おくすり110番
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成分(一般名) アミオダロン塩酸塩
製品例 アンカロン錠100 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 不整脈用剤/クラス3/不整脈治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 脈のリズムを整えるお薬です。重い不整脈の治療に用います。
作用不整脈は、脈拍をコントロールする刺激伝導系の不調から心臓の鼓動のリズムが乱れる病気です。脈拍が多すぎたり、逆に少なかったり、不規則になったりします。

このお薬は抗不整脈薬です。心臓の刺激伝導系の異常な電気の流れをしずめる働きをします。効果が非常によく、他の薬が効かない重い不整脈にも有効です。
特徴旧来のVaughan Williams分類の「3群」に属します。非常に強力な抗不整脈作用がある反面、新たな不整脈や、肺線維症など重篤な副作用が多いのが欠点です。日本では、専門医により、他の薬が無効な致死的な不整脈にがぎり用いることになっています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。
  • 副作用を含め、この薬についてよく説明を受けておきましょう。

【注意する人】

脈拍の少ない徐脈タイプの不整脈には向きません。かえって病状を悪化させるおそれがあります。

  • 適さないケース..心臓に重い刺激伝導障害のある人、ヨウ素に過敏症のある人など。
  • 注意が必要なケース..心臓の刺激伝導障害、重い心不全、腎臓や肝臓の悪い人、甲状腺の病気またはその既往歴のある人、高齢の人、ペースメーカーあるいは植込み型除細動器を使用している人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に報告しておきましょう。下記の例は一部にすぎません。

  • リトナビル(ノービア)など一部のエイズの薬、抗菌薬のスパルフロキサシン(スパラ)とモキシフロキサシン(アベロックス)、勃起不全治療薬のバルデナフィル(レビトラ)やシルデナフィル(バイアグラ、レバチオ)、乳がん治療薬のトレミフェン(フェアストン)、抗ウイルス薬のテラプレビル(テラビック)、多発性硬化症治療薬のフィンゴリモド(ジレニア、イムセラ)、これらとの併用は禁止されています。併用により新たな不整脈など重い副作用がでやすくなるためです。
  • 別の抗不整脈薬や強心薬、降圧薬や利尿薬など、併用により相互作用を起こす可能性があります。たとえば、ジルチアゼム(ヘルベッサー)、ベラパミル(ワソラン)、β遮断薬、ジギタリス系の強心薬など要注意です。そのほか、抗血栓薬のワルファリン(ワーファリン)やダビガトラン(プラザキサ)、エドキサバン(リクシアナ)、喘息の薬のテオフィリン(テオドール)、片頭痛の薬のカフェルゴット、睡眠薬のトリアゾラム(ハルシオン)、コレステロール低下薬のシンバスタチン(リポバス)、抗けいれん薬のフェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、免疫抑制薬のシクロスポリン(ネオーラル)、ステロイド薬のプレドニゾロン(プレドニン)、これらとの併用は慎重におこなう必要があります。
  • セイヨウオトギリソウ( セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は控えてください。この薬の作用を弱めるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 医師の厳格な管理のもとで使用しなければなりません。原則として入院のうえで用います。
  • 決められた飲み方、服用量を厳守してください。自分だけの判断で、量を減らしたり、急に飲むのをやめてはいけません。
  • 飲み忘れにも注意してください。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。

【検査】

心電図検査、血液検査、肺機能検査、眼科検査などを定期的に受ける必要があります。

【食生活】

不整脈には、とくべつ治療を必要としないものから、命にもかかわる重い不整脈まで、いろいろなタイプがあります。ごく軽い期外収縮は3人に1人の割合でみられるといわれ、その多くは薬による治療の対象となりません。喫煙や飲酒を控え、規則正しい生活をおくることが大切です。

【備考】
  • 不整脈の薬は、必ずしも予後の改善(長生き)につながらないので、安易に使用されることはありません。必要となるのは、生命に危険を及ぼすおそれのある不整脈、めまいや動悸など自覚症状が強く生活に支障があるとき、放置すると他の病気に影響する場合などです。薬による不整脈の治療は、必要最小限にするという考え方になっています。
  • 最近おこなわれた海外での長期臨床試験において、他の一般的な治療薬(カルシウム拮抗薬やβ遮断薬)と有益性に大差がないことが示されました。
  • 薬以外の治療も盛んにおこなわれています。発作性頻拍の根治療法ともいえる「カテーテルアブレーション」、失神をともなうような高度な徐脈には「ペースメーカー」の埋め込み、突然死につながる危険な不整脈には「植え込み型除細動器」も実用化されています。
効能 生命に危険のある下記の再発性不整脈で他の抗不整脈薬が無効か、又は使用できない場合。
  • 心室細動、心室性頻拍、心不全(低心機能)又は肥大型心筋症に伴う心房細動
用法
  • 導入期:通常、成人はアミオダロン塩酸塩として1日400mgを1〜2回に分けて1〜2週間経口服用する。
  • 維持期:通常、成人はアミオダロン塩酸塩として1日200mgを1〜2回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 かえって脈が異常になることがあります。重い不整脈や心不全を起こす危険性もありますので、定期的に心電図検査を受けるようにしてください。

特異な副作用として、間質性肺炎など肺の過敏症状があります。咳、息切れ、発熱などが現れたら、すぐに医師に伝えてください。早期発見が大切です。

そのほか、肝障害、角膜色素沈着、甲状腺機能の異常などもみられます。いつもと違う症状が現れたら、すぐに連絡をとりましょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 新たな不整脈..動悸、頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、胸の痛みや違和感、めまい・ふらつき、立ちくらみ、気が遠くなる、失神。
  • 心不全..息苦しい、息切れ、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、体重増加。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 甲状腺機能障害、甲状腺炎..動悸、頻脈、発汗、やせる、疲れ。

【その他】
  • 吐き気、食欲不振
  • 目がかすむ、まぶしい、角膜色素沈着
  • 発疹、甲状腺機能検査値の異常、肝機能値の異常
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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