概説 |
心臓の収縮力を強めたり、心拍数を増やすお薬です。徐脈の治療に用います。 |
作用 | 心臓の電気信号が伝わらないと、心筋の収縮が起こらず脈が少なくなります。強いめまいがしたり、ときには失神してしまうこともあります。このお薬は、心臓の電気信号を強めて心拍数を増加させます。アダムス・ストークス症候群などにおける高度な徐脈の治療に用います。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 心血管系に作用しますので、高血圧や心臓病のある人は慎重に用います。喘息の薬を飲んでいる人も、注意が必要です。
- 注意が必要なケース..高血圧症、心臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症のある人、喘息の薬を飲んでいる人など。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 強心薬や気管支拡張薬と併用すると、不整脈を起こすおそれがあります。
- 飲み合わせの悪い薬..アドレナリン(ボスミン)、エフェドリン、メチルエフェドリン(メチエフ)、フェノテロール(ベロテック)、ドロキシドパ(ドプス)など。
- 飲み合わせに注意..気管支拡張薬(β刺激薬、テオフィリン、アミノフィリン)、麻黄含有漢方薬、ステロイド薬、利尿薬、強心配糖体(ジゴキシン、ジギトキシン)など。
 【使用にあたり】
- 症状によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
- 徐放製剤ですので、かまずに飲んでください。
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効能 |
各種の高度の徐脈、殊にアダムス・ストークス症候群における発作防止 |
用法 |
dl-イソプレナリン塩酸塩として、通常成人1回15mg(1錠)を1日3〜4回経口服用する。なお、年齢、症状により服用回数を適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
動悸(ドキドキ感)や頭痛、手足のふるえを起こすことがあります。動悸がひどいときは、すぐに受診してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。
- 重い不整脈..動悸、頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、胸の痛みや違和感、胸苦しい、だるい、めまい、立ちくらみ、気が遠くなる、失神。
 【その他】
- 動悸、頻脈、血圧変動
- 吐き気、食欲不振
- 頭痛、発汗、手足のふるえ
- 発疹
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