概説 |
細菌を殺菌する目薬です。細菌による目の病気に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 細菌が目の中で増えだすと、炎症を起こして、充血したり痛みがでてきます。このお薬は、細菌を撃退する抗生物質です。細菌が死滅すれば、患部の炎症がひき、充血や痛みも治ります。細菌感染による結膜炎、麦粒腫(ものもらい)、眼瞼炎、角膜炎などの治療に広く用いられています。

- 【薬理】

- エリスロマイシンとコリスチンの2種類の抗生物質が配合されています。エリスロマイシンは、おもに黄色ブドウ球菌などグラム陽性菌に有効です。コリスチンは緑膿菌などグラム陰性菌によい抗菌力を示します。
|
注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
 【使用にあたり】
- 下まぶたに付けた軟膏が、徐々に目の中に広がり効果を発揮します。一般的な使い方は以下の手順です。手はきれいに洗っておきましょう。
- 鏡を見ながら下まぶたを引き下げてください。チューブをしぼりながら、下まぶたに軟膏を付着させます。このとき、容器の先端がまぶたやまつ毛に触れないよう注意してください。最後に、まぶたを閉じ、ごく軽く数回マッサージをします。ただし、手術後や目に傷があるときは、マッサージしないでそのままでいてください。
|
効能 |

- 【適応菌種】

- エリスロマイシン/コリスチン感性菌

- 【適応症】

- 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)
|
用法 |
1日数回点眼する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用はほとんどありません。かえって、充血や痛みがひどくなるときは、早めに受診してください。
|