概説 | 
    胃粘膜を保護し、胃潰瘍を治療するお薬です。また、亜鉛補充療法として亜鉛欠乏症にも応用します。 | 
  作用 |  
 - 【働き】
 
  
 - 胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。
  このお薬は、胃の粘膜を保護して、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。また、鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防します。
  そのほか、亜鉛不足による味覚障害や臭覚障害に応用されることがあります。この薬に含まれる亜鉛分の補給が目的です。
 
  
 - 【薬理】
 
  
 - 弱った胃の粘膜に付着して、胃酸に対する防御機能を高めます。
 
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  特徴 | 
- 胃酸に対する「防御因子増強薬」です。強い作用があるとはいえませんが、副作用はほとんどありません。胃潰瘍の治療に補助的に用いるほか、鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防する目的で、いっしょに処方されることもあります。
 - 本来の適応症ではありませんが、亜鉛を含有することから、亜鉛欠乏性味覚障害をはじめとする亜鉛欠乏症に応用されることがあります。亜鉛含有量は1錠中 約17mg(プロマックD錠75)、顆粒1g中 約34mg(プロマック顆粒15%)です。
 
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 注意 | 
     
 - 【診察で】
 
  
 - 持病のある人や、服用中の薬は医師に伝えておきましょう。
 
  
 - 【飲み合わせ・食べ合わせ】
 
  
 - 同時服用により、他の薬の吸収をじゃまする性質があります。リウマチの薬のペニシラミン(メタルカプターゼ)や甲状腺の薬のレボチロキシン(チラーヂン)と併用する場合は、服用時間を2〜3時間あけるようにします。
 
   【使用にあたり】
- 指示どおりにお飲みください。ふつう、1日2回朝食後と寝る前に飲みます。他の薬と併用することも多いです。
 - 胃粘膜に直接作用するので、朝食後すぐより少し時間をおいて飲んだほうがよいかもしれません。
 
  
 - 【備考】
 
  
 - 潰瘍の多くは、胃に住み着く「ピロリ菌」が原因。ピロリ菌を除菌すれば、難治性の潰瘍でも、たいてい完治できます。再発を繰り返す場合は、医師と相談のうえ除菌療法を試みるとよいでしょう。
 
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 効能 | 
     
 - 【適用】
 
  
 - 胃潰瘍
 
   【応用】
- 亜鉛欠乏症(味覚障害、臭覚障害、その他)
 - 低亜鉛血症をともなう肝硬変
 - がん化学療法に伴う口内炎(含嗽療法)
 
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 用法 | 
    通常、成人はポラプレジンクとして1回75mgを1日2回朝食後及び就寝前に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    
    
      
         ※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |  
     
     
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 副作用 | 
    
安全性が高く、副作用はほとんどありません。人によっては、便秘がちになるかもしれません。
  重い副作用として念のため注意しておきたいのが銅欠乏症です。亜鉛により銅の吸収が阻害され、体内の銅が欠乏してしまうのです。銅欠乏により貧血や白血球減少をきたしたとの報告もあります。まれとはいえ、高用量・長期服用時など要注意です。
 
   【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
 - 銅欠乏症..疲れやすい、顔色が悪い、息切れ、立ちくらみ
 
   【その他】
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