概説 |
ミルクや母乳の消化を助けるお薬です。乳糖の消化不良による下痢症に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 牛乳や粉ミルク、母乳には乳糖が含まれます。その乳糖を分解する酵素が足りないと、消化不良から下痢を起こします。消化機能が十分発達していない赤ちゃんに多い下痢症です。
このお薬は、乳糖を分解する特殊な消化酵素薬です。哺乳時にいっしょに飲むことで、乳糖の消化を助け下痢を防ぎます。

- 【薬理】

- 消化器中で乳糖をガラクトースとグルコースに分解することで効果を発揮します。
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特徴 | 乳糖分解酵素薬です。外来では、おもに赤ちゃんの下痢症に用いられています。 |
注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は、医師に報告しておきましょう。

- 【注意する人】

- 喘息やじん麻疹などアレルギー性の病気のある人、また、薬や食物にアレルギーのある人は慎重に用います。
 【使用にあたり】
- 消化薬ですので、哺乳時、もしくは食事中に飲んでください。食後あまり時間をあけてしまうと意味がありません。
- 母乳栄養の場合は、1回量をスプーンにとり、少量の水かぬるま湯に溶いて授乳の途中で与えてください。
- 粉ミルクの場合は、粉乳にこの薬を混ぜてから、通常どおりにミルクを作ってください。調乳温度が50℃以上にならないように注意しましょう。

- 【その他】

- 吸湿しやすいので、湿気を避けて涼しいところに保管してください。
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効能 |

- 【効能A】

- 乳児の乳糖不耐により生ずる消化不良の改善。
- 一次性乳糖不耐症。
- 二次性乳糖不耐症//単一症候性下痢症、急性消化不良症、感冒性下痢症、白色便性下痢症、慢性下痢症、未熟児・新生児の下痢。

- 【効能B】

- 経管栄養食、経口流動食など摂取時の乳糖不耐により生ずる下痢などの改善。
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用法 |

- 【効能A】

- 乳児の乳糖不耐により生ずる消化不良の改善には、通常、1回量0.25〜0.5gを哺乳時、同時に経口服用する。

- 【効能B】

- 経管栄養食、経口流動食など摂取時の乳糖不耐により生ずる下痢などの改善には、通常、摂取乳糖量10gに対して1gを食餌とともに服用する。なお、症状により増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありません。万一、発疹やかゆみなどのアレルギー症状があらわれたら、飲むのをやめて受診してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック..気持ち悪い、胸苦しい、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、耳鳴、ゼーゼーする、息苦しい、めまい、脈が速い・弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
 【その他】
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