おくすり110番
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成分(一般名) 硝酸イソソルビド(外)
製品例 フランドルテープ40mg、アンタップテープ40mg、ニトロールスプレー ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 血管拡張剤/冠血管拡張剤/虚血性心疾患治療薬

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血管を広げ血流をよくするお薬です。狭心症や心不全に用います。
作用

【働き】

狭心発作は、いわゆる心臓発作の一つです。心筋に供給される血液が不足するのが原因で、胸に圧迫感を感じたり、しめつけられるように痛みます。さらに、血管が詰まり血流が止まってしまうと、ついには心筋梗塞に至ります。

このお薬は、冠動脈拡張薬です。心臓の冠動脈のほか全身の血管を強力に広げます。そのため、心筋に血液がたくさん届くようになり、心臓の負担も軽くなります。心筋の血液不足が解消されれば、狭心発作もおさまります。ただし、狭心症の原因そのものを治すことはできません。

テープ剤は皮膚に貼る予防薬です。有効成分が皮膚からゆっくり吸収され、持続的に作用します。予防目的ですので、定期的に用いる必要があります。一方、ニトロールスプレーは、狭心発作時に舌下スプレーします。こちらは速効性で、有効成分が口の粘膜からすばやく吸収されます。

【薬理】
  • 冠循環改善作用..心臓のまわりの心筋を養う血管(冠動脈)を広げます。これにより、心筋の酸素不足や栄養不足を改善します。
  • 末梢血管拡張作用..体全体の末梢の血管を広げて、心臓の負担を軽くします。心不全の症状をとるのに有効です。
特徴
  • いわゆる「ニトロ」と呼ばれる硝酸薬の仲間です。狭心症の治療に古くから使われています。
  • 当面の狭心症状にとてもよく効きます。長期的な予後改善効果(長生き効果)についてはよく分かっていません。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

低血圧や緑内障、脳卒中のある人は、その病状により使用できないことがあります。肝臓の悪い人は薬の代謝が遅れるので、用量に注意します。

  • 適さないケース..重い低血圧、閉塞隅角緑内障、脳出血、重い貧血のある人など。
  • 注意が必要なケース..低血圧、肺高血圧症、心筋症、肝臓の悪い人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬があります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に報告しておいてください。

  • 起障害や肺高血圧症の治療に用いるシルデナフィル(バイアグラ、レバチオ)やバルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス、アドシルカ、ザルティア)、あるいはリオシグアト(アデムパス)との併用は禁止です。併用により血圧が急激に下がるおそれがあり危険です。
  • 他の降圧薬や利尿薬と併用するときは、血圧の下がりすぎに注意します。
  • 飲酒は控えましょう。アルコールは、めまいや立ちくらみの副作用を強めます。

【使用にあたり(テープ剤)】
  • 予防的に定期に用います。症状により使用回数が異なりますので、説明書をよく読み、指示どおりに使用してください。
  • 貼りつける部位は、胸や背中、おなかの上部、上腕部など皮膚のやわらかい所です。動きの激しい部分や、汗をかきやすい所は避けたほうがよいでしょう。また、傷や湿疹がある部位もやめてください。汗をよく拭きとり、清潔にしてから貼るようにしましょう。
  • 皮膚の刺激を避けるため、毎回少しずつ貼る位置を変えてください。
  • 発作止めにはなりません。発作時には、他の速効性の舌下錠や舌下スプレーを用います。
  • 自分だけの判断でやめてはいけません。急に中止すると、狭心発作など反発的な症状を起こすおそれがあります。中止するときは、医師の判断で徐々に減量するようにします。
  • テープ剤を24時間貼り続けていると、体が薬に慣れて効き目が悪くなといわれます。このような「慣れ」を生じないよう、数時間〜半日はずしておくよう指示されることがあるかもしれません。
  • とくに使用開始時は、めまいや立ちくらみを起こしやすいです。急に立ち上がらないで、ゆっくり動作するようにしましょう。また、車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。

【使用にあたり(スプレー剤)】
  • 狭心発作時に用います。説明書をよく読み、決められた用法用量を厳守してください。過剰に使用すると低血圧を起こし危険です。
  • 初回使用時は2〜3回空噴霧して、薬剤が噴霧されていることを確認してから使用しましょう。また、3日以上使用していないときは、1回空噴霧してから使用してください。
  • 発作予感時、もしくは胸痛や胸の圧迫感などがあられたらすぐに使用してください。
  • できるだけ、座るか腰掛けた状態で使用します(強いめまいや、転倒を予防します)。
  • まず、噴霧口を口から約2cm以内まで近づけます。口を大きく開け息を止め、噴霧栓を強く押して口の中に1噴霧します。噴霧後、すぐに口を閉じてください。このとき息を深く吸い込まないようにしましょう。1〜5分で効果があらわれますが、もし症状が続くようでしたら、もう1噴霧だけ追加噴霧します。
  • 1回の発作で2噴霧までとし、それでもおさまらない場合は、直ちに担当医に連絡してください。必要であれば救急車を呼びます。がまんをしてはいけません。
  • 使用後は、しばらく安静にしていましょう。急に立ち上がるなど、急激な動作をしないように。また、車の運転など危険な作業は控えてください。
  • 効果の持続時間は1時間くらいです。
効能

【テープ】

狭心症、心筋梗塞(急性期を除く)、その他の虚血性心疾患。

【ニトロールスプレー】

狭心症発作の寛解。
用法

【テープ】

通常、成人は、1回1枚(硝酸イソソルビドとして40mg)を胸部、上腹部又は背部のいずれかに貼付する。貼付後24時間又は48時間ごとに貼りかえる。なお、症状により適宜増減する。

【ニトロールスプレー】

通常、成人は、1回1噴霧 (硝酸イソソルビドとして1.25mg)を口腔内に噴霧する。なお、効果不十分の場合には、1回1噴霧にかぎり追加する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 この系統は安全性が高く、重い副作用はほとんどありません。ただ、「頭痛」を起こすことがよくあります。また、低血圧による「めまい」や「立ちくらみ」にも注意しましょう。頭痛は、続けているうちにたいてい軽くなりますが、ひどいときは医師に相談してください。

スプレー剤を何度も噴霧すると、急激な低血圧から気を失ったり、転倒するおそれがあります。決められた範囲内で使用することが大切です(ふつう2噴霧まで)。頭痛や顔のほてりは一過性ですので心配いりません。1〜2時間ほどでなくなります。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 過度の血圧低下..めまい・ふらつき、立ちくらみ、冷感、吐き気、嘔吐、気を失う。

【その他】
  • 頭痛、顔のほてり、潮紅
  • めまい・ふらつき、立ちくらみ、動悸、血圧低下
  • 吐き気、吐く
  • テープ剤:貼付部位のかぶれ・発赤・かゆみ
  • スプレー剤:舌の刺激感、しびれ感
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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