おくすり110番
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成分(一般名) サルメテロール キシナホ酸塩
製品例 セレベント25~50ロタディスク、セレベント50ディスカス ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 気管支拡張剤・他/β刺激剤/長時間作動型吸入気管支拡張剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 気管支を広げるお薬です。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に用います。
作用

【働き】

気道の流れが悪くなる病気として、「気管支喘息」と「慢性閉塞性肺疾患」がよく知られています。喘息では気管支が炎症で過敏になり、けいれんして細くなるとゼーゼー・ヒューヒュー呼吸が苦しくなります。慢性閉塞性肺疾患いわゆるCOPDには従来の慢性気管支炎と肺気腫が含まれます。慢性的な気道閉塞障害により咳や痰が多くなり、体動時に呼吸が苦しくなるのが特徴的です。

この吸入薬の有効成分は気管支拡張薬です。吸入による直接作用で気管支を広げ、気道の通気をよくして呼吸を楽にします。同系としては作用時間が長い長時間作用型です。このため、維持管理薬(予防薬)として定期吸入します。喘息においては、吸入ステロイド薬だけでは効果不十分な場合(軽症持続型以上)に追加し、併用します。慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対しては単独でも用いられます。

【薬理】
  • 気管支平滑筋にある交感神経のβ2受容体を刺激して気管支を広げます。このとき拡張するのは気管支の細い部分です。β2選択性が高いため、心臓など循環器系への悪影響は少ないほうです。
  • 脂溶性の長い側鎖を持ち、これがβ2受容体に長く留まる役目をします。そのため、他の同類薬よりも作用時間がはるかに長いです。
特徴
  • β2刺激薬に分類される気管支拡張薬です。気管支に選択的に作用するため、旧来のβ刺激薬に比べ副作用が軽減されています。
  • 国内初の長時間作動型の吸入気管支拡張薬(LABA)。ゆっくりと長く効いているのが特徴です。1日2回の定期吸入で、喘息発作や呼吸困難が起こりにくくなり、病状の悪化を防ぎます。ドライパウダー(粉)式の吸入剤です。
注意
【診察で】
  • 高血圧や心臓病など、持病のある人は医師に伝えておいてください。
  • 正しい吸入方法の説明を受けておきましょう。

【注意する人】
  • 交感神経を興奮させる作用があります。この影響を受けやすい高血圧や心臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病のある人は慎重に使用する必要があります。
  • 子供に用いる場合は、使用方法をよく説明し、過量にならないよう十分注意します。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • アドレナリン(ボスミン)や、イソプレナリン(ストメリン、イソメニール、プロタノール)などカテコールアミン製剤との併用により動悸や不整脈の副作用がでやすくなります。短時間作用型のβ2刺激吸入薬は、発作時に頓用する場合以外、過度に併用しないようにしましょう。
  • テオフィリン(テオドール)、ステロイド薬、利尿薬などとの併用により、血清カリウム値が低下するおそれがあります。定期的に検査をするなど、慎重に用います。
  • 高血圧の薬のβ遮断薬は、この薬の作用を弱めます(基本的に喘息のある人にはβ遮断薬を用いません)。

【使用にあたり】
  • 粉末状のドライパウダー吸入薬です。予防薬として毎日規則的に吸入する必要があります。決められた用法用量を必ず守ってください。説明書もよく読んでおきましょう。ロタディスクのブリスターは吸入の直前に穴をあけてください。また、ディスカスのアルミ包装は、使用開始直前に開封しましょう。
  • ふつう、1日2回、12時間ほど間隔をあけて朝と寝る前に吸入します。1日2回を超えてはいけません。
  • 起きている発作を止めるのには向きません。発作時には、他の速効性の吸入薬を使ってください。
  • 発作がおさまらない場合や、たびたび起こる場合はすみやかに受診しましょう。

【検査】

とくに高血圧や心臓病のある人は、定期的に血圧測定や心電図検査をおこない、副作用がでていないかチェックします。また、必要であれば血液検査をおこない、カリウム値などに異常がないか調べます。

【備考】
  • 喘息治療のかなめは、吸入ステロイド療法です。喘息に対し この薬(サルメテロール)を第一選択薬とすることは、効果・安全面からも一般的ではありません。吸入ステロイド薬で効果不十分な場合に限り追加併用するようにします。(喘息については、有効性と安全性に疑問を残す あまり良くない研究結果がでています。その研究によると、信頼性の高い19の喘息薬に関する臨床試験データを集計したところ、この薬を使用していた場合、かえって喘息悪化による入院リスクが2.6倍高くなるという結果でした。単独ではなく、吸入ステロイド薬と併用することで、有効性が高まります)。
  • 慢性閉塞性肺疾患の治療の主役は気管支拡張薬。長時間作用性の抗コリン薬もしくはβ2刺激薬が第一選択され、効果不十分な場合には両者による吸入療法がおこなわれます。それでも増悪をくり返す場合、さらに吸入ステロイド薬を追加することもあります。いずれも対症療法薬ですので病気そのものは治せませんが、症状悪化による悪循環を断ち、進行をおさえて予後を改善するものと期待されるのです。
効能 下記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
  • 気管支喘息
  • 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)
用法 成人はサルメテロールとして1回50μgを1日2回朝および就寝前に吸入する。小児はサルメテロールとして1回25μgを1日2回朝および就寝前に吸入する。なお、症状に応じて1回50μg1日2回まで増量できる。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 正しく使用するかぎり副作用の心配はほとんどありません。ただし、過剰使用により頭痛や動悸、手のふるえ、さらには低カリウム血症や重い不整脈を引き起こすおそれがあります。そのような副作用を避けるためにも、決められた用法・用量を守ることが大事です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。
  • ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他】
  • のどの違和感・痛み、咳
  • 動悸(ドキドキ感)、頻脈、不整脈、血圧上昇
  • 指や手のふるえ
  • 頭痛、吐き気、めまい感
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye