おくすり110番
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成分(一般名) ジギトキシン
製品例 ジギトキシン錠「シオノギ」0.025mg~0.1mg、ジギトキシン錠「フジサワ」 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 強心剤/ジギタリス/強心剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 心臓の収縮力を強めるお薬です。脈をゆっくりさせる働きもあります。心不全などで心臓が弱っているときに用います。
作用

【働き】

心臓のポンプ機能が低下すると、血液や水分の循環が悪くなります。その結果、体に余分な水分がたまりやすくなり、浮腫(むくみ)を生じたり、息苦しさや疲れを感じるようになります。肺に水分がたまると、咳がでたり、ゼーゼーとぜん息のような呼吸になることもあります。このような状態が「心不全」です。

このお薬は、ジギタリス系の強心薬です。心臓の収縮力を強くし、脈をゆっくりさせる作用があります。血液がよく回るようになるので、息が楽になり、浮腫も改善されます。実際に、ジギタリス薬を使用すると、心不全悪化による入院の割合が減るという臨床研究が報告されています。

【薬理】
  • 心筋の収縮に必要なカルシウムを細胞内に取り込むことで、心臓の収縮力を強くします。その結果として、全身の血液循環がよくなり、心不全の症状も改善されます。
  • 強心作用とともに、交感神経の緊張をやわらげることで、脈を強くゆっくりさせます。心房細動などある種の頻脈性不整脈に優れた効果を発揮します。
特徴
  • 西欧で古くから用いられきたジギタリスという薬用植物に由来しているお薬です。
  • 同一系統(ジギタリス系)のなかでは、ゆっくり長く効いています。反面、中毒症状に十分注意する必要があります。
  • 肝臓で大部分が代謝されます(他の類似薬は、肝臓であまり代謝されず、腎臓から直接排泄される)。そのため、腎臓の働きが落ちている人にも使われます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 他の薬と相互作用を起こしやすい性質があります。別の薬を飲んでいる場合は、そのことを報告しておきます。
  • 注意事項や副作用について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解しておくことが大切です。

【注意する人】
  • 適さないケース..房室ブロック、洞房ブロック、閉塞性心筋疾患など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 利尿薬と併用するときは、血液中のカリウム分の減少に注意します。カリウムが減ると、ジギタリス中毒が現れやすくなるためです。カルシウム剤や、骨の薬のビタミンD剤、抗甲状腺製剤との併用も慎重におこないます。そのほかにも、飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。服用中の薬は、市販薬も含め、必ず医師に報告しておいてください。
  • セイヨウオトギリソウ( セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は控えてください。この薬の作用を弱めるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を厳守してください。
  • 飲む量は、症状や薬の血中濃度から、医師により適切にコントロールされなければなりません。
  • 飲み忘れにも注意してください。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。
  • 吐き気や嘔吐、下痢、視覚の異常などが現れたら、直ちに医師に連絡してください。この薬による中毒症状かもしれません。
  • できたら毎日、自分で脈を数えてください。もし、脈が遅かったり(50/分以下)、逆に異常に速いとき、また脈が飛んだり乱れるときは、すぐに連絡してください。

【検査】
  • この薬の血中濃度が一定に保たれているか検査することがあります。
  • 定期的に、心電図や血液の検査が必要です。

【食生活】
  • 決められた食生活を守るようにしましょう。症状によっては、水分や塩分の摂取制限、運動制限が必要です。
効能
  • 次の疾患に基づくうっ血性心不全(肺水腫、心臓喘息等を含む)//先天性心疾患、弁膜疾患、高血圧症、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症等)、肺性心(肺血栓・塞栓症、肺気腫、肺線維症等によるもの)、その他の心疾患(心膜炎・心筋疾患等)、腎疾患、甲状腺機能亢進症並びに低下症等。
  • 心房細動・粗動による頻脈、発作性上室性頻拍。
  • 次の際における心不全及び各種頻脈の予防と治療//手術、急性熱性疾患、出産、ショック、急性中毒
用法
【成人】
  • 比較的急速飽和療法(飽和量:1.2〜1.8mg)..1回0.2mg、1日3回経口投与し、十分効果のあらわれるまで2〜3日続ける。
  • 緩徐飽和療法(飽和量:1.2〜1.8mg)..1回0.1mg、1日3回経口投与し、十分効果のあらわれるまで4〜6日続ける。
  • 維持療法..1日0.05〜0.1mgを経口投与する。

【小児】
  • 急速飽和療法..2歳以上0.02〜0.04mg/kg、2歳以下0.04〜0.06mg/kgを1〜2日で経口投与する。
  • 維持療法..飽和量の1/10量を毎日経口投与する。

【注意】

飽和療法は過量になりやすいので、緊急を要さない患者には治療開始初期から維持療法による投与も考慮すること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 中毒症状に注意してください。ジギタリス薬は、量が多いと中毒を起こし、命にかかわる重い不整脈を誘発します。中毒症状の早期発見が重要です。吐き気、吐く、下痢、頭痛、視覚の異常、動悸、脈の異常、めまい・・。もし、このような症状が現れたら、すぐ医師に連絡してください。薬の量が多すぎるかもしれません。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • ジギタリス中毒..食欲不振、吐き気、吐く、下痢、動悸、脈の乱れ、視覚異常(チカチカする、黄色や緑色に見える、二重に見える)、脱力感、頭痛、もの忘れ、取り乱す

【その他】
  • 発疹、じんま疹
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye