概説 |
筋肉をほぐすお薬です。 |
作用 | 筋肉に直接働いて、体の“こわばり”や“つっぱり”をやわらげます。痙性麻痺など筋肉がこわばる病気の治療に用います。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 筋無力症、心肺機能がひどく落ちている人、肝臓の悪い人は使用できません。腎臓の悪い人、慢性下痢症状、腸の働きの悪い人も慎重に用います。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 安定剤など脳に働きかける薬と併用すると、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に伝えておきましょう。

- 【使用にあたり】

- 症状によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

- 【食生活】

- 眠気がしたり、ふらついたりすることがあります。車の運転など危険な作業は控えてください。
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効能 |

- 【効能A】

- 次の疾患に伴う痙性麻痺//脳血管障害後遺症、脳性麻痺、外傷後遺症(頭部外傷、脊髄損傷)、頸部脊椎症、後縦靱帯骨化症、脊髄小脳変性症、痙性脊髄麻痺、脊髄炎、脊髄症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、スモン(SMON)、潜水病

- 【効能B】

- 全身こむら返り病

- 【効能C】

- 悪性症候群
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用法 |

- 【効能A・B】

- 通常、成人はダントロレンナトリウム水和物として1日1回25mgより服用を始め、1週毎に25mgずつ増量し(1日2〜3回に分割服用)維持量を決定する。ただし、1日最高服用量は150mgとし3回に分割服用する。

- 【効能C】

- ダントロレンナトリウム水和物注射剤の静脈内服用後、継続服用が必要で経口服用が可能な場合、通常、成人はダントロレンナトリウム水和物として1回25mg又は50mgを1日3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
おもな副作用は、脱力感、だるさ、ふらふら感などです。重い副作用はほとんどありませんが、まれに肝臓が悪くなることがあります。定期的に肝機能の検査を受けるようにしましょう。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
- 肺や胸膜の異常..咳、痰、息苦しい、息切れ、胸の痛み、発熱。
- 麻痺性イレウス..食欲不振、吐き気、吐く、激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる。
- 呼吸不全(悪性症候群において)
- ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
 【副作用】
- 眠気、めまい、頭痛、頭がボーッとする。
- 食欲不振、便秘、吐き気。
- 肝機能値の異常。
- 脱力感、だるさ、ふらふら感、熱感、しびれ感。
- 発疹、かゆみ。
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