おくすり110番
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成分(一般名) イミダプリル塩酸塩
製品例 タナトリル錠2.5~5~10 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 降圧剤/ACE阻害薬/アンジオテンシン変換選択性阻害剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血圧を下げるお薬です。おもに高血圧症に用います。
作用血圧を上げる「アンジオテンシンU」という体内物質の生成をおさえます。これにより、体の血管が広がり、また水分や電解質が調整されて血圧が下がります。心臓や腎臓の負担を軽くする効果もあります。

おもに高血圧症の治療に使用されています。病状にもよりますが、心臓病(心不全など)や腎臓病(腎硬化症、糖尿病性腎症など)にも有効です。血圧を適切にたもつことは、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。
特徴
  • ACE阻害薬と呼ばれる系統です。この系統は効き目がよく、また安全性も高いので、高血圧の治療に第一選択されるようになりました。とくに、心不全や糖尿病のある人に向きます。
  • 血糖、尿酸、脂質などに影響しません。年齢を問わず広く用いることができます。
  • 予後改善効果(長生き)についても、長期臨床試験により証明されています。心不全や腎不全、糖尿病性腎症においても、有効性が示されています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中の人は医師に伝えてください。また、服用中に妊娠した場合は、すぐ医師に報告してください。
  • 服用中の薬は、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

血管浮腫を起こしたことのある人は使用できません。また、虚血性の腎臓病や高カリウム血症のある人は、その病状により使用できないことがあります。糖尿病がある人で、別の高血圧の薬のアリスキレン(ラジレス)を飲んでいる人も原則的に控えるようにします。そのほか、血液透析を受けている人、減塩療法中の人、利尿薬を服用中の人、また高齢の人は少量より開始するなど、血圧の下がり過ぎに十分な注意が必要です。妊娠中は使用できません。

  • 適さないケース..血管浮腫の既往歴のある人、コレステロール吸着療法(LDLアフェレーシス)またはAN69膜による血液透析療法を受けている人、糖尿病の人でアリスキレン(ラジレス)を服用している場合、妊娠している人など。
  • 注意が必要なケース..重い腎臓病、腎臓の動脈が狭い人、高カリウム血症、脳卒中を起こしたことのある人、重症の高血圧症、血液透析中、減塩療法中、手術前、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、市販薬もふくめ医師に報告しておきましょう。

  • 別の血圧降下薬や利尿薬と飲み合わせるときは、血圧の下がりすぎに注意が必要です。利尿薬を服用中に この薬に変更または追加すると、思いのほか血圧が下がることがあるので、少量から始めるようにします。
  • 血圧降下薬のアリスキレン(ラジレス)と併用するのなら、腎障害や高カリウム血症、低血圧などの発現に十分注意する必要があります。とくに重い腎臓病や糖尿病のある人は、どうしても必要な場合を除き勧められません。併用により副作用が増強し、かえって悪い結果をまねくおそれがあるためです。
  • 心不全の薬のサクビトリルバルサルタン(エンレスト)とは併用できません。血管浮腫の副作用が強まるおそれがあるためです。切り替えの際は、互いに36時間以上間隔をあける必要があります。
  • カリウム補給薬のスローケー、またはエプレレノン(セララ)やスピロノラクトン(アルダクトン)などカリウム保持性降圧利尿薬(抗アルドステロン薬)と併用するさいは、血液中のカリウム分の増えすぎに留意しなければなりません。少量の併用でしたら、それほど心配ないでしょう。
  • 高カリウム血症をまねく飲み合わせとして、ほかにも、降圧薬のアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、月経困難症治療薬のドロスピレノン・エチニルエストラジオール(ヤーズ)、免疫抑制薬のシクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)などがあります。
  • 気分安定薬のリチウム(リーマス)と飲み合わせるときは、リチウム中毒による副作用に注意が必要です。
  • 鎮痛薬との併用により、この薬の降圧作用が弱まる可能性があります。また、もともと腎臓の悪い人では、病状を悪化させるおそれがあります。
  • 飲酒は控えてください。めまいや立ちくらみがでやすくなります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • ふつう、少量で開始し、ゆっくり血圧を下げていきます。
  • 他の降圧薬や利尿薬と併用することも多いです。

【検査】

血液検査を定期的に受ける必要があります。カリウムの値や、腎機能、肝機能値などに異常がないか調べます。腎機能が多少悪化しても、一過性であれば心配いりません。

【妊娠・授乳】

妊娠中には用いません。中期以降に飲み続けると、胎児の発育に悪い影響をおよぼすおそれがあるためです。もし、妊娠の可能性がでてきましたら、すぐに受診し確定検査を受けてください。

【食生活】
  • とくに飲みはじめに、めまいや立ちくらみを起こしやすいです。急に立ち上がらないで、ゆっくり動作するようにしましょう。また、車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
  • 本態性高血圧症では、生活習慣の見直しも大切。減塩などの食事療法、運動療法、肥満があれば体重を落とすだけでも血圧が下がるものです。軽い高血圧であれば、薬をやめられることもあります。できたら簡易血圧計で自宅で血圧測定をおこない、適切に血圧がコントロールされているかチェックすることをおすすめします。
効能

【効能A】

高血圧症、腎実質性高血圧症

【効能B】

1型糖尿病に伴う糖尿病性腎症(錠2.5~5)
用法

【効能A】

通常、成人はイミダプリル塩酸塩として5〜10mgを1日1回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、重症高血圧症、腎障害を伴う高血圧症又は腎実質性高血圧症の患者では2.5mgから服用を開始することが望ましい。

【効能B】

通常、成人はイミダプリル塩酸塩として5mgを1日1回経口服用する。ただし、重篤な腎障害を伴う患者では2.5mgから服用を開始することが望ましい。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 「咳」の副作用がかなりの頻度でみられます。それほど心配いりませんが、つらいときは医師に相談してください。

薬が効きすぎると、血圧が下がりすぎて、強いめまいや立ちくらみを起こします。とくに高齢の人、また他の薬と併用するときに注意してください。

もともと腎臓の悪い人では、飲み始めに腎機能が一時的に悪化することがあります。この場合、「高カリウム血症」にも注意が必要です。定期的に血液検査を受けて、重くなる前に予防することが大切です。

そのほか、重い副作用はまずありませんが、注意する副作用に「血管浮腫」があります。薬の飲み始めに、顔や口の中、ノドが腫れて、ひどいときは息がしにくくなります。万一のことですが、このときは直ちに受診してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 血管浮腫..顔や唇、舌、喉がひどく腫れる、飲み込みにくい、息がしにくい、手足が腫れる。
  • 急性腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ。
  • 高カリウム血症..だるい、手や唇のしびれ、脱力、吐き気、下痢、息切れ、脈拍低下、脈の乱れ、不安感、取り乱す、けいれん。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 膵炎..吐き気、吐く、持続的な激しい腹痛、上腹部または腰から背中の激痛、発熱。

【副作用】
  • 咳、喉の異和感
  • だるい、めまい、ふらつき、低血圧
  • 腎機能の一過性の悪化
  • 吐き気、腹痛、下痢、味覚異常
  • 発疹、かゆみ
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye