概説 |
体や脳の血流をよくするお薬です。ゆるやかに血圧を下げる作用もあります。 |
作用 | 麦角アルカロイド系の薬です。体や脳の血管をゆるめ血流をよくします。体の血行障害や、頭部外傷後の頭重感などの症状に用います。なお、98年の再審査により脳卒中関連の効能は削除されました。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 心臓弁膜に異常がある場合は使用できません。また、高度の徐脈(脈が遅い)や、重い肝臓病のある人は慎重に用います。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 薬の飲み合わせによっては、この薬の血中濃度が上昇し、副作用が強まるおそれがあります。たとえば、マクロライド系抗生物質のエリスロマイシン(エリスロシン)やクラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)、抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)などに注意が必要です。

- 【使用にあたり】

- 決められた飲み方、服用量を守ってください。
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効能 |

- 【効能A】

- 下記に伴う随伴症状

- 【効能B】

- 高血圧症(本剤の降圧作用はゆるやかであるので、高血圧症に用いるのは以下の場合に限る)
- 高年齢の患者に用いる場合
- 利尿降圧剤投与により十分な降圧作用が得られない患者に併用する場合

- 【効能C】

- 下記に伴う末梢循環障害
- ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、動脈塞栓・血栓症、レイノー病及びレイノー症候群、肢端紫藍症、凍瘡・凍傷、間欠性跛行
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用法 |
ジヒドロエルゴトキシンメシル酸塩として、通常成人1日0.75〜3mgを経口服用又は舌下服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
安全性が高く、副作用は少ないほうです。ときに、吐き気、食欲不振、潮紅、頭痛、めまい、徐脈などが現れます。徐々に慣れてくることが多く、たいてい心配いりませんが、ひどいときは受診してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 後腹膜線維症..背中の痛み、足のむくみ、尿が少ない・出ない
 【その他】
- 吐き気、食欲不振
- 徐脈(脈が遅い)、動悸、血圧低下
- めまい、ふらつき、立ちくらみ
- 頭痛、頭重感、紅潮(体や顔が赤くなる)、ほてる
- 発疹、かゆみ
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