おくすり110番
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成分(一般名) レボブノロール塩酸塩
製品例 ミロル点眼液0.5% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 眼科用剤/β遮断薬/持続性 緑内障・高眼圧症治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 眼圧を下げる目薬です。緑内障、高眼圧症の治療に用います。
作用

【働き】

眼球内では房水と呼ばれる水分が循環しています。その役目は、内側から圧をかけ眼球を保つこと、それと目に栄養分を与えることです。ところが、房水が充満しすぎると、眼圧が上がり視神経を圧迫してきます(高眼圧症)。そのままでいると視神経が弱り、視野が狭くなったり視力が落ちたりします。このような状態が高眼圧をともなう典型的な緑内障です。

この目薬は、房水の産生をおさえることで 眼圧を下げます。おもに緑内障の治療に用いられますが、打撲などによる一時的な高眼圧症にも使います。緑内障の治療目標は、健常眼圧を日々保つことにより、視力や視野を長期にわたり維持することです。根治療法ではないので治療期間は長くなりますが、継続的に眼圧をコントロールするために根気よく続けなければなりません。

【薬理】

β受容体遮断作用による房水産生抑制にくわえ、α1遮断作用によるブドウ膜強膜流出路からの房水流出量を増加させます。
特徴
  • β遮断薬(非選択性)に分類される緑内障治療薬です。優れた眼圧下降作用を示し あらゆる緑内障に有効なので、標準的治療薬の一つとして用いられます。瞳孔に作用しないので、暗く見えたり、まぶしく見えることがありません。
  • 眼圧下降効果はおもにβ遮断作用によりますが、弱いながらα1遮断作用もあわせもちます。持続的な眼圧下降効果が得られるので、通常1日1回の点眼で済みます。
  • この系統の目薬は全身性の副作用があらわれる可能性があります。ごく少量が体内に吸収され、心臓や気管支に影響するおそれがあるのです。このため、心臓病や喘息のある人など使用できないことがあります。
注意
【診察で】
  • 喘息や心臓病など持病のある人は必ず医師に報告してください。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

喘息を誘発する性質があるので、喘息のある人やその既往歴のある人は使用できません。心不全など心臓病のある人も症状によっては禁止されます。

  • 適さないケース..既往歴をふくめ喘息のある人、気管支けいれんや重い慢性閉塞性肺疾患のある人、コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック、心原性ショックのある人など。
  • 注意が必要なケース..心臓病(心不全、不整脈)、コントロール不十分な糖尿病、アシドーシスのある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

この系統は目薬だけでなく、飲み薬としても心臓や高血圧の薬としてよく処方されます。内用のβ遮断薬や一部のカルシウム拮抗薬と併用すると、動悸や徐脈の副作用が強まるかもしれません。

  • 飲み合わせに注意..内用または注射薬のβ遮断薬(インデラル、カルビスケン、ミケラン、テノーミン、セロケン、メインテート等)、カルシウム拮抗薬(ワソラン、ヘルベッサー等)、ジゴキシン(ジゴシン)、アドレナリン(ボスミン)、ジピベフリン(ピバレフリン)など。

【使用にあたり】
  • 点眼方法や点眼回数は、説明書に従ってください。通常1日1回、効果不十分な場合は1日2回点眼します。以下に一般的な点眼方法を示しますが、医師の指示を優先し決められた方法で点眼してください。
  • できるだけ仰向けの状態で点眼するようにします。1滴点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1〜5分間そのまま閉じていてください。このとき、目頭を指で押さえておくと鼻や口に薬液が回らず苦い思いをしなくて済みますし、全身性の副作用の予防になります。
  • 特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにすればよいでしょう。むやみに何滴もさすと、全身の副作用がでやすくなり危険です。
  • 点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意しましょう(薬液汚染防止のため)
  • 点眼液が目の回りに付いたり、目からあふれ出たときは、すぐ拭き取るようにしてください(皮膚がかぶれることがあります)。
  • 他の点眼薬と併用しているときは、点眼間隔を5分以上あけてください(持続型点眼薬は10分以上あけて、最後に点眼)。

【備考】

緑内障はその成因から大きく2つのタイプに分かれます。「閉塞隅角緑内障」と「開放隅角緑内障」です。閉塞隅角緑内障は、房水の排水路である隅角が虹彩でふさがれてしまうタイプです。その多くは慢性型ですが、ときに眼圧が急上昇し激しい眼痛や頭痛、充血や視覚異常などをともなう緑内障発作を起こします。一方、開放隅角緑内障は、隅角とは関係なく、房水の排水口が目詰まりするタイプです。慢性に推移し、自覚症状が乏しく、視野異常にも気づきにくいので、自覚したときには相当に進行していることが多いです。

治療方法も違います。閉塞隅角緑内障では、房水を排出させるための手術を優先し、薬物療法は補助的におこなわれます。一方、開放隅角緑内障では、点眼薬による薬物治療が中心になります。その第一選択薬として処方されるのがプロスタグランジン関連薬またはβ遮断薬(この薬)です。単薬で効果不十分な場合は、これらによる併用療法もおこなわれます。

なお、最近の調査で、緑内障の約6割が「正常眼圧緑内障」であることが分かりました。眼圧は正常範囲なのに緑内障になってしまうのです。視神経が耐えられる眼圧には個人差があり人それぞれで大きく異なります。視神経がもともと弱いなど、必ずしも高い眼圧だけが緑内障の要因ともいえないのです。治療は、開放隅角緑内障に準じますが、その人にとっての適正な眼圧‘健常眼圧’になるように、より低めにコントロールするようにします。
効能 緑内障、高眼圧症
用法 通常、1回1滴を1日1回点眼する。十分な眼圧下降効果が持続しない場合は、1回1滴、1日2回まで点眼可能である。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 目の局所の副作用としては、刺激感、充血、かゆみ、かすみ目などがみられます。ときに、目にゴロゴロ感や乾燥感を生じ、角膜に傷ができることもあります。痛みがひどいときは、早めに受診してください。

全身的な副作用にも念のため注意が必要です。微量ながら有効成分が体内に吸収され、その薬理作用により喘息発作を誘発したり、心臓や血圧に悪い影響をおよぼすおそれがあるのです。頭痛やめまい、動悸などいつもと違う症状があらわれたら医師に伝えてください。なお、目薬の全身への吸収は、点眼のしかたである程度防ぐことができます。決められた方法で点眼することが大切です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 喘息発作の誘発..咳き込む、ぜいぜい息をする、息をするときヒューヒュー音がする、息切れ、呼吸しにくい。

【その他】
  • 刺激感、しみる、かゆみ、かすんで見える
  • 充血、まぶたの腫れ
  • 目の乾燥感、角膜障害
  • 頭痛、動悸
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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