おくすり110番
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成分(一般名) ラベタロール塩酸塩
製品例 トランデート錠50mg~100mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 降圧剤/αβ遮断剤/αβ-受容体遮断性降圧剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血圧を下げるお薬です。高血圧症の治療に用います。
作用血管を広げる作用と、心拍をおさえ心臓を休ませる作用があります。作用メカニズムは、交感神経のα受容体とβ受容体を遮断することです。両方の受容体に働くことで、降圧作用が強まり、逆に副作用は軽減されます。

血圧を適切に保つことは、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。
  • α遮断作用..血管にある交感神経のα受容体を遮断して、血管を広げます。その結果、血液の抵抗が減り血圧が下がります。
  • β遮断作用..心臓にあるβ受容体を遮断して、心臓の拍動をおさえます。その結果、脈が落ち着き、血圧も下がります。
特徴αβ遮断薬という系統です。同系のなかでは以下のような特徴をもちます。
  • 効力比.. α:β=1:3
  • β1非選択..心臓だけでなく、気管支などにも影響しやすいです。
  • ISA-..内因性の交感神経刺激作用がありません。
  • 水溶性..吸収や代謝が遅く、多くは腎臓から直接排泄されます。また、脳内に入りにくいので、気分の変調など中枢性の副作用が少ないと考えられます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

病気によっては、かえって病状を悪化させるおそれがあります。心不全や喘息のある人は禁止です。肝臓の悪い人は、低用量から開始するなど慎重に使用する必要があります。糖尿病の人では、血糖降下薬の副作用(低血糖)がでやすくなるので注意してください。高齢の人も心不全などの副作用がでやすいので、少な目で開始することがあります。

  • 適さないケース..心不全、重い心臓の刺激伝導障害や徐脈のある人、糖尿病性ケトアシドーシス、気管支喘息、気管支炎や肺気腫で気管支けいれんのおそれがある人など。
  • 注意が必要なケース..うっ血性心不全のおそれのある人、末梢循環障害、糖尿病、甲状腺中毒症、腎臓や肝臓の悪い人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に報告しておきましょう。

  • 高血圧の薬のジルチアゼム(ヘルベッサー)、ベラパミル(ワソラン)、あるいは心臓の薬のジギタリス薬や抗不整脈薬と併用すると徐脈を起こしやすくなります。
  • 糖尿病の薬の副作用(低血糖)を強めるおそれがあります。
  • 鎮痛薬との併用により、降圧作用が弱まる可能性があります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • 寝る前に飲むように指示があるかもしれません。めまいを防いだり、早朝高血圧に対処するためです。
  • 自分だけの判断で、量を減らしたり、飲むのをやめてはいけません。急に中止すると、狭心発作など反発的な症状を起こすおそれがあります。中止するときは、医師の判断で徐々に減量するようにします。
  • 飲み忘れにも注意してください。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。

【検査】

心電図検査や血液検査を定期的に受ける必要があります。

【食生活】
  • とくに飲みはじめに、めまいや立ちくらみを起こしやすいです。急に立ち上がらないで、ゆっくり動作するようにしましょう。また、車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
  • 本態性高血圧症では、生活習慣の見直しも大切。減塩などの食事療法、運動療法、肥満があれば体重を落とすだけでも血圧が下がるものです。軽い高血圧であれば、薬をやめられることもあります。できたら簡易血圧計で自宅で血圧測定をおこない、適切に血圧がコントロールされているかチェックすることをおすすめします。
効能
  • 本態性高血圧症。
  • 褐色細胞腫による高血圧症。
用法 通常、成人はラベタロール塩酸塩として1日150mgより服用を開始し、効果不十分な場合には1日450mgまで漸増し、1日3回に分割、経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 飲み始めに、体がだるくなったり、めまいを感じることがあります。立ちくらみも起こしやすいです。これらは徐々になくなることが多いのですが、症状の強いときは早めに受診しましょう。

注意する症状として、徐脈があります。脈が1分間に50以下になったり、息苦しさや胸苦しさが強いときは、医師に連絡してください。とくに高齢の人は、心不全を含め注意が必要です。

まれですが、肝臓が悪くなることがあります。定期的に肝機能検査を受けるようにしてください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 心不全..息苦しい、息切れ、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、急な体重増加。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • SLE様症状..筋肉や関節が痛む、体や顔が赤くなる、赤い斑点ができる、発熱、手足や首の付け根のリンパ節が腫れる。
  • ミオパチー..手足のこわばり・しびれ、筋肉のぴくつき、力が入らない、立ち上がれない、歩きにくい。

【その他】
  • めまい、立ちくらみ
  • 動悸、徐脈、低血圧
  • 発疹、かゆみ、肝機能値の異常
  • 喘息、目の乾燥(目がゴロゴロ、しょぼつく)
  • だるい、気分がしずむ、眠気、不眠
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye