おくすり110番
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成分(一般名) フェノテロール臭化水素酸塩
製品例 ベロテックエロゾル100 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 気管支拡張剤・他/イソプレナリン系/気管支拡張剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 気管支を広げるお薬です。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に用います。
作用

【働き】

気道の流れが悪くなる病気として、「気管支喘息」と「慢性閉塞性肺疾患」がよく知られています。喘息では気管支が炎症で過敏になり、けいれんして細くなるとゼーゼー・ヒューヒュー呼吸が苦しくなります。慢性閉塞性肺疾患いわゆるCOPDには従来の慢性気管支炎と肺気腫が含まれます。慢性的な気道閉塞障害により咳や痰が多くなり、体動時に呼吸が苦しくなるのが特徴的です。

この吸入薬の有効成分は気管支拡張薬です。吸入による直接作用で気管支を広げ、気道の通気をよくして呼吸を楽にします。同系としては速効・短時間型です。吸入後すみやかに効果を発揮するので、喘息発作時または急な呼吸困難時に頓用するのが一般的です。COPDにおいては、運動前のアシストユースとして用いることもあります。

【薬理】

気管支平滑筋にある交感神経の「β2受容体」を刺激して気管支を広げます。β2選択性が高いため、心臓など循環器系への悪影響は少ないほうです。作用時間は短めで、8〜10時間ほどです。
特徴
  • 気管支拡張薬のフェノテロールを有効成分とする吸入剤です。喘息やCOPDをはじめとする気道閉塞性障害の治療に古くから用いられています。
  • 作用機序からβ刺激薬と呼ばれています。なかでもフェノテロールはβ2選択性が高い第三世代のβ2刺激薬になります。気管支に選択的に作用するため、旧来のβ刺激薬に比べ副作用が軽減されています。
  • 心臓への刺激作用は弱いと考えられますが、一方でそれに反するデータも指摘されています。実際に、過剰吸入による重篤な副作用事例が報告されていることから、他の吸入剤が無効な場合に限り用いることになっています。
  • 作用時間からは、短時間作用型(SABA)に分類されます。頓用薬として喘息発作または呼吸困難時に吸入するのが一般的です。長期の維持管理(定期吸入)には向きません。
注意
【診察で】
  • 高血圧や心臓病など、持病のある人は医師に伝えておいてください。
  • 正しい吸入方法の説明を受けておきましょう。

【注意する人】
  • 交感神経を興奮させる作用があるので、病気によってはその症状を悪化させます。頻脈性不整脈のある人は使用できません。高血圧や心臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病のある人は慎重に使用します。
  • 子供には原則用いません。どうしても必要な場合は、吸入回数、使用間隔などをよく理解させ、過量にならないよう医師の厳重な管理・監督下で用いるようにします。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • アドレナリン(ボスミン)や、イソプレナリン(イソメニール、プロタノール)などカテコールアミン製剤との併用により動悸や不整脈の副作用がでやすくなります。
  • テオフィリン(テオドール)、ステロイド薬、利尿薬などとの併用により、血清カリウム値が低下し不整脈が出現するおそれがあります。定期的に検査をするなど、慎重に併用する必要があります。
  • β遮断薬はこの薬の作用を弱めます。β遮断薬は高血圧や不整脈に用いるほか、点眼薬として緑内障の治療にも使いますから注意してください(基本的に喘息のある人にはβ遮断薬を用いません)。ほかにも注意が必要な薬がいろいろあります。使用中の薬を必ず医師に報告しておきましょう。

【使用にあたり】
  • 発作時または症状悪化時に吸入します。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、運動前のアシストユースとしても使われます。詳しい使用方法や吸入方法は説明書にありますので、よく読んでおきましょう。
  • 用法・用量は指示どおりにしてください。通常、大人は1回2吸入します。たたし、1回1吸入から始め、効果を確認しながら使用してください。吸入後2〜5分間たって効果が不十分な場合は、さらに1〜2吸入を追加吸入できますが、1回2吸入が限度です。次の発作に使用する場合は、少なくとも6時間はあけ、1日の吸入回数は4回(16吸入)までとします。
  • 息をはいたあと、噴霧と吸入のタイミングを合わせてゆっくり深く吸い込み、数秒間息をとめます。 うまく吸入できない場合は、スペーサー(吸入用補助器)がおすすめです。スペーサーについては医師または薬剤師と相談してみてください。
  • 吸入後、うがいをし口をすすぎましょう。丁寧なうがいにより全身性の副作用をある程度予防できます。上を向いてのガラガラうがいと、グチュグチュする含みうがいを10秒ほど2回以上おこなうと効果的です。
  • 1缶の噴霧回数は200回です。内容物が外から見えないので、ときどき容器を振って中に液があるかを確かめてください。
  • 決められた範囲内で正しく吸入しましょう。最大量を使用しても発作が止まらない場合は、それ以上使わないで すぐに受診してください。過剰に使用すると、不整脈などの副作用がでやすくなり危険です。

【検査】

とくに高血圧や心臓病のある人は、定期的に血圧測定や心電図検査をおこない、副作用がでていないかチェックします。また、必要であれば血液検査をおこない、カリウム値などに異常がないか調べます。
効能 下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
  • 気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、塵肺症
用法 通常1回2吸入(フェノテロール臭化水素酸塩として0.2mg)する。成人には2〜5分間たって効果が不十分な場合はさらに1〜2吸入する。
  • 注意:1回2吸入を原則とするが、1回1吸入からはじめ、効果を確認しながら使用すること。なお、吸入後2〜5分を待っても十分な効果がみられない場合には、2吸入を限度として追加吸入できるが、それ以上の追加吸入を行うときは、少なくとも6時間の間隔をおき、1日4回までとすること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 手の震えと動悸がときどきみられます。吸入量が多いと出やすい副作用です。吸入後のうがいである程度予防できますが、ひどければ早めに受診し医師とよく相談してください。

他の喘息治療薬といっしょに使用していると、血液中のカリウム分が減少してくることがあります。このような状態で 発作時に過度に吸入すると、重い不整脈や心停止を引き起こすおそれがあります。決められた用量を守ることが大切です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。

【その他】
  • 動悸(ドキドキ感)、頻脈、血圧変動
  • 指や手のふるえ
  • 頭痛、吐き気、めまい感
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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