概説 |
気管を広げ、咳をしずめるお薬です。 |
作用 | 5種類の有効成分が配合されています。気管支拡張作用をもつジプロフィリンとエフェドリン、パパベリン、中枢性鎮咳薬のノスカピン、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンの5種類です。これらがいっしょに作用することで、咳止め効果が強まります。喘息や気管支炎の治療に用います。
- ジプロフィリン(キサンチン系):気管支を広げ呼吸を楽にします。
- エフェドリン:気管支を広げ呼吸を楽にします。
- パパベリン:気管支を広げ呼吸を楽にします。
- ノスカピン:脳の咳中枢をおさえて咳を止めます。
- ジフェンヒドラミン:アレルギー症状を緩和し、痰をおさえます。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 閉塞隅角緑内障のある人、前立腺肥大症などで尿の出の悪い人には用いません。症状が悪化するおそれがあるためです。そのほか、心臓病や高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病のある人は慎重に用います。
- 適さないケース..閉塞隅角緑内障、前立腺肥大症などで尿の出の悪い人。
- 注意が必要なケース..開放隅角緑内障、心臓病、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、腎臓病、てんかんのある人など。
 【飲み合わせ・食べ合わせ】
- アドレナリン(ボスミン)や、イソプロテレノール(イソメニール、プロタノール)などカテコールアミン製剤との併用は禁止されています。併用により動悸や不整脈の副作用がでやすくなります。
- 安定剤など脳の神経をしずめる薬と併用すると、眠気の副作用がでやすくなります。
- 一部の安定剤や抗うつ薬(三環系)、胃腸薬(鎮痙薬)との併用により、口の渇きや排尿困難、便秘などの副作用がでやすくなります。
- テオフィリン(テオドール)など他のキサンチン系薬剤と併用すると、頭痛などの副作用が強まります。
- 飲酒は控えてください。めまいや眠気などの副作用がでやすくなります。

- 【使用にあたり】

- 症状や年齢により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。

- 【食生活】

- 人によっては眠気を起こします。また眠くなくても集中力や注意力が低下することがあります。車の運転をふくめ危険をともなう機械の操作や作業は避けてください。
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効能 |
下記疾患に伴う咳嗽及び気道閉塞症状。
- 気管支喘息、喘息性気管支炎、急性気管支炎、慢性気管支炎。
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用法 |
通常成人1回1〜2錠を1日2〜3回経口服用する。頓服する場合は、1〜2錠を発作の予想されるとき又は就寝前に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は少ないほうですが、量が多めになると、動悸(ドキドキ感)や頭痛、手の震え、吐き気などがあらわれます。ひどいときは早めに受診してください。
そのほか、眠気、不眠、イライラ感などもみられます。もともと前立腺肥大症のある人や、高齢の男性では、排尿の具合にも注意してください。重い副作用はまずありません。
- 頭痛、頭重感、イライラ感、めまい、眠気、不眠
- 吐き気、食欲不振、口の渇き、腹痛、便秘、下痢
- 動悸(ドキドキ感)、血圧上昇
- 痰が出にくい、目のかすみ、排尿困難(尿が出にくい)
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