おくすり110番
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成分(一般名) クレンブテロール塩酸塩
製品例 スピロペント錠10μg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 気管支拡張剤・他/β刺激剤/持続性気管支拡張剤・腹圧性尿失禁治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 気管支を広げるお薬です。喘息や気管支炎の治療に用います。そのほか、尿失禁の適応もあります。
作用

【働き-1】

気管支が腫れたり収縮すると、気道が狭くなり、ゼーゼー・ヒューヒュー呼吸が苦しくなります。

このお薬は、気管支拡張薬です。気管を広げて呼吸を楽にします。喘息のほか、気管支炎などでゼーゼーする咳に使います。

【働き-2】

クシャミなどちょっとした力みで、勝手に尿がもれてしまうことがあります。「腹圧性尿失禁」です。尿道の筋肉が弱っているのが原因の一つと考えられます。

このお薬は、そのような腹圧性尿失禁にも有効です。膀胱を広げておいたり、尿道の筋肉をしめる作用があり、これらにより腹圧性の尿失禁を予防します。

【薬理】

気管平滑筋にある交感神経の「β2受容体」を刺激して気管支を広げます。また、膀胱の平滑筋を弛緩させる一方、尿道の括約筋に対しては収縮力を強めます。
特徴
  • β2受容体刺激薬に分類される気管支拡張薬です。
  • 気管支に選択的に作用します。旧来のβ刺激薬に比べ、心臓を刺激する作用が弱いほうです。
  • 気道閉塞性障害のほか、腹圧性尿失禁に対する適応があります。
注意
【診察で】
  • 高血圧や心臓病など、持病のある人は医師に伝えてください。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】

交感神経を興奮させる作用があるので、病気によってはその症状を悪化させます。高血圧や心臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病のある人は慎重に使用する必要があります。高齢の人は低用量で開始するなど慎重に用います。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • アドレナリン(ボスミン)や、イソプロテレノール(イソメニール、プロタノール)などカテコールアミン製剤との併用により動悸や不整脈の副作用がでやすくなります。
  • テオフィリン(テオドール)、ステロイド薬、利尿薬などとの併用により血清カリウム値が低下することがあります。併用する場合は、定期的に検査をして異常がないか調べます。
  • 高血圧や心臓病に用いるβ遮断薬は、この薬の作用を弱めます(基本的に喘息のある人にはβ遮断薬を用いません)。

【使用にあたり】
  • 症状により飲みかたが違います。指示どおりに正しくお飲みください。
  • 喘息発作など呼吸器症状で頓用の場合、決められた範囲内で使用してください。過剰に使用すると、不整脈など副作用がでやすくなります。
  • 頓用を反復しなければならない場合は、早急に受診し医師と相談してください。喘息発作など急性増悪に対しては、飲み薬ではなく、短時間作動型の吸入薬が適します。

【検査】

喘息で多剤併用している場合、必要に応じ、血清カリウム値に異常がないか調べます。

【備考】
  • 発作がおさまらない場合や、たびたび起こる場合はすみやかに受診してください。
  • 喘息の原因そのものを治せる薬はありません。多くの場合、予防的に長く飲み続ける必要があります。けれど、必ずしも減量・中止ができないというわけではありません。症状が安定すれば、医師の管理のもとゆっくりと減量していくことも可能です。
効能

【効能A】

次の疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解//気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎

【効能B】

次の疾患に伴う尿失禁//腹圧性尿失禁

【応用】

医師の判断で、別の病気に応用されるかもしれません(切迫早流産など)
用法
【効能A】
  • 通常、成人は1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを1日2回、朝及び就寝前に経口服用する。
  • 頓用として、通常、成人は1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 5歳以上の小児は、1回クレンブテロール塩酸塩として0.3μg/kgを1日2回、朝及び就寝前に経口服用する。
  • 頓用として、5歳以上の小児は通常、1回クレンブテロール塩酸塩として0.3μg/kgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。本剤の頓用を反復しなければならない場合には、早急に医師の指示を受けさせること。

【効能B】

通常、成人は1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを1日2回、朝及び夕に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、60μg/日を上限とする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは動悸と手の震えです。ひどいときは、早めに受診してください。少し量を減らしたほうがよいかもしれません。

重い副作用はまずありませんが、過剰に使用すると、血液中のカリウム分が減少し、場合によっては不整脈を引き起こします。決められた用量を守ることが大切です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。

【その他】
  • 動悸(ドキドキ感)、頻脈、血圧変動
  • 指や手のふるえ
  • 頭痛、不眠
  • 吐き気、食欲不振
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye