概説 |
胃の炎症をやわらげるお薬です。胃潰瘍の治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。
このお薬は、胃の炎症をやわらげ、弱った胃の粘膜を保護します。そうすることで、胃潰瘍の治りをよくします。胃酸分泌抑制薬のH2受容体拮抗薬と併用することで、その効果がさらに高まります。

- 【臨床試験】

- 胃潰瘍の患者さんを対象に、この薬(エグアレン)とH2受容体拮抗薬のシメチジン(タガメット)を併用した場合と、シメチジン単独で治療した場合を比較した試験がおこなわれています(168人、8週間)。その結果、併用したした人達のほうが治癒率が高いことが示されました。
- 併用..内視鏡治癒率87%
- シメチジン単独..同65%
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特徴 |
- 胃酸に対する「防御因子増強薬」です。強い作用があるとはいえませんが、副作用はほとんどありません。
- シメチジン(タガメット)などH2受容体拮抗薬との併用療法で新規承認されています。
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注意 |

- 【診察で】

- 持病のある人や、服用中の薬は医師に伝えておきましょう。
 【使用にあたり】
- 指示どおりにお飲みください。ふつう、1日2回朝と寝る前に飲みます。
- 胃粘膜に直接作用するので、朝食後すぐより少し時間をおいて飲んだほうがよいかもしれません。
- 尿が青味を帯びることがありますが、薬の色ですので心配ありません。
- 併用されるH2受容体拮抗薬には、シメチジン(タガメット)、ラニチジン(ザンタック)、ファモチジン(ガスター)、ロキサチジン(アルタット)、ニザチジン(アシノン)、ラフチジン(ストガー、プロテカジン)などがあります。

- 【備考】

- 潰瘍の多くは、胃に住み着く「ピロリ菌」が原因。ピロリ菌を除菌すれば、難治性の潰瘍でも、たいてい完治できます。再発を繰り返す場合は、医師と相談のうえ除菌療法を試みるとよいでしょう。
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効能 |
胃潰瘍におけるH2受容体拮抗薬との併用療法 |
用法 |
- 錠15mg:通常、成人はH2受容体拮抗薬に併用して、1回1錠(エグアレンナトリウム水和物として15mg)を1日2回(朝食後および就寝前)経口服用する。
- 顆粒2.5%:通常、成人はH2受容体拮抗薬に併用して、1回0.6g(エグアレンナトリウム水和物として15mg)を1日2回(朝食後及び就寝前)服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
安全性の高いお薬です。副作用はまずありません。
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