概説 |
胃酸を中和し、胃の粘膜を保護するお薬です。胃炎や胃潰瘍に用います。 |
作用 | 胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。
このお薬は制酸薬です。胃酸をゆっくり中和し、また胃の粘膜を保護します。そうすることで、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防するのにも用います。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 腸に閉塞や通過障害のある人には用いません。腎臓の悪い人も使用できないことがあります。
- 適さないケース..腸閉塞、麻痺性イレウス、消化管通過障害、透析を受けている人など。
- 注意が必要なケース..腸に病気のある人、重い消化管潰瘍、心臓病、腎臓病、便秘のある人など。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 同時服用により、他の薬の吸収をじゃまする性質があります。たとえば、テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌薬・・これらの薬効を減弱させるおそれがあります。服用時間を2〜3時間あければ大丈夫です。
 【使用にあたり】
- 指示どおりにお飲みください。ふつう、1日3〜4回飲みます。多めの水で飲むとよいでしょう。
- 長期の服用は避けます。やむをえない場合でも、原則として1カ月に20日程度(1週間に5日以内)の服用にとどめます。
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効能 |
下記疾患における粘膜保護作用と症状の改善。
- 胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)
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用法 |
ケイ酸アルミン酸マグネシウムビスマスとして、通常成人1日3〜4gを3〜4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありませんが、人によっては服用時にむかついたり、便秘がちになることがあります。症状がよくならないときや、かえって胃腸の調子が悪くなるときは、早めに受診してください。
長期に大量を用いていると、不安感や無力感、頭痛、ふるえなど精神神経系に悪い影響が出てくるおそれがあります。また、腎臓の悪い人は、高マグネシウム血症にも注意が必要です。安易な長期服用は好ましくありません。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 精神神経系の障害..不安、不快感、記憶力減退、頭痛、無力感、注意力低下、ふるえ、けいれん、混乱、取り乱す
- 高マグネシウム血症..だるい、吐き気、吐く、口が渇く、皮膚発赤、まぶたが下がる、筋力低下、眠気、血圧低下、徐脈、息苦しい、意識がうすれる。
 【その他】
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