おくすり110番
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成分(一般名) スルピリド(低・高用量)
製品例 ドグマチール錠50mg、ドグマチールカプセル50mg、ドグマチール細粒10%~50% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 消化性潰瘍用剤/その他/消化性潰瘍治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 胃の働きをよくするお薬です。また、うつ状態を改善したり、気分を安定させる作用もあります。
作用

【作用-1】

胃の粘膜の血流をよくして、胃潰瘍の治りを助けます。また、胃腸の動きを活発にして、吐き気やもたれの症状をよくします。胃腸症状に対しては、比較的少量を用います。

【作用-2】

気分が晴れず落ち込んだり、悲観的になったり、眠れない・・そんなこじれた心の症状「うつ」を治します。脳の活動をよくして、気持ちが前向きになるのを助けます。脳内の神経伝達物質ノルアドレナリンの放出を促進する作用があるといわれます。この場合、やや多めの量を用います。

【作用-3】

心の病気の一つ「統合失調症」は、脳の情報伝達系に不調を生じる病気です。現実を正しく認識できなくなったり、思考や感情のコントロールが上手にできなくなります。幻聴や幻覚、妄想を生じることもあります。

このお薬を多めに用いると、そのような脳内の混乱を改善する作用がでてきます。おもに、ドーパミンという神経伝達物質をおさえる作用によります。とくに陽性症状(妄想、幻覚、幻聴、混乱、興奮)によい効果が期待できます。

統合失調症はめずらしくなく、100人に1人くらいかかる一般的な病気です。特別視することはありません。この薬をはじめ、よい薬がいろいろとあります。薬物療法を中心に きちんと治療を続ければ、普通の社会生活が送れます。
特徴胃の働きをよくする作用と、うつ状態を改善したり気分を安定させる作用があります。そのため、吐き気や胃もたれ、食欲不振などの胃腸症状に用いるほか、うつ病、統合失調症をはじめ 心の落ち込み、不安・緊張、いらいら感など いろいろな精神症状の改善に広く使われています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 他の薬と相互作用を起こしやすい性質があります。別に薬を飲んでいる場合は、必ず医師に伝えておきましょう。
  • 副作用について、ご本人、できたらご家族も含め、事前によく説明を受けておきましょう。

【注意する人】
  • プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)、または褐色細胞腫の疑いのある人は使用できません。
  • 心臓病、低血圧、パーキンソン病、レビー小体型認知症、腎臓病のある人は、副作用の発現に注意するなど慎重に用いる必要があります。
  • 高齢の人や体の弱っている人は、副作用がでやすいので注意深く用います。とくに認知症にともなう精神症状に、安易に適応外使用するべきではありません。
  • 寝たきり、または手術後などで長時間体を動かせない人、脱水状態の人、あるいは肥満のある人は血栓塞栓症の発現に念のため注意が必要です。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

他の安定剤など脳の神経をしずめる薬といっしょに飲むと、作用が強くなりすぎたり、副作用が強まるおそれがあります。逆に、パーキンソン病の薬では、お互いの作用が弱まることがあります。また、不整脈を起こしやすい薬剤との併用も注意が必要です。

  • 飲み合わせに注意..他の安定剤、パーキンソン病の薬(レボドパ製剤など)、吐き気止めの薬(ドンペリドン、メトクロプラミド)。
  • アルコールといっしょに飲むと、眠気やふらつき、立ちくらみなどの副作用がでやすくなります。飲酒はできるだけ控えてください。

【使用にあたり】
  • 指示された用法用量どおりに正しくお飲みください。決められた期間、きちんと続けることが大切です。
  • 少量より開始し、増量していくことがあります。
  • 副作用(ふるえ、こわばり)を予防する薬と併用することがあります。
  • 急に飲むのを中止すると反動で具合が悪くなることがあります。自分だけの判断で、急に中止したり、飲む量を変えてはいけません。

【食生活】
  • 眠気がしたり、注意力や反射運動能力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は避けましょう。
  • 口が乾いて不快なときは、冷たい水で口をすすいだり、小さな氷を口に含むとよいでしょう。
効能
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • うつ病・うつ状態
  • 統合失調症
用法
  • 胃・十二指腸潰瘍..スルピリドとして、通常成人1日150mgを3回に分割経口服用する。なお、症状により適宜増減する。
  • うつ病・うつ状態..スルピリドとして、通常成人1日150〜300mgを分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日600mgまで増量することができる。
  • 統合失調症..スルピリドとして、通常成人1日300〜600mgを分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日1200mgまで増量することができる。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 比較的多いのは、生理不順と乳汁分泌です。女性によっては生理が止まってしまうことがあります。これは、プロラクチンというホルモンが過剰になるためです。まれに、男性の乳房が大きくなることもあります。これらは危険な副作用ではなく、薬をやめれば治りますが、回復まで少し時間がかかることがあります。気になるときは早めに受診てしください。

指が震えたり腕がこわばるなどパーキンソン病のような症状があらわれることもあります。高齢の人では、表情が乏しくなり、認知症やうつと間違えられることがあるようです。さらに多めの量を長く飲んでいると、口周辺の異常運動や舌のふるえが続く「遅発性ジスキネジア」を起こすことも知られています。これは治りにくいことがあります。長期大量服用時、とくに女性や高齢の人は注意が必要です。

めったにありませんが、抗精神病薬には「悪性症候群」という注意を要する副作用があります。体が硬直して動かなくなり、高熱がでてきたら、すぐに医師に連絡してください。高齢の人、体の弱っている人、また薬の量を増やしたときに出現しやすいものです。ご家族や周囲の方も注意してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。
  • 遅発性ジスキネジア..頻回なまばたき、口の周辺がピクピクけいれん、口をすぼめる、口をモグモグさせる、舌のふるえ。
  • けいれん。
  • 重い不整脈..動悸、頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、胸の痛みや違和感、胸苦しい、だるい、めまい、立ちくらみ、気が遠くなる、失神。
  • 無顆粒球症、白血球減少..発熱、のどの痛み、口内炎、咳、痰、だるい。
  • 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 静脈血栓症、肺塞栓症..手足(特にふくらはぎ)の痛み・はれ・むくみ・しびれ、爪の色が紫、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急な視力低下、視野が欠ける、目が痛む。

【その他】
  • 生理不順、乳汁が出る、男性の乳房がふくらむ
  • 錐体外路症状..指や手足のふるえ、体のこわばり・つっぱり、ひきつけ、体が勝手に動く、じっとできない、そわそわ感、動作がにぶい、無表情、よだれが多い、目の異常運動(正面を向かない、上転)、舌のもつれ、うまく歩けない。
  • 不眠、眠気、めまい、口の渇き、吐き気、便秘
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye