おくすり110番
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成分(一般名) モメタゾン フランカルボン酸エステル
製品例 アズマネックスツイストヘラー 100μg60吸入~200μg60吸入 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の呼吸器用薬/吸入ステロイド薬/吸入ステロイド喘息治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 気道の炎症を抑える吸入薬です。喘息の治療に用います。
作用

【働き】

喘息は「気道の慢性炎症にもとづく病気」と考えられるようになりました。気管や気管支が炎症により過敏になり、少しの刺激でけいれん収縮し気道が狭くなります。そして、ゼーゼー・ヒューヒュー呼吸が苦しくなるのです。

この吸入薬の主成分は、ステロイドの一種です。ステロイドには強い抗炎症作用があります。気道の炎症がおさまると、過敏性が低下し発作が起こりにくくなります。ふだんからステロイド吸入薬により気道の炎症をしずめておくことが、発作を予防する意味で非常に重要なわけです。

【薬理】

ステロイドには組織の反応性を低下させる作用があります。気道における抗炎症作用は、炎症起因物質のサイトカイン、マスト細胞、好酸球などを減少させることによります。そのほか、血管透過性抑制作用や粘液分泌抑制作用もあります。
特徴
  • ステロイド(副腎皮質ホルモン)の一種 モメタゾンを主成分とするドライパウダー式吸入薬です。ステロイド吸入療法は、喘息の治療に第一選択されます。
  • モメタゾンは、気道局所で優れた抗炎症作用を発揮します。体内にはほとんど吸収されませんので、全身性の副作用はまずありません。全身吸収性は1%ほどです。
  • ツイストヘラーという特殊な吸入器を用います。これにより、放出される薬剤は理想的な粒子サイズとなり、ロスの少ない効率的な吸入が可能です。肺全体への薬剤送達率は、ドライパウダーとしては高く約40%に達するとされます。また、噴霧剤を用いない吸入作動型のデバイスですので、吸気力が低下した患者さんでも、薬剤を確実に吸入することができます。
  • 1回吸入量が100μgと200μgの2種類の製品があります。どちらも詰め替えなしで60回連続使用が可能、吸入操作も2ステップで簡単です。また、大きなカウンターで残り回数がよくわかります。残量が“0”になるとキャップが回らなくなるので、空吸入の心配もありません。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えてください。
  • 使用中の薬を医師に教えてください。
  • 正しい使い方、吸入方法の説明を受けましょう。

【注意する人】

細菌や真菌による重い感染症にかかっている人は、慎重に使用する必要があります。とくに結核においては、原則禁止です。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 男性の夜間頻尿にデスモプレシン(ミニリンメルト)を使用している場合は併用できません。併用により低ナトリウム血症を起こすおそれがあるためです。
  • 抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)や、エイズの薬のリトナビル(ノービア)との併用により、この薬の血中濃度が上昇する可能性があります。

【使用にあたり】
  • 予防薬として毎日規則的に吸入する必要があります。ふつう、1日2回朝と夜に分けて吸入します。1回の吸入回数は、医師の指示通りにしてください。説明書をよく読み、正しい方法で吸入しましょう。
  • 吸入後、うがいをし口をすすぎましょう。嗄声や口内炎を予防するうえで大切です。うがいは、十分水を含み、上を向くガラガラうがいと、グチュグチュする含みうがいを10秒ほど2回以上おこなうと効果的。上向きうがいができなければ、含みうがいのあと、水を飲むだけでも違います。食前に吸入し直ちにうがい、食後に歯磨きをすればほぼ完璧です。外出先で うがいができなければ、テイッシュにつばを吐き出すだけでもよいでしょう。
  • 使用直前にアルミ包装を開封してください。使用後は吸入口を乾いた布かティッシュペーパーで拭きとり、キャップを完全に閉めてください。
  • キャップ開閉の一連の操作で次回吸入分の薬剤が充填され、残量計の目盛が減少します。したがって吸入時以外にキャップの開閉をしてはいけません。残量計の目盛が01から00に変わると、使用できなくなります。
  • 起きている発作を止める効果はほとんどありません。発作時には、気管支拡張作用をもつ速効性の吸入薬を使用してください。
  • 発作がおさまらない場合や、たびたび起こる場合はすみやかに受診してください。
  • 炎症がひき気道過敏性が改善されるまでに3〜6ヵ月かかります。よくなったからと自分だけの判断でやめてはいけません。急に中止をすると、反動で症状が悪化します。減量・中止をする場合は、医師の判断で徐々に減量するようにします。
  • しばらく続けても効果不十分ならば段階的に増量します。逆に、症状が安定したなら、治療上の必要最少量となるよう減量を考慮します。漫然と長期大量使用を続けることは好ましくありません(全身性の副作用がでやすくなります)。そのときの症状に応じ、きめ細かな指導を受けるとよいでしょう。

【検査】

長期間に大量を使用している場合は、定期的に検査をおこなう必要があります。
効能 気管支喘息
用法 通常、成人にはモメタゾンフランカルボン酸エステルとして1回100μgを1日2回吸入する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日の最大投与量は800μgを限度とする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 比較的多いのは嗄声です。声がかすれたり、のどがイガイガしたりします。また、ときに口内炎(口腔カンジダ症)が現れることがあります。もし、口の中に白いものができたら、医師に伝えてください。これらの口内トラブルは、吸入後に十分うがいをすることで、たいてい予防できると思います。

局所に作用するので、ステロイドの飲み薬にみられる全身性の副作用はまずありません。ただし、まったくないとも言えません。とくに長期大量使用時は、副腎皮質機能抑制、子供の成長遅延、骨粗鬆症、白内障、緑内障などに念のため注意が必要です。これらの検査を定期的に受けていれば安心でしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • アナフィラキシー..発疹、じんま疹、全身発赤、顔や口・喉や舌の腫れ、咳込む、ゼーゼー息苦しい。

【その他】
  • のどの刺激感、不快感、嗄声(声のかすれ、のどのイガイガ感)
  • 口腔・呼吸器カンジダ症(のどや口の刺激痛、口のなかに白いものができる)
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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