概説 |
脳の働きをよくするお薬です。脳卒中後の意欲の低下を改善します。 |
作用 | 
- 【働き】

- 代表的な脳循環代謝改善薬です。脳の血流をよくしたり、エネルギー代謝を改善する作用があります。これらから、脳梗塞後の意欲の低下を改善する効果が期待できます。

- 【臨床試験】

- プラセボ(にせ薬)と比較する二重盲検比較試験が行われています。「意欲低下」の判定では”改善以上”が約30%(26人/87人)でした。一方のプラセボ(にせ薬)では約10%(8人/85人)でした。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬は、医師に伝えてください。

- 【注意する人】

- 脳卒中の直後は控えます。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方、服用量を守ってください。
- よい効果がでるのに、1〜2カ月かかることがあります。指示された期間続けてください。
- 対症療法薬ですので、3カ月以上続けても効果がみられない場合は中止することになっています。症状がよくならないときは、医師と相談してみましょう。

- 【その他】

- 脳卒中後は、リハビリをきちんと行うことが大切です。最近は、リハビリもいろいろと工夫され、よい効果をあげています。脳循環代謝改善薬は、補助的なものにすぎません。
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効能 |

- 【適用】

- 脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善

- 【応用】

- 医師の判断で、別の病気に応用されることがあるかもしれません(耳鳴り、めまい等)。
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用法 |
ニセルゴリンとして、通常成人1日量15mgを3回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
[参考] 1日量剤形換算 剤形:成人1日量(15mg)
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
強い作用がない反面、副作用はほとんどありません。まれに、吐き気や食欲不振などがみられます。
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