概説 |
細菌を殺菌する目薬です。細菌による目の病気に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 細菌が目の中で増えだすと、炎症を起こして、充血したり痛みがでてきます。このお薬は、細菌を撃退する抗生物質です。細菌が死滅すれば、患部の炎症がひき、充血や痛みも治ります。細菌感染による結膜炎、麦粒腫(ものもらい)、眼瞼炎、角膜炎などの治療に用います。

- 【薬理】

- ペニシリン系の抗生物質です。細菌の細胞壁の合成を阻害することで、殺菌的に作用します。とくに、黄色ブドウ球菌などグラム陽性菌によい効果を示します。
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注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- ペニシリン系抗生物質に過敏症のある人は、原則的に用いません。また、喘息の人、薬でアレルギーを起こしたことのある人、じん麻疹を起こしやすい人などアレルギー体質の人は、注意深く用いるようにします。
 【使用にあたり】
- 症状により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。
- 説明書の手順でよく溶解してください(溶解済みのこともあります)
- 1滴点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1分間そのまま目を閉じていてください。
- 特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにすればよいでしょう。
- 点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意しましょう(薬液汚染防止のため)
- 他の点眼薬と併用しているときは、5分間以上の間隔をあけて点眼してください。
- 点眼液が目の回りに付いたり、目からあふれ出たときは、すぐ拭き取るようにしてください(かぶれることがあります)。
- 溶解後は涼しい所に保管し、8日以内に使用してください(残ったら破棄)。
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効能 |

- 【適応菌種】

- スルベニシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、緑膿菌

- 【適応症】

- 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
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用法 |
本剤を、添付の溶解液で1mLあたりスルベニシリンナトリウムとして10mg(力価)の濃度に溶解し、通常1回1〜2滴(0.05〜0.1mL)を1日3〜6回点眼する。重症感染症には症状に応じて1時間ごとに1回点眼する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は少ないほうです。かえって、充血や痛みがひどくなるときは、早めに受診してください。
全身の副作用はまずありませんが、ペニシリン系はアレルギー起こしやすい抗生物質です。万一、発疹やじん麻疹ができたら医師に連絡してください。とくに、アレルギー体質の人は注意が必要です。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック..気持ち悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、耳鳴り、息苦しい、胸苦しさ、めまい、脈が速い・弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
 【その他】
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