概説 |
心臓の収縮力を強めるお薬です。心不全の治療に用います。 |
作用 | 体内でドパミンという強心薬に変化します。ドパミンは、心臓の収縮力を増強し、血液の循環をよくします。その結果、体のだるさや息苦しさが楽になり、むくみもとれます。ふつう、ドパミンの点滴を中止するときに、その代用薬として用います。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 褐色細胞腫のある人は使用できません。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方、服用量を厳守してください。
- 点滴からの切り替えにあたり、心電図や血圧測定などの検査を頻繁におこないます。
- 症状が悪化する場合は、もとの点滴にもどします。
- ふつう、慢性心不全の長期の維持療法には用いません。

- 【食生活】

- 決められた食生活を守るようにしましょう。症状によっては、水分や塩分の摂取制限、運動制限が必要です。
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効能 |
塩酸ドパミン注射液、塩酸ドブタミン注射液等の少量静脈内持続点滴療法(5μg/kg/min未満)からの離脱が困難な循環不全で、少量静脈内持続点滴療法から経口剤への早期離脱を必要とする場合。 |
用法 |
通常、成人はドカルパミンとして1日量2250mg(本剤3g)を3回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
動悸(ドキドキ感)を感じることがあります。ひどいときは、すぐに受診してください。まれですが、重い不整脈を起こす危険性があります。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 重い不整脈..動悸、頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、胸の痛みや違和感、胸苦しい、だるい、めまい、立ちくらみ、気が遠くなる、失神。
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
 【その他】
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