おくすり110番
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成分(一般名) アテノロール
製品例 テノーミン錠25~50 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 不整脈用剤/β遮断剤/心臓選択性β遮断剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血圧を下げるお薬です。また、狭心症や不整脈の治療にも使用します。
作用心拍をおさえ心臓を休ませる作用があります。作用メカニズムは、心臓にある交感神経のβ受容体を遮断することです。これにより心臓の拍動がおさえられ、血圧が下がります。高血圧症のほか、狭心症や不整脈(頻脈)の治療にも用います。
特徴β遮断薬(ベータブロッカー)という系統です。この系統は、日本では処方される機会がやや少ないのですが、海外のいくつもの臨床試験で、脳卒中や心筋梗塞を防いだり、寿命を延ばすことが証明されています。β遮断薬のなかでは以下のような特徴をもちます。
  • β1選択:心臓にだけ選択的に作用します。気管支への影響が比較的少ないです。
  • ISA-:内因性の交感神経刺激作用がありません。
  • 水溶性:吸収や代謝が遅く、多くは腎臓から直接排泄されます。また、脳内に入りにくいので、気分の変調など中枢性の副作用が少ないと考えられます。
  • 半減期が長く、持続性があります。
  • 保険適応外になりますが、片頭痛の予防薬として応用されることがあります。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

病気によっては、かえって病状を悪化させるおそれがあります。心不全や喘息、レイノー症状のある人は基本的に禁忌です。糖尿病の人では、血糖降下薬の副作用(低血糖)がでやすくなるので注意してください。高齢の人も心不全などの副作用がでやすいので、少量より開始するなど慎重に用います。

  • 適さないケース..心不全、重い心臓の刺激伝導障害や徐脈、低血圧、重い末梢循環障害(壊疽)、未治療の褐色細胞腫、妊娠中の人など。
  • 注意が必要なケース..喘息のある人、気管支炎や肺気腫で気管支けいれんのおそれがある場合、心臓の刺激伝導障害や徐脈、末梢循環障害(レイノー症状)、糖尿病、異型狭心症、腎臓や肝臓の悪い人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。目薬をふくめ使用中の薬を医師に報告しておきましょう。

  • 徐脈を起こしやすくなる飲み合わせがあります。たとえば、高血圧の薬のジルチアゼム(ヘルベッサー)、ベラパミル(ワソラン)、あるいは心臓の薬のジギタリス薬や抗不整脈薬、多発性硬化症治療薬のフィンゴリモド(イムセラ)などです。これらとは、徐脈の発現に注意するなど慎重に併用しなければなりません。
  • 緑内障に用いるβ遮断薬を含有する点眼薬にも注意が必要です。微量の点眼成分が吸収され、この薬の作用と重複する可能性があるのです。併用のさいは服用量に配慮する必要があります。
  • この薬には、糖尿病治療薬による低血糖症を強めたり、その症状を分かりにくくする性質があります。併用のさいは低血糖症の発現に十分注意する必要があります。
  • 鎮痛薬との併用により、降圧作用が弱まる可能性があります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • 自分だけの判断で、量を減らしたり、飲むのをやめてはいけません。急に中止すると、狭心発作など反発的な症状を起こすおそれがあります。中止するときは、医師の判断で徐々に減量するようにします。
  • 飲み忘れにも注意してください。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。

【検査】

心電図検査や血液検査を定期的に受ける必要があります。

【食生活】
  • 血圧が下がり、めまいを起こすことがあります。車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
  • 本態性高血圧症では、生活習慣の見直しも大切。減塩などの食事療法、運動療法、肥満があれば体重を落とすだけでも血圧が下がるものです。軽い高血圧であれば、薬をやめられることもあります。できたら簡易血圧計で自宅で血圧測定をおこない、適切に血圧がコントロールされているかチェックすることをおすすめします。
効能
【適用】
  • 本態性高血圧症(軽症〜中等症)
  • 狭心症
  • 頻脈性不整脈(洞性頻脈、期外収縮)

【応用】
  • 片頭痛発作の発症抑制
用法 通常成人はアテノロールとして50mgを1日1回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高量は1日1回100mgまでとする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 飲み始めに、体がだるくなったり、めまいを感じることがあります。軽ければたいてい心配いりませんが、ひどいときは早めに受診しましょう。

注意する症状として、徐脈があります。脈が1分間に50以下になったり、息苦しさや胸苦しさが強いときは、医師に連絡してください。とくに高齢の人は、心不全を含め注意が必要です。

まれですが、喘息発作を誘発する可能性があります。ゼーゼーと呼吸が苦しくなるようでしたら、すぐに受診してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 心不全、心ブロック、高度な徐脈..息苦しい、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、急な体重増加、脈が飛ぶ、脈が1分間50以下、めまい、気が遠くなる、失神。
  • 喘息発作の誘発..咳き込む、ぜいぜい息をする、息をするときヒューヒュー音がする、息切れ、呼吸しにくい。
  • 血小板減少..鼻血、歯肉出血、血尿、皮下出血(血豆・青あざ)、血が止まりにくい。

【その他】
  • だるい、めまい、ふらつき
  • 徐脈、低血圧
  • 手足の冷え、しびれ感
  • 目の乾燥(目がゴロゴロ、しょぼつく)
  • 気分がしずむ、眠気、不眠、悪い夢
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye