です。
 【食生活】
- 規則正しい食生活を守りましょう。もし、食事が十分にとれないときは、早めに受診してください。
- 子供の治療においては、精神活動の増加を利用して望まれる条件づけを行い、 発達を促す働きかけをすることが大切です。
|
効能 |
下記疾患に伴う多動、注意力低下、言語障害、意欲低下の緩解。
|
用法 |
通常1日量として7歳以上は1.5g、6〜3歳は1.0g、3歳未満は0.5〜1.0gを1日2〜3回に分けて経口服用する。年齢、症状により適宜増減する。投薬開始後、約3ヵ月目に異常行動観察又は精神発達検査、脳波検査等を実施し、自然発達等による改善を十分考慮して総合的に効果の判定を行い、それ以後の投薬については次の如くとする。
- 効果の認められた場合..定期的 (約1ヵ月ごと)に効果の確認を行い投薬継続の可否を決めること。なお、継続して1年以上投薬する場合は適当な休薬期間を設けてその期間の症状の推移を投薬期間と比較観察する。また、効果に比較して副作用が強い場合は投薬を中止する。
- 効果が認められない場合..投薬を中止すること。
- 効果が判然としない場合..投薬を一時中止し、症状の推移を十分観察した上で投薬継続の可否を決めること。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
重い副作用はまれですが、肝障害や低血糖、けいれんなどに注意が必要です。吐き気や食欲不振を含め、体に異常を感じたら早めに受診するようにしてください。とくに高齢の人は副作用がでやすいので注意します。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
- 低血糖、 代謝性アシドーシス..ふるえ、さむけ、動悸、冷や汗、頭痛、不安感、吐き気、イライラ、ぼんやり、けいれん、意識がうすれる。
- けいれん、意識障害。
 【その他】
- 食欲不振、吐き気、下痢。
- 頭痛、 眠気、不眠、 ふらつき。
- 発疹、発赤、 かゆみ。
|