おくすり110番
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成分(一般名) ポリスチレン スルホン酸カルシウム
製品例 カリメート散、カリメートドライシロップ、カリメート経口液20%、、ポリスチレンスルホン酸Ca散96.7%分包5.17g〈ハチ〉(旧・カリエードプラス)、ポリスチレンスルホン酸Ca顆粒89.29%分包5.6g「三和」(旧・アーガメイト)、ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%分包25g「三和」(旧・アーガメイト) ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の循環器官用薬/陽イオン交換樹脂/高カリウム血症改善剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血液中のカリウムを減らすお薬です。腎不全などでカリウムが増えているときに用います。
作用腎臓の働きが悪くなるとカリウムを十分に排泄できなくなります。その結果、血液中のカリウムが増えてしまい、息切れ、手足のしびれ、不安感といった症状がでたり、場合によっては不整脈を起こし危険です。

このお薬は、腸内でカリウム分を吸着し便とともに排出させます。カリウムの吸収が抑えられるので、血液中のカリウム分が減ってきます。おもに、腎不全による高カリウム血症の治療に用います。
特徴
  • 一種のイオン交換樹脂です。カリウムを吸着するとと同時にカルシウムを放出し体内に残していきます。同類薬のポリスチレンスルホンナトリウム(ケイキサレート)は、ナトリウムを放出し体内に残していきます。
  • 一般的な散剤に加え、顆粒、ドライシロップ、液剤やゼリーなどが販売されています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。また、便秘を起こしやすい人も報告しておいてください。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えましょう。

【注意する人】

この薬には便秘を起こしやすい性質があります。胃腸に病気のある人や便秘がちの人は医師に相談しておきましょう。高齢の人も、便秘に注意してください。

また、副甲状腺機能高進症や多発性骨髄腫のある人は慎重に用います。この薬により、血中カルシウム濃度が上昇するおそれがあるためです。

  • 適さないケース..腸閉塞のある人。
  • 注意が必要なケース..便秘、腸管狭窄、消化管潰瘍、副甲状腺機能亢進症、多発性骨髄腫など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 強心薬のジギタリス薬(ジギトキシン、ジゴシン)と併用するときは、ジギタリス中毒に留意します。この薬の作用でカリウム値が低下すると、不整脈などジギタリス中毒による副作用がでやすくなるためです。
  • アルミニウムやマグネシウムを含む胃腸薬と同時に飲むと、この薬の作用が弱まる可能性があります。医師の指示しだいですが、飲む時間をずらしたほうがよいかもしれません。
  • 甲状腺ホルモン製剤(チラーヂン)の効果を減弱させるおそれがあります。服用間隔をあけるなど服用時間に配慮が必要です。
  • 便秘を起こしやすい薬剤と併用すると、さらに便秘の副作用がでやすくなります。たとえば、咳止め薬のコデイン、三環系抗うつ薬、パーキンソン病や下痢止めに用いる抗コリン薬などです。

【使用にあたり】
  • 飲む量は症状しだいです。また、製剤により飲み方が違います。用法・用量は、医師の指示どおりにしてください。一般的な粉薬は1回分を水30〜50mLに混ぜて飲みます。
  • 飲みにくいときは医師と相談してみましょう。そのまま飲めるゼリー剤のほか、りんご味やオレンジ味の液剤もあります。
  • 場合によっては、肛門から直接、腸へ注入する処置がとられます。
  • 便秘を予防する目的で、ソルビトール溶液(糖分の一種)といっしょに飲むことがあります。

【検査】

定期的に決められた検査を受け、効果や副作用をチェックしましょう。カリウムやカルシウムの量がきちんと保たれているか調べる必要があります。

【食生活】

毎日の排便を心がけてください。
効能 急性及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症。
用法
【散剤(一般)】
  • 経口..通常成人、ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15〜30gを2〜3回にわけ、その1回量を水30〜50mLに懸濁し、服用する。なお、症状により適宜増減する。
  • 注腸..通常成人1回30gを水または2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸する。体温程度に加温した懸濁液を注腸し30分から1時間腸管内に放置する。液がもれてくるようであれば枕で臀部拳上するか、或いはしばらくの間膝胸位をとらせる。水または2%メチルセルロース溶液にかえて5%ブドウ糖溶液を用いてもよい。

【散剤96.7%】

通常成人1日15.51〜31.02g(本剤3〜6包:ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして15〜30g)を2〜3回にわけ、その1回量を水30〜50mLを用いて経口服用する。なお、症状により適宜増減する。

【顆粒89.29%】

通常成人1日16.80〜33.60g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして15〜30g)を2〜3回にわけ、その1回量を水30〜50mLを用いて経口服用する。なお、症状により適宜増減する。

【ドライシロップ92.59%】

通常成人1日16.2〜32.4g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15〜30g)を2〜3回に分け、その1回量を水30〜50mLに懸濁し、経口服用する。なお、症状により適宜増減する。

【経口液20%】

通常成人1日75〜150g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15〜30g)を2〜3回にわけ、経口服用する。なお、症状により適宜増減する。

【ゼリー20%】

通常成人1日75〜150g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして15〜30g)を2〜3回にわけ、服用する。なお、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 便秘が多いほうです。便秘が続くとカリウムが排出されないので、効果が弱くなってしまいます。またごくまれに、便秘がひどくなり重い症状となることがあります。便秘がちなときは、早めに受診するようにしましょう。

薬が効きすぎると、体のカリウム分が必要以上に低下して、低カリウム血症になることがあります。逆にカルシウム分が増えて、高カルシウム血症を起こす可能性もあります。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍..激しい腹痛、持続する腹痛、吐く、ひどい便秘、お腹がふくれる、下血。

【その他】
  • 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。
  • 高カルシウム血症..だるい、脱力感、食欲不振、吐き気、吐く、口の渇き、腹痛、頭痛、めまい、いらいら感、かゆみ、筋力低下、筋肉痛。
  • 便秘、吐き気、食欲不振、下痢
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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