概説 |
表面麻酔をするお薬です。医療処置にともなう痛みをおさえるのに用います。 |
作用 | 有効成分のリドカインは、速効性で強力な局所麻酔薬です。神経を一時的に麻痺させ、痛みを感じなくします。知覚神経のほか運動神経を遮断する作用をもちます。液剤は、局所麻酔を必要とする処置や検査に汎用されています。貼り薬のテープ剤は、静脈内の注射にそなえて皮膚に麻酔をかけるのに用います。針を刺すときの痛みがなくなります。 |
特徴 | 作用発現が早く、いろいろな部位に使用可能です。このため、古くから局所麻酔薬として各科領域で広く使われています。 |
注意 |
【診察で】
- アレルギーのある人は医師に報告してください。
- 心臓病など持病のある人も医師に伝えておいてください。
- 【注意する人】
- 同系の局所麻酔薬で、重いアレルギーを起こしたことのある人は使用できません。心臓病のある人や体が弱っている人、高齢の人、子どもに対しては、過量にならないように慎重に用います。
【飲み合わせ・食べ合わせ】
- オピオイド系の鎮静・鎮痛薬による意識障害や呼吸抑制の副作用を強める可能性があります。広範に多量を使用する場合、注意が必要です。
- アミオダロン(アンカロン)など抗不整脈薬の作用を増強するおそれがあります。
【使用にあたり】
- ふつう、病院で処置や検査に先立ち使用します。麻酔部位に応じ、できるだけ必要最少量とします。
- テープは、注射の前に30分間貼り付けておきます。長時間貼ったままにしておくと、発赤やかゆみを生じやすくなりますので注意してください。
- 万一、気分が悪くなってきたら、医師や看護師に伝えてください。
- 外来での処方はほとんどありませんが、もし処方されましたら医師の指示どおりに使用してください。
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効能 |
- 【スプレー】
- 表面麻酔
【テープ】- <効能A>
- 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和
- <効能B>
- 伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和
- <効能C>
- 皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和
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用法 |
- 【スプレー】
- 表面麻酔..リドカインとして、通常成人では8〜40mg(1〜5回の噴霧)を使用する。なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。
【テープ】- <効能A>
- 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和..本剤を1回1枚、静脈留置針穿刺予定部位に約30分間貼付する。
- <効能B>
- 伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和..通常、小児には本剤1回2枚までを、伝染性軟属腫摘除予定部位に約1時間貼付する。
- <効能C>
- 皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和..通常、成人には本剤1回6枚まで、小児には下記枚数までを、レーザー照射予定部位に約1時間貼付する。
※年齢/1回あたりの最大貼付枚数: 3歳以下/2枚、4歳〜5歳/3枚、6歳〜7歳/4枚、8歳〜9歳/5枚、10歳以上/6枚
- <注意>
- (1)本剤除去後直ちに処置等を行うこと。
(2)伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和に使用する場合、本剤を患部に応じた適切な大きさに切って貼付すること。
(3)皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和に使用する場合、小児における本剤の貼付枚数は、体重、患部の大きさを考慮して、必要最小限にとどめること。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はほとんどありません。きわめてまれに、強いアレルギー反応(ショック)を起こすことがあります。もし、吐き気や動悸がするなど、気分が悪くなってきたら、医師や看護師に伝えてください。
【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
- 中毒症状..眠気、意識が薄れる、ふるえ、けいれん
【その他】
- 眠気、吐き気
- 気管内挿管後の咽頭痛、嗄声
- テープ:使用部位の発赤、かゆみ、かぶれ
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