概説 |
咳を止めるお薬です。 |
作用 | いろいろな成分を含む咳止め薬です。おもなものは、生薬成分のマオウエキスとロートエキス、解熱鎮痛薬のアセトアミノフェン、安息香酸ナトリウムカフェインなどです。さらに、数種類の生薬エキスも配合されます。これらがいっしょに作用することで、咳止め効果が強まります。
- マオウエキス:気管支を広げます。
- ロートエキス:痰をおさえます。
- アセトアミノフェン:熱を下げ、痛みをとります。
- 安息香酸ナトリウムカフェイン:けん怠感をやわらげます。
- 各種生薬の水製エキス:咳をしずめたり、痰の切れをよくして吐き出しやすくします。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。
 【注意する人】
- 緑内障のある人や、前立腺肥大症などで尿の出の悪い人には用いません。症状が悪化するおそれがあるためです。また、心臓病、腎臓病、肝臓病、喘息、胃腸の病気、血液の病気、腸に閉塞や通過障害のある人など、その病状によっては使用できません。高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、高齢の人も慎重に用います。
- 飲酒量の多い人は、肝臓の副作用に注意が必要です。
- この薬の影響で汗が出にくくなるかもしれません。高温の場所で仕事をする人は、注意してください。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- いろいろな成分が含まれますので、他の薬との飲み合わせに注意が必要です。服用中の薬は、市販薬も含め医師に報告しておきましょう。
- アドレナリン(ボスミン)や、イソプロテレノール(イソメニール、プロタノール)などカテコールアミン製剤との併用により動悸や不整脈の副作用がでやすくなります。
- 安定剤など脳の神経をしずめる薬と併用すると、眠気の副作用がでやすくなります。
- 一部の安定剤や抗うつ薬(三環系)、胃腸薬(鎮痙薬)との併用により、口の渇きや排尿困難、便秘などの副作用がでやすくなります。
- レボチロキシン(チラーヂン)と併用すると、動悸を起こしやすいです。
- テオフィリン(テオドール)、ステロイド薬、利尿薬などとの併用により、血清カリウム値が低下するおそれがあります。
- 飲酒はできるだけ控えてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。

- 【使用にあたり】

- 症状や年齢により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。

- 【食生活】

- 目がまぶしくなったり、かすんで見えることがあります。車の運転や危険な作業は控えましょう。
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効能 |
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難。
- 気管支喘息、肺結核、急性気管支炎、慢性気管支炎、喘息性(様)気管支炎、急性上気道炎、肺膿瘍。
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用法 |
通常、成人は1回1.0〜1.5gを1日2〜3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は少ないほうですが、量が多めになると、動悸(ドキドキ感)や吐き気、不眠などがあらわれます。ひどいときは早めに受診してください。
そのほか、便秘、目のかすみ、まぶしい、排尿困難などもみられます。もともと前立腺肥大症のある人や、高齢の男性では、排尿の具合にも注意してください。重い副作用はまずありません。
- 不眠、頭重感、イライラ感、めまい
- 吐き気、食欲不振、口の渇き、便秘
- 動悸(ドキドキ感)、頻脈、血圧上昇、顔面蒼白
- 目のかすみ、まぶしい、排尿困難(尿が出にくい)
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