概説 |
血管を広げ、血行をよくするお薬です。 |
作用 | 手足などにいきわたる末梢血管の血流が悪くなると、皮膚が蒼白く冷たくなったり、しびれや痛みを生じます。ひどいと、皮膚に潰瘍ができることもあります。このような血行障害を起こす病気には、レイノー病、閉塞性動脈硬化症(ASO)、血栓性血管炎(TAO)、凍傷、糖尿病などがあげられます。
このお薬は、末梢血管を広げ血流をよくします。そうすることで、血行障害による手足の冷えやしびれ感を改善します。ただし、対症療法薬ですので病気そのものを治すことはできません。 |
特徴 | ニコチン酸系の末梢血管拡張薬です。強力な作用はありませんが、副作用はほとんどありません。最近はあまり処方されません。 |
注意 |

- 【診察で】

- 持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は、医師に伝えておきましょう。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方、服用量を守ってください。
- 単独では弱いので、他の薬の併用することが多いです。

- 【食生活】

- 喫煙は控えましょう。タバコは体の血行を悪くし、この薬の作用にもマイナスです。
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効能 |
下記に伴う末しょう循環障害
- ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病及びレイノー症候群、凍瘡・凍傷、間欠性跛行
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用法 |
イノシトールヘキサニコチネートとして、通常成人1日0.4〜1.8g(錠として2〜9錠)を、適宜分割経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はほとんどありません。量が多めになると、顔のほてり、潮紅などがみられます。血管拡張作用によるものですので、それほど心配いりません。
- ほてり、顔が赤くなる、頭痛
- 発疹、かゆみ
- 吐き気、胸やけ
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