概説 |
鼻や目の充血をと.るお薬です。鼻づまりや充血のひどいときに用います。 |
作用 | 強い血管収縮作用があり、速効性です。鼻の通りがとてもよくなり、目の赤みもとれます。ただし、対症療法薬ですので、その効果は一時的です。病気の原因そのものを治すことはできません。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 閉塞隅角緑内障のある人は、目には使用できません。眼圧を上昇させ、病状を悪化させるおそれがあるためです。また、微量が体内に吸収され、心血管系に悪い影響をおよぼすおそれがあるので、高血圧症や心臓病などの人は慎重に用います。
- 適さないケース..閉塞隅角緑内障(眼科用として)
- 注意が必要なケース..高血圧症、心臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症のある人など
 【使用にあたり(点鼻)】
- 使用方法や回数は、説明書に従ってください。一般的に急性充血期に限って用います。長期の連用は好ましくありません。
- 鼻水があるようでしたら、使用前に鼻をかんでおきましょう。
 【使用にあたり(点眼)】
- 点眼方法や点眼回数は、説明書に従ってください。一般的に急性充血期に限って用います。長期の連用は好ましくありません。
- できるだけ仰向けの状態で点眼するようにします。1滴点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1〜5分間そのまま閉じていてください。このとき、目頭を指で押さえておくと鼻や口に薬液が回らず苦い思いをしなくて済みますし、全身性の副作用の予防になります。
- 特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにすればよいでしょう。
- 点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意しましょう(薬液汚染防止のため)
- 他の点眼薬と併用しているときは、点眼間隔を十分にあけてください。
- 点眼液が目の回りに付いたり、目からあふれ出たときは、すぐ拭き取るようにしてください(皮膚がかぶれることがあります)。

- 【備考】

- 長く続けていると効き目が悪くなり、普段の鼻づまりや目の充血がかえってひどくなってしまいます。したがって、長期の連用は避けなければなりません。症状のひどいときだけ頓用するか、ごく短期間の使用にとどめましょう。
|
効能 |

- 【耳鼻科】

- 上気道の諸疾患の充血・うっ血。

- 【眼科】

- 表在性充血(原因療法と併用)
|
用法 |

- 【耳鼻科】

- 本剤は原則として6歳以上の小児及び成人に用いる。通常、成人3〜5時間ごとに、2〜3回鼻腔内に噴霧するか、又は2〜4滴を鼻腔内に点鼻する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

- 【眼科】

- 通常、成人1回1〜2滴を1日2〜4回点眼する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
局所的な副作用としては、熱感、刺激痛、乾燥感、かゆみなどがみられます。大量に用いると、動悸や頭痛など全身的な副作用がでる可能性もあります。
また、長期に続けていると、効き目が悪くなったり、かえって充血しやすくなります。医師から指示された範囲内で、必要最小限の使用にとどめましょう。
- 熱感、刺激痛、乾燥感、かゆみ、過敏症状
- 動悸、頭痛、めまい、手のふるえ、血圧上昇、不眠
- 反応性の低下、二次充血..長期連用で効き目が悪くなる、かえって充血や鼻づまりがひどくなる
|