概説 |
炎症をしずめるお薬です。胃薬として内服するほか、うがい薬として咽頭炎や口内炎の治療に用います。 |
作用 | 
- 【作用-1】

- 胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。このお薬は、弱った胃の粘膜を保護し、胃の炎症をしずめます。自覚症状の軽減と、治癒の促進効果が期待できます。

- 【作用-2】

- うがいしたり、口をそそぐことで、のどや口内の荒れた粘膜を保護し、炎症をしずめます。そして、痛みなどの自覚症状をやわらげ、治りをよくします。
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特徴 | 飲み薬として胃炎や胃潰瘍の治療に用いられています。胃酸に対する「防御因子増強薬」です。鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防する目的で、いっしょに処方されることもあります。咽頭炎や口内炎には、含嗽薬(うがい薬)として用います。昔からの薬で強い作用があるとはいえませんが、副作用はほとんどありません。 |
注意 |

- 【診察で】

- 持病のある人や、服用中の薬は医師に伝えておきましょう。
 【使用にあたり】
- 内服用は、ふつう、1日3回食事の前に飲みます。水に溶かしてから飲むと効果的です。
- 錠剤を含嗽に用いる場合、コップ半分くらいの水かぬる湯に溶かしてから、うがい、もしくは口内をすすいでください。万一、飲み込んでしまっても心配いりません。抜歯直後は、激しくうがいしないでください。
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効能 |
 【錠】- <内服>

- 下記疾患における自覚症状及び他覚所見の改善
胃潰瘍、胃炎
- <含嗽>

- 咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷

- 【顆粒】

- 下記疾患における自覚症状及び他覚所見の改善
胃潰瘍、胃炎
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用法 |
 【錠】- <内服>

- アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として、通常成人1回2mg(錠2mg:1錠)を1日3回食前に経口服用する。この際、1回量を約100mLの水又は微温湯に溶解して経口服用することが望ましい。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- <含嗽>

- アズレンスルホン酸ナトリウムとして、1回4〜6mg(錠2mg:2〜3錠)を、適量(約100mL)の水又は微温湯に溶解し、1日数回含嗽する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

- 【顆粒】

- アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として、通常成人1回2mg(顆粒1%として0.2g)を1日3回食前に経口服用する。この際、1回量を約100mLの水又は微温湯に溶解して経口服用することが望ましい。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
安全性の高いお薬です。副作用はまずありません。
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