概説 |
痰を切り、咳をしずめるお薬です。 |
作用 | 咳中枢の興奮をしずめて咳を止めます。咳中枢とは脳幹の延髄にある咳のコントロール部で、のどや気管支の刺激を受けて咳を起こさせます。このお薬は、その部分を抑えこむことで鎮咳作用を発揮します。
さらに、気管支の分泌物を増やして痰の粘りをとり、痰を吐き出しやすくします。そのような作用から、上気道炎や気管支炎などによる痰をともなう咳に適します。カゼにも用います。 |
特徴 | 去痰作用をあわせ持つ「非麻薬性中枢性鎮咳薬」です。麻薬性ではないので習慣性もありません。 |
注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。

- 【使用にあたり】

- 症状や製剤により用法用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

- 【備考】

- 咳は、気道の異物(痰やほこりなど)を排出させようとする自然な防御システムです。ですから、単に止めればよいというものではありません。
とくに、痰をともなう咳を無理に止めることは、必ずしも好ましくありません。痰がたまり、かえって症状を悪化させるおそれがあるのです。
一方で、しつこい咳は安眠を妨げ、体力を消耗させます。ときには、激しい咳き込みで肋骨が折れてしまうことさえあります。このような場合、悪い影響のほうが大きいですから、咳止め薬を用いることになります。いずれにしても、咳の原因に目を向けることが大切です。
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効能 |
次の疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難//感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)。 |
用法 |
グアイフェネシンとして、通常成人1日300〜900mgを分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用のほとんどない安全性の高いお薬です。
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