概説 |
筋肉の収縮を助け、排尿をスムーズにするお薬です。 |
作用 | 
- 【作用-1】

- 重症筋無力症は、筋肉の力が弱くなる病気です。まぶたが垂れ下がったり、飲み込みにくくなったり、手足に力が入らなくなってきます。このような症状が起こるのは、筋肉の神経の受容体が自己免疫により障害を受けるためです。
このお薬は、筋肉を収縮させるアセチルコリンという神経伝達物質を増やします。そうすることで、筋肉の神経の働きをよくし、筋力を回復させます。ただし、対症療法薬ですので、病気そのものの原因を治すことはできません。

- 【作用-2】

- 膀胱の収縮を助け、排尿をスムーズにします。手術後や神経因性膀胱などで、尿がうまく出ないときに用います。
|
特徴 | 最近は、重症筋無力症の治療にはあまり使いません。おもに、排尿障害の治療に用いられています。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
- この薬の副作用や注意事項について説明を受けておいてください。

- 【注意する人】

- 尿路が閉塞している場合や、腸に通過障害のある病気では使用できません。喘息や甲状腺機能亢進症、心臓病、胃潰瘍、てんかん、パーキンソン症状、糖尿病、高齢の人なども慎重に用います。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 一部の胃腸薬など抗コリン作用のある薬は、この薬の作用を弱めます。逆に、コリン作用を強める認知症治療薬のドネペジル(アリセプト)や、副交感神経亢進薬のベタネコール(ベサコリン)は、お互いの副作用を強めるおそれがあります。市販薬を含め、服用中の薬は必ず医師に伝えておきましょう。
 【使用にあたり】
- 決められた服用量を厳守してください。ふつう、1日1錠(5mg)から開始し、医師が効果や副作用をチェックしながら適用量を決めます。多く飲みすぎると中毒を起こしますし、少ないと病状が悪化します。
- 飲み忘れにも注意してください。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。
|
効能 |
- 重症筋無力症。
- 手術後及び神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難。
|
用法 |
ジスチグミン臭化物として、通常成人1日5〜20mgを1〜4回に分割経口服用する。なお、症状により適宜増減する。
- コリン作動性クリーゼを防ぐため、医師の厳重な監督下のもとに通常成人1日5mgから服用を開始し、患者の状態を観察しながら症状により適宜増減すること(コリン作動性クリーゼは服用開始2週間以内での発現が多く報告されている)なお、効果が認められない場合には、漫然と服用せず他の治療法を検討すること。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用でわりと多いのは、下痢や腹痛、吐き気などの胃腸症状です。また、ときに、膀胱の出口が収縮してしまい、かえって尿の出が悪くなることがあります。このような場合は、早めに医師に相談してください。
量が多すぎると、「コリン作動性クリーゼ」という重い急性中毒の危険性が高まります。特に服用開始2週間以内は要注意。腹痛や下痢、発汗や唾液過多、徐脈、呼吸困難などの症状があらわれたら、直ちに医師に連絡してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- コリン作動性クリーゼ(急性中毒)..腹痛、下痢、発汗、目が暗い、徐脈、全身脱力、唾液排出困難、呼吸困難。
- 狭心症、不整脈..動悸、胸の痛みや違和感、気が遠くなる、失神。
 【副作用】
- 腹痛、下痢、吐き気、嘔吐
- 発汗、唾液過多、尿失禁、頻尿
- めまい、頭痛、動悸、筋肉のけいれん
|