おくすり110番
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成分(一般名) モザバプタン塩酸塩
製品例 フィズリン錠30mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 利尿剤/その他/非ペプチド性バソプレシンV2-受容体拮抗薬

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 尿中への水分排出を増やすお薬です。抗利尿ホルモン分泌異常症“SIADH”の治療に用います。
作用SIADHは、バソプレシンという抗利尿ホルモン(ADH)の異常分泌により起こる病気です。抗利尿ホルモンの不適切な過剰分泌により、尿中への水分排出が抑えられ、体内に水分が貯まってきます。そして、血液が水分で薄まり低ナトリウム血症を生じます。

このお薬は一種の利尿薬です。抗利尿ホルモン バソプレシンの働きを阻害して、腎臓での水分再吸収を抑えます。その結果、体内の水分が減少し、低ナトリウム血症も是正されます。食欲不審や吐き気、嘔吐、頭痛など低ナトリウム血症に伴うつらい症状も改善されるでしょう。

SIADHの原因はいろいろですが、ときに、肺がんや膵臓がんが抗利尿ホルモンを異常分泌することがあります。このお薬の適応は、そのような異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍によるSIADHになります。
特徴
  • 水分だけを排泄する水利尿薬です。他の一般的な利尿薬と違って、ナトリウムやカリウムなど電解質の排泄増加を伴いません。
  • 薬理機序から、バソプレシンV2-受容体拮抗薬と呼ばれます。非ペプチド性で内服可能な薬剤として開発されました。表記の効能・効果をもつ国内初の医薬品です。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。
  • 医師から、この薬の有効性や安全性について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、同意のうえで使用しましょう。

【注意する人】

妊娠中は使用できません。また、肝臓や腎臓の悪い人は、薬の排泄が遅れがちですので慎重に用います。

  • 適さないケース..妊娠中もしくはその可能性のある人。
  • 注意が必要なケース..肝臓病、腎臓病、高カリウム血症、低血圧症、循環不全、食事がとれない人、高齢の人。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、副作用が出やすくなります。服用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。

【使用にあたり】
  • 原則 入院のうえ、医師の監視下で使用しなければなりません。服用後、いつもと違う症状があらわれたら、どのようなことでも医療スタッフに伝えてください。
  • ふつう、1日1回1錠を朝食後もしくは昼食後に飲みます。食事をとらないで服用すると、血中濃度が上昇し、作用が強くあらわれるおそれがあります。また、夕刻以降に飲むと、夜間の排尿が多くなりますので注意してください。
  • この薬による治療開始後も、引き続き水分制限が必要です。医師の指導を守りましょう。
  • 使用中は、妊娠しないように避妊してください。

【検査】

効果や副作用をチェックするため、血圧、脈拍数、尿量、血清ナトリウム濃度の測定などを頻繁におこなわなければなりません。

【妊娠授乳】

動物実験で催奇形作用が報告されています。治療中に妊娠しないよう、必ず避妊してください。また、服用中は授乳を控えましょう。
効能 異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍による抗利尿ホルモン不適合分泌症候群における低ナトリウム血症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)
  • 注意1..本剤の適用は、異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍による抗利尿ホルモン不適合分泌症候群と診断された患者に限定すること。診断にあたっては、最新の「厚生労働省厚生科学研究補助金特定疾患対策研究事業間脳下垂体機能障害調査研究班バソプレシン分泌過剰症(SIADH)の診断の手引き」を参照すること。
  • 注意2..本剤の投与は、可能な限りの水分制限を実施しても効果不十分な患者に限定すること。なお、本剤投与中も水分制限を継続すること。
用法 通常、成人はモザバプタン塩酸塩として30mgを1日1回食後に経口服用する。
  • 注意1..投与開始3日間で有効性が認められた場合に限り、引き続き7日間まで継続投与することができる。(7日間を超えた投与、再発後の再投与及び減量投与の有効性及び安全性は検討されていない。)
  • 注意2..悪心、嘔気・嘔吐等のため、食事を摂取せずに本剤を投与する場合、食後投与に比べ血中濃度が上昇し、作用が強くあらわれるおそれがある。
  • 注意3..夜間の排尿を避けるため、朝食後又は昼食後に投与することが望ましい。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 おもな副作用は、口渇や頻尿、食欲不振、倦怠感などです。また、利尿作用にともない 血圧低下や頻脈を起こすおそれもあります。

尿量が増えるのは、この薬が効いているということですが、効きすぎによる脱水症状は困ります。高齢の人、また他の降圧薬や利尿薬と併用しているときなど、とくに注意が必要です。

  • 口渇、食欲不振、頻尿、倦怠感
  • 血圧低下、血圧上昇、頻脈
  • 過度な血清ナトリウム上昇、血清カリウム上昇
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye