概説 |
胃腸など内臓のけいれん性の痛みをとるお薬です。そのほか、血管を広げ、血流をよくする作用もあります。 |
作用 | 
- 【働き】

- 内臓を動かしている平滑筋のけいれんを止める作用があります。胃炎、胆管炎、胆石などによる腹痛に用いられます。また、血管を広げ、血流をよくする目的で使用されることもあります。

- 【薬理】

- 胃腸や血管壁の平滑筋に直接作用して、平滑筋をゆるめます。その結果、胃腸や胆管の異常な運動(けいれん)がおさえられ、痛みがやわらぎます。また、収縮した血管が拡張し、血流がよくなります。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 眼圧が上昇するおそれがあるので、緑内障のある人は慎重に用います。

- 【使用にあたり】

- 症状によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
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効能 |
- 次の疾患に伴う内臓平滑筋の痙攣症状//胃炎、胆道(胆管・胆のう)系疾患。
- 急性動脈塞栓、末梢循環障害、冠循環障害における血管拡張と症状の改善。
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用法 |
塩酸パパベリンとして、通常成人1日200mgを3〜4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
便秘、口の渇き、ほてり、めまい、動悸などがみられます。症状の強いときは、早めに受診してください。安全性の高いお薬で、重い副作用はほとんどありません。
- 便秘、口の渇き、食欲不振。
- ほてり、、発汗、動悸、血圧上昇。
- めまい、眠気、頭痛。
- 発疹、肝機能の異常。
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