概説 |
けいれん発作を予防したり軽くするお薬です。ミオクローヌスてんかんなどの治療に用います。 |
作用 | ミオクローヌス発作は、突然手足が勝手に動いたり、けいれん起こしたあと意識を失う発作症状です。治療が難しく、日常生活も困難となってくるので、患者さんにとって非常につらい病気です。このお薬は、脳に働きかけてミオクローヌス発作を防いだり軽くします。他の抗てんかん薬といっしょに用いることで、効果が高まります。 |
特徴 | 環状GABA誘導体。オーファンドラッグ(希少疾病医薬品)です。 |
注意 |

- 【診察で】

- 事前に医師から、起こるかもしれない副作用や注意事項について説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたりましょう。

- 【注意する人】

- 腎臓の悪い人は、用量を少な目にするなど慎重に使用する必要があります。
- 注意が必要なケース..腎臓の悪い人、肝臓の悪い人、出血傾向のある人、甲状腺機能亢進症、ハンチントン病、高齢の人など。

- 【使用にあたり】

- 急に飲むのを中止すると、反動で重い発作を生じるおそれがあります。医師の指示どおりに、毎日規則正しくお飲みください。飲み忘れにも注意しましょう。

- 【検査】

- 定期的に必要な検査を受け、効果や副作用をチェックするようにしましょう。肝臓、腎臓、血液のほか目の検査が必要なことがあります。

- 【食生活】

- 眠くなることがあるので、車の運転や危険な作業は避けるようにしましょう。
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効能 |
皮質性ミオクローヌスに対する抗てんかん剤などとの併用療法。 |
用法 |
通常、成人は1回12mL(ピラセタムとして4g)を1日3回、3〜4日間経口服用する。その後患者の状態に合わせて、1回3mL(ピラセタムとして1g)ずつ1日3回の割合で3〜4日ごとに増量し、至適用量を決定し、服用を継続する。なお、1回15〜21mL(ピラセタムとして5〜7g)、1日3回まで漸増するが、最高量は1回21mL(ピラセタムとして7g)、1日3回までとし、症状に応じて適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
主な副作用は下痢や軟便、吐き気や食欲不振、眠気、白血球減少や血小板数減少、けん怠感などです。また、急に飲むのを中止すると、反動で重い発作を生じるおそれがあります。そのほか、白内障があらわれることがあります。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- けいれん発作(薬の突然の中止、急激な減量時)
- 白内障..目のかすみ。
 【その他】
- 下痢、軟便、吐き気、食欲不振
- 眠気、けん怠感、ふらつき感、怒りっぽくなる。
- 血液成分の異常(白血球減少、血小板減少)、肝機能異常
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