概説 |
血圧を上げるお薬です。低血圧症などの治療に用います。 |
作用 | 交感神経を亢進させるノルアドレナリンという体内物質を増やす作用があります。交感神経が高まると、血管が収縮し、また心臓の拍動が強まり、血圧が上がります。本態性低血圧や、起立性低血圧(立ちくらみ)の治療に使われています。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は医師に伝えておいてください。
- 服用中の薬も、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 甲状腺機能亢進症や閉塞隅角緑内障、前立腺肥大ある人には用いません。これらの病状を悪化させるおそれがあるためです。心不全など心臓の悪い人も医師と相談してください。
- 適さないケース..閉塞隅角緑内障、高血圧症、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、褐色細胞腫またはパラガングリオーマ、残尿を伴う前立腺肥大。
- 注意が必要なケース..心臓病のある人。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 同効薬のドロキシドパ(ドプス)と併用すると、血圧が異常に上昇する可能性があります。

- 【使用にあたり】

- 指示された用法用量どおりに、正しくお飲みください。

- 【食生活】

- 本態性低血圧は、他にこれといった病気がなく、もともとの体質や日頃の生活習慣が原因となります。十分な食事と、少し多めの塩分、そして軽い運動が効果的です。日常生活に大きな支障がなければ、薬による治療は必要ありません。
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効能 |

- 【効能A】

- 本態性低血圧、起立性低血圧

- 【効能B】

- 透析施行時の血圧低下の改善
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用法 |

- 【効能A】

- 通常、成人はアメジニウムメチル硫酸塩として1日20mgを1日2回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

- 【効能B】

- 通常、成人はアメジニウムメチル硫酸塩として透析開始時に1回10mgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
わりと多いのは動悸(ドキドキ感)です。頭痛やほてり感もみられます。ひどいときや長く続くときは、早めに医師に相談してください。
- 動悸、頻脈、高血圧
- 頭痛、ほてり感
- 吐き気、腹痛
- 尿が出にくい
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