おくすり110番
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成分(一般名) アセタゾラミド
製品例 ダイアモックス錠250mg、ダイアモックス末 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 利尿剤/炭酸脱水素酵素阻害剤/炭酸脱水酵素阻害剤

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   概説    作用    注意    効能    用法    副作用
概説 体の余分な水分をとるお薬です。おもに緑内障の治療に使用されています。
作用炭酸脱水酵素の働きを阻害する作用があります。炭酸脱水酵素とは、腎臓、脳、目など体のあちこちに存在する酵素の一種で、水分と炭酸ガスの反応にかかわっています。このお薬は、その酵素を抑制することで、次のような働きをします。
  • 利尿作用..腎臓に存在する炭酸脱水酵素の働きを阻害して、塩分とともに水分を尿に排出します。ただし、利尿薬としては作用が弱いので、浮腫(むくみ)の治療に用いることは少ないです。
  • 眼圧低下作用..房水の産生を減らして、眼圧を下げます。緑内障に有効です。
  • 抗てんかん作用..神経組織に存在する炭酸脱水酵素を抑えることで、間接的に脳の異常な興奮をしずめます。
  • その他の作用..利尿作用により、メニエル病や月経前緊張症の症状をやわらげます。そのほか、呼吸性アシドーシスや睡眠時無呼吸に効果があるとされます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

尿がまったく出ないときや急性腎不全には用いません。重い肝臓病のある場合も使用できないことがあります。また、慢性閉塞隅角緑内障においては長期の使用を控えます。

  • 適さないケース..無尿、急性腎不全、肝硬変など重い肝臓病、高クロール血症性アシドーシス、副腎機能不全・アジソン病など。
  • 注意が必要なケース..腎臓病、肝臓病、糖尿病、慢性閉塞隅角緑内障、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、市販薬もふくめ医師に報告しておきましょう。

  • 他の降圧薬と併用するときは、血圧の下がりすぎに注意します。
  • 心臓の薬のジギタリス薬と併用するときは、ジギタリス中毒の副作用に十分注意します。
  • てんかんの薬のカルバマゼピン(テグレトール)の血清中濃度を上昇させることがあります。
  • ステロイド薬やグリチルリチン製剤、一部の漢方薬と飲み続けるときは、低カリウム血症に注意します。
  • 飲酒は控えてください。めまいや立ちくらみがでやすくなります。

【使用にあたり】
  • 症状によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
  • ふつう、朝1回、または朝とお昼の2回に服用します。尿量が増えるので、夜の服用は避けるのが一般的です。

【検査】

血液検査を定期的に受ける必要があります。カリウム値が減りすぎていないか調べます。

【食生活】
  • 血圧が下がり、めまいを起こすことがあります。車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
  • くだものや野菜類をたくさんとるとよいでしょう。不足しがちなカリウム分が補えます。
効能
  • 緑内障
  • てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)
  • 肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善、心性浮腫、肝性浮腫
  • 月経前緊張症
  • メニエル病及びメニエル症候群
  • 睡眠時無呼吸症候群(錠)
用法
  • 緑内障..通常、成人はアセタゾラミドとして1日250〜1,000mgを分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • てんかん..通常、成人はアセタゾラミドとして1日250〜750mgを分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善、心性浮腫、肝性浮腫..通常、成人はアセタゾラミドとして1日1回250〜500mgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 月経前緊張症..通常、成人はアセタゾラミドとして1日1回125〜375mgを月経前5〜10日間又は症状が発現した日から経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • メニエル病及びメニエル症候群..通常、成人はアセタゾラミドとして1日1回250〜750mgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 睡眠時無呼吸症候群(錠)..通常、成人はアセタゾラミドとして1日250〜500mgを分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは、吐き気や食欲不振、手足のしびれ感、頻尿などです。これらは、あまり心配いりませんが、ひどいときは、早めに受診してください。

長期に多めの量を飲み続けると、血液中のカリウム分が減ってくることがあります。定期的に血液の検査を受けることが大切です。

重い副作用はほとんどありませんが、もし、発疹がでたり発熱したときは、すぐに連絡してください。ごくまれに、重い皮膚症状へ進展することががあります。そのほか、尿路結石や血液に異常が現れることがあります。以下のような症状に念のため注意してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 代謝性アシドーシス、電解質異常..息苦しい、吐き気、脱力、筋肉痛、動悸、口が渇く。
  • ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 急性腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇。
  • 腎結石、尿路結石..排尿時の痛み、下腹部・横腹・腰・背中の激しい痛み、尿の濁り、血尿。
  • 錯乱、けいれん..混乱状態、取り乱す、意識低下、筋肉のぴくつき、全身けいれん(ふるえ、白目、硬直)。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 吐き気、吐く、食欲不振、下痢
  • 多尿、手足のしびれ感、頭痛、だるい、めまい
  • 低カリウム血症(だるい、筋力低下、動悸、便秘)
  • 目がかすむ
  • 発疹
   概説    作用    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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