おくすり110番
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成分(一般名) セリバスタチンナトリウム
製品例 セルタ錠0.1~0.15、バイコール錠0.1mg~0.15mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 高脂血症用剤/スタチン系/HMG−CoA還元酵素阻害剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血液中のコレステロールを減らすお薬です。動脈硬化をおさえて、将来起こるかもしれない狭心症や心筋梗塞の危険性を少なくします。すでに心筋梗塞を起こしている場合、その再発を防ぎます。
作用
【働き】
  • 高脂血症は、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる状態です。自覚症状がなくても、長い間に動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞の原因にもなりかねません。このお薬で血液中のコレステロールを低下させていれば、将来起こるかもしれない心筋梗塞の危険性を少なくすることができます。
  • 心筋梗塞の多くは、プラークという血管のコブが破れ血管が詰まることで起こります。このお薬で、コレステロールを十分に下げてやるとプラークが安定し破れにくくなります。心筋梗塞をすでに起こしたことのある人は、再梗塞を予防することができます。

【薬理】

肝臓でのコレステロールの合成を抑制します。LDL受容体数を増加させ、リポ蛋白分泌を抑制、血中脂質量(総コレステロール、LDL-コレステロール、トリグリセライド)を低下させます。また血中脂質動態を改善することで、高コレステロール血症に伴う動脈硬化を抑制するとされます。

【臨床試験】

長期使用における真の有用性は、まだ実証されていません。しかし、類似薬においては心筋梗塞を予防したり、寿命を延ばすことが確かめられています。海外の多くの大規模臨床試験で、心筋梗塞などのリスクをおおよそ30%減少させることが分かっています。

【備考】

もともと、欧米人に比べ心筋梗塞の少ない日本人での有用性は、実は確かめられていません。心筋梗塞のリスクの高い人(狭心症や心筋梗塞をすでに発症している人、糖尿病の人など)は、積極的に用いるべきですが、そうでない人は慎重に使用するべきです。
特徴
  • この系統(スタチン系)は、コレステロール低下作用が強く効果も確実です。
  • 薬理学的に不活性な光学異性体を除去してあります。従来品に比べ低用量でよい効果を示します。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。薬によっては、副作用がでやすくなることがあります。また、別の病気で他の病院にかかるときも、この薬を飲んでいることを必ず医師に伝えるようにしましょう。

【注意する人】
  • 適さないケース..重い肝臓病、妊娠中。
  • 注意が必要なケース..肝臓病、腎臓病。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

他のコレステロールの薬(フィブラート系、ニコチン酸系)や免疫抑制剤のシクロスポリンなどといっしょに飲むと「横紋筋融解症」という筋肉の副作用がでやすくなります。とくに腎臓の悪い人は、フィブラート系(ベザトールSRなど)との併用は原則的に禁止されています。また、抗生物質のエリスロマイシンや抗真菌剤のイトラコナゾール(イトリゾール)と併用すると、このお薬の代謝が遅れ副作用がでやすくなるおそれがあります。

  • 飲み合わせに注意..フィブラート系薬剤(ベザフィブラートなど)、免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾールなど)、エリスロマイシンなど。

【使用にあたり】

コレステロールの生合成は夜間に亢進することが報告されていますので、とくに指示がなければ1日1回夕食後に服用するとよいでしょう。

【検査】

定期的に決められた検査を受け、効果や副作用をチェックするようにしましょう。とくに、肝機能検査、腎機能検査、血液の検査が大切です。

【妊娠授乳】
  • 胎児の発育に悪い影響をおよぼすおそれがありますから、妊娠中の服用は避けます。
  • 授乳中は、このお薬を避けます。

【食生活】

食事療法、運動療法、適切な体重の維持、禁煙なども大切です。これらをきちんと行えば、薬を飲まなくて済むことが多いものです。薬を飲みはじめても、不摂生をしては意味がありません。
効能 高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症。
用法 通常、成人はセリバスタチンナトリウムとして0.15mgを1日1回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日0.3mgまで増量できる。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 注意したい副作用は、筋肉が障害を受ける「横紋筋融解症」です。まれな副作用ですが、とくに腎臓の悪い人、高齢の人は注意が必要です。また別の系統のコレステロールの薬(フィブラ−ト系など)といっしょに飲むと起こりやすくなります。普段にない筋肉痛や脱力があらわれたらすぐに受診してください。そのほか肝機能値の異常も比較的多くみられます。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、力が入らない、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 過敏症..発疹、発赤、じんま疹、かゆみ。
  • 肝機能値の異常..AST(GOT)、ALT(GPT)等の肝機能値が上昇してくる(重い肝障害にいたるおそれもあるので要注意、ただしまれ)。
  • 胃不快感、吐き気、下痢。
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye