概説 |
筋肉のコリをほぐし、痛みをやわらげるお薬です。 |
作用 | 筋肉を緊張させている神経をしずめる作用があります。また、筋肉の血流を改善します。そのような作用から、筋肉のコリやこわばりがとれて痛みがやわらぎます。
具体的には、痙性麻痺など筋肉がこわばる病気、あるいは、腰痛、手足のこわばり、ひどい肩こり、五十肩、緊張型頭痛などの治療に用いられています。 |
特徴 | 同類薬のなかでは、効き目がおだやかなほうです。副作用も比較的少ないです。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 肝臓の悪い人は、慎重に用いる必要があります。

- 【使用にあたり】

- 症状によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

- 【食生活】

- 眠気がしたり、ふらついたりすることがあります。車の運転など危険な作業は控えてください。
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効能 |

- 【錠・顆粒】

- 次の疾患による痙性麻痺//脳卒中後遺症、脳性麻痺、スモン(SMON)、痙性脊髄麻痺、筋萎縮性側索硬化症、小脳脊髄変性症、多発性硬化症、頸部脊椎症、後縦靱帯骨化症、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、術後後遺症(脳・脊髄腫瘍等手術後)

- 【錠】

- 次の疾患における筋緊張状態の改善//変形性脊椎症、腰痛症、頸肩腕症候群
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用法 |

- 【錠】

- 通常成人1日トルペリゾン塩酸塩として300mg (ムスカルム錠50mgは6錠、ムスカルム錠100mgは3錠) を1日3回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

- 【顆粒】

- 標準用量は下記によるが、症状により適宜増減する(本製剤の性質上、水等で速やかに服用すること)。
- 成人は、通常、トルペリゾン塩酸塩として1日量300mgを1日3回に分けて経口服用する。
- 10〜15歳では、トルペリゾン塩酸塩として1日量100〜200mgを1日2〜3回に分けて経口服用する。
- 6〜9歳では、トルペリゾン塩酸塩として1日量30〜90mgを1日2〜3回に分けて経口服用する。
- 3〜5歳では、トルペリゾン塩酸塩として1日量20〜60mgを1日2〜3回に分けて経口服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は、少ないほうです。ときに、食欲不振、吐き気、下痢、ふらつきなどがみられます。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック..気持ち悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、耳鳴り、息苦しい、胸苦しさ、めまい、脈が速い・弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
- 胸内苦悶、呼吸障害..胸が苦しい、息が苦しい。
 【副作用】
- 食欲不振、吐き気、下痢。
- 眠気、ふらつき、脱力感、だるい。
- 発疹、肝機能値の異常。
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