おくすり110番
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成分(一般名) ドネペジル塩酸塩
製品例 アリセプト錠3mg~5mg~10mg、アリセプトD錠3mg~5mg~10mg、アリセプト細粒0.5%、アリセプトドライシロップ1%、アリセプト内服ゼリー3mg~5mg~10mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の中枢神経系用薬/アセチルコリンエステラーゼ阻害薬/アルツハイマー型認知症治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 認知症の症状を軽くするお薬です。アルツハイマー型認知症の治療に用います。
作用

【働き】

アルツハイマー病になると、脳内のアセチルコリンという物質が不足し、神経間の伝達が悪くなってきます。このお薬は、アセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素の働きを妨害します。その結果、脳内のアセチルコリンが増え、神経間の伝達がスムーズになります。認知症の改善につながります。

【臨床試験】

軽度〜中等度のアルツハイマー病の患者さん268人を対象とした二重盲検比較試験がおこなわれています。実薬群116人(この薬を飲む人)とプラセボ群112人(にせ薬を飲む人)に分けて、効き目を検証する試験です。症状が改善(「改善」以上)した人は、実薬群で20人(17%)、プラセボ群で14人(13%)でした。また、悪化した人の割合は、実薬群で20人(17%)、プラセボ群で48人(43%)でした。
特徴
  • 国内初のアルツハイマー病治療薬です。認知症の進行度が中程度までなら20〜30%ぐらいの有効率があるとされ、症状を数カ月〜1年ほど前の状態まで回復できます。また、進行した高度のアルツハイマー型認知症においても、一定の効果が期待できます。ただし、対症療法薬ですので、病気そのものの進行を遅らせることはできません。薬を飲むのをやめれば、飲まなかったときと同じレベルまで急速に悪化するおそれがあります。
  • 一般的な錠剤と細粒に加え、水なしで飲める口腔内崩壊錠(D錠)や、高齢の人に飲みやすいゼリー剤やドライシロップもあります。さらに、経皮吸収製剤(テープ剤)の研究・開発もすすめられています。
  • アルツハイマーとは別タイプのレビー小体型認知症に対する効能・効果を追加申請中です。認知機能障害の改善効果がプラセボに比べ高いことが示されています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

病気によっては、その症状を悪化させるおそれがあります。心臓病、消化性潰瘍、気管支喘息、パーキンソン病などの人、また鎮痛薬を服用している人は慎重に用いる必要があります。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

薬の飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、副作用がでやすくなります。逆に効果が弱くなってしまうこともあります。服用中の薬は医師に報告しておいてください。

【使用にあたり】
  • ふつう、少量(3mg)から開始し、1〜2週間後に通常量(5mg)に増やします。
  • 医療関係者、もしくはご家族の管理のもとで服用してください。寝たままでなく、体を起こした状態で飲むようにしましょう。
  • 口腔内崩壊錠(D錠)は、舌の上にのせて唾液により崩壊しますので、水なしでも服用できます。ただし、口の粘膜からは吸収されませんので、唾液もしくは水で確実に飲み込んでください。
  • ゼリー剤はカップ入りです。カップのふたを剥がし、スプーンなどで飲みやすい大きさにして飲みましょう。保存は、アルミ袋の状態で高温を避けてください。服用直前にアルミ袋を開封しましょう。

【食生活】

眠気やめまい、意識障害を起こすことがあります。車の運転をふくめ危険をともなう機械の操作は避けてください。
効能

【適用】

アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

【注意】
  • アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
  • 本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
  • アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。
用法
  • 錠..通常、成人はドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口服用する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。
  • 細粒0.5%..通常、成人は1日1回0.6gから開始し、1〜2週間後に1.0gに増量し、経口服用する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、1.0gで4週間以上経過後、2.0gに増量する。なお、症状により適宜減量する。
  • ドライシロップ1%..通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mg(本剤0.3g)から開始し、1〜2週間後に5mg(本剤0.5g)に増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mg(本剤0.5g)で4週間以上経過後、10mg(本剤1.0g)に増量する。なお、症状により適宜減量する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用で一番多いのは消化器症状です。吐き気や嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛などを起こすことがあります。重い副作用はまれですが、心臓の脈が異常に遅くなったり、胃に潰瘍ができることがあります。もともと心臓病や胃潰瘍のある人はとくに注意が必要です。そのほか、最近、筋肉が障害を受ける「横紋筋融解症」が報告されています。ご家族や介護にあたる方は、下記のような症状をふまえ、体の様子を注意深く見守ってください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 徐脈、不整脈、失神..動悸、脈が少ない、脈の乱れ、胸の違和感、めまい、ふらつき、気を失う。
  • 狭心症、心筋梗塞、心不全..胸の痛み・違和感・圧迫感、冷汗、締め付けられるような胸の痛み、息苦しい、むくみ、体重増加。
  • 消化管潰瘍..胃痛、腹痛、下血(黒いタール状の血液便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 脳性発作、脳出血、脳血管障害..けいれん、激しい頭痛。
  • 錐体外路障害..手足のふるえ、こわばり、無表情、じっとできない、体が勝手に動く、舌のもつれ、口周辺がもぐもぐ動く。
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..急激な体温上昇、筋肉のこわばり、体の硬直、飲み込みにくい、発汗、ふるえ、意識がはっきりしない。
  • 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
  • 呼吸困難..息が苦しい。
  • 膵炎..上腹部〜背中の強い痛み、吐き気、吐く。
  • 腎不全..だるい、吐き気、むくみ、尿の濁り、血尿、尿が少ない・出ない。
  • 血小板減少症..鼻血、歯肉出血、血尿、皮下出血(血豆・青あざ)、血が止まりにくい。

【その他】
  • 食欲不振、吐き気、吐く、下痢、便秘、腹痛。
  • ほてり、だるさ、興奮、動悸、発疹。
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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