おくすり110番
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成分(一般名) メキシレチン塩酸塩
製品例 メキシチールカプセル50mg~100mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 不整脈用剤/クラス1b/不整脈治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 脈のリズムを整えるお薬です。不整脈の治療に用います。また、糖尿病による神経痛をやわらげる働きもあります。
作用

【働き-1】

不整脈は、脈拍をコントロールする刺激伝導系の不調から心臓の鼓動のリズムが乱れる病気です。脈拍が多すぎたり、逆に少なかったり、不規則になったりします。

このお薬は抗不整脈薬です。心臓の刺激伝導系の異常な電気の流れをしずめる働きをします。おもに心室性の不整脈の治療に用いられています。

【働き-2】

糖尿病の神経痛はがんこです。このお薬には、痛みを感じる神経をしずめる作用があります。糖尿病による手足の痛みやしびれの症状を改善します。医師の判断で、他の痛みに応用することがあるかもしれません。
特徴
  • 旧来のVaughan Williams分類の「1b群」に属します。このグループの標準的な抗不整脈薬です。催不整脈(新たな不整脈)や心不全の副作用が少なく、よく処方されています。
  • もともと抗不整脈薬として開発されましたが、その後、糖尿病性神経障害に対する効能が正式に認められました。こちらの治療で処方されるケースも多いです。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

脈拍の少ない徐脈タイプの不整脈や、心臓の働きが著しく弱っている人には向きません。かえって病状を悪化させるおそれがあります。高齢の人は、心不全や精神神経系の副作用がでやすいので、少量より開始するなど慎重に用います。

  • 適さないケース..重い心臓の刺激伝導障害のある人など。
  • 注意が必要なケース..心不全、基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)、刺激伝導障害のある人、ペースメーカーまたは植え込み型除細動器を使用している人、低血圧、パーキンソン症状のあ人、腎臓や肝臓の悪い人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に報告しておきましょう。

  • 他の抗不整脈薬や降圧薬との併用により、副作用が強まるおそれがあります。
  • 抗けいれん薬のフェニトイン、結核の薬のリファンピシン、喘息の薬のテオフィリンとの併用により相互作用を起こす可能性があります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を厳守してください。自分だけの判断で、量を減らしたり、急に飲むのをやめてはいけません。
  • 胃腸に負担をかけないよう、多めの水(コップ1杯以上)で飲むようにしてください。また、服用直後は横にならないでください。
  • 飲み忘れにも注意しましょう。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。
  • 糖尿病性神経障害の場合、2週間続けても効果がない場合は中止することになっています。

【検査】

心電図検査や血液検査を定期的に受ける必要があります。

【食生活】
  • 眠気やめまいを起こすことがあります。車の運転や危険な作業は控えましょう。
  • 不整脈には、とくべつ治療を必要としないものから、命にもかかわる重い不整脈まで、いろいろなタイプがあります。ごく軽い期外収縮は3人に1人の割合でみられるといわれ、その多くは薬による治療の対象となりません。喫煙や飲酒を控え、規則正しい生活をおくることが大切です。

【備考】
  • 不整脈の薬は、必ずしも予後の改善(長生き)につながらないので、安易に使用されることはありません。必要となるのは、生命に危険を及ぼすおそれのある不整脈、めまいや動悸など自覚症状が強く生活に支障があるとき、放置すると他の病気に影響する場合などです。薬による不整脈の治療は、必要最小限にするという考え方になっています。
  • 薬以外の治療も盛んにおこなわれています。発作性頻拍の根治療法ともいえる「カテーテルアブレーション」、失神をともなうような高度な徐脈には「ペースメーカー」の埋め込み、突然死につながる危険な不整脈には「植え込み型除細動器」も実用化されています。
効能

【効能A】

頻脈性不整脈(心室性)。

【効能B】

糖尿病性神経障害に伴う自覚症状(自発痛、しびれ感)の改善。
用法

【効能A】

通常、成人はメキシレチン塩酸塩として、1日300mgより服用をはじめ、効果が不十分な場合は450mgまで増量し、1日3回に分割し食後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【効能B】

通常、成人はメキシレチン塩酸塩として、1日300mgを1日3回に分割し食後に経口服用する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 吐き気、胃痛、食欲不振など胃腸症状が多いほうです。食後に多めの水で飲むようにしてください。

また、もともと麻酔系の薬なので、頭がボーとしたり、めまいや眠気、手のふるえなど精神神経系の副作用もみられます。もし、興奮状態や幻覚があられたら、医師に連絡してください。

そのほか、重い副作用はまれですが、皮膚障害、肝障害、肺の過敏症状なども報告されています。以下のような症状に念のため注意してください。万一、重い症状が現れた場合は、すぐに受診するか医師と連絡をとるようにしましょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 新たな不整脈..動悸、頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、胸の痛みや違和感、めまい・ふらつき、立ちくらみ、気が遠くなる、失神。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 遅発性の重い過敏症状..発疹、発熱、だるい、吐き気、リンパ節の腫れ、皮膚や白目が黄色くなる。
  • 腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇。
  • 幻覚、錯乱..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、非現実な体験、混乱状態、取り乱す。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。

【副作用】
  • 吐き気、吐く、腹痛、食欲不振、胸やけ
  • 頭がボーとする、眠気、頭痛、動悸
  • ふるえ、めまい、しびれ感、脱力感、ほてり
  • 発疹、発赤、かゆみ
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye